関西で知らない人はいないほど人気の洋菓子店パティシエ エス コヤマ。テーマパークのような敷地内に、店内を全く覗き見ることができないお店が一つ。入店の条件は小学6年生以下の子どもであること。これには小山シェフによる「ある狙い」があるのです。

index目次

まるでお菓子のテーマパーク!ワクワクが止まらない

兵庫県三田市(神戸市の北側)の閑静な住宅街の一角にある、世界的にも有名な小山進シェフが手掛ける、洋菓子店「パティシエ エス コヤマ」。創業から15年経った今でも、開店1時間前にはすでに行列ができるほどの大人気の洋菓子屋さんなんです。

あまりの人気さゆえに、小山シェフが考え出したのが“商品ごとに分家させる”、今のような店舗スタイル。

チョコレートを買いたいなら「Rozilla(ロジラ)」、パンを買いたいなら「eS Boulangerie(エス ブーランジェリー)」など、目的に合わせて、各々の専門ショップに向かうことで求めている商品が買いやすくなりました。

ショップの配置にも工夫があり、パン屋と「コンフィチュール(ジャム)」のお店が隣同士に並んでいるなど、動線もスムーズ。

初めて訪れる人にはマップが必須!

施設内には、至るところに遊び心があって、ワクワクさせられるのがエスコヤマの魅力。一度、散策してみてください。不思議なものにいっぱい出会えますよ~。

この先には何がある?どこかへ続く道

メルヘン感を高めてくれるオブジェたち

大人は外で待っているだけ!?「未来製作所」とは?

甘く芳しい香りの誘惑的なショップが並ぶ中、マカロンをちりばめたようなカラフルなドーム型の不思議な建物。覗けるのは扉についている小さな窓からだけ。

でも、そんな小さな窓からでは店内の全体像が見えないので、「中はどうなっているんだろう?あそこは何があるんだろう?」と、いっそう興味がそそられます。とはいえ、大人は外で待っているだけ。そのお店の名前は「未来製作所」。

「何が売っているお店?さっそく入ってみよう!」と思っても…残念ながら、このお店に入店できるのは小学校6年生以下の子どものみ。店内につながる扉も、小学生だとかがんで入らなければいけないほどの小さな扉。

隙間からこっそり覗き見ようとしても、扉が小さすぎて全然見えませーん

子どもたちが店内で買い物を楽しんでいる間、大人は入り口前で待機。待合スペースにはベンチと自販機。自販機で売られている、お菓子の名は「MATTERU(マッテル)」。親の心を映したかのようなネーミング。

約20分後、子どもたちが買い物を終えて出てきました!息子(2歳9ヵ月)は人生初の買い物。「お金払うってこと知ってるかな?」「欲しいモノ選べてるかな?(アレもコレも!ってなってそう…)」と親の不安はよそに、予算内(500円)でお菓子を選んで、おつりもちゃんともらって帰ってきました。感動!

「買ったどー!」初めての買い物、大成功♪

子どもたちが購入したものは、

  • 母の日ちびっ子シュー/250円
  • ノンエッグサブレ/160円
  • 子どもプリン/160円
  • こどもだけのプチフィナンシェショコラ/160円

期間限定で販売されている、お菓子や未来製作所でしか買えないお菓子も含め、10種類ほど販売されているようです。

子どもたちによる「未来製作所」潜入レポート

入店した子どもたちが写真撮影をするのはOK!ということで、娘にカメラを託し、撮影してきてもらいました。

ふむふむ、壁一面にエスコヤマ自慢のお菓子たちがディスプレイされているらしい
「夢ふっくら」の宇治抹茶味が気になる!!時期によって販売商品が入れ替わるようで、何が売られているのかは子どもの情報が頼りなんです

上手に写真を撮ってきてくれたけど、まだまだ知りたいことがありすぎる!

以下、娘との会話です。

お店の中、どんな感じなん?かわいい系?かっこいい系?
かわいい系。
(娘が撮ってきた写真で見る限りでは、未来っぽい機械的な感じでかっこいい系に見えるんだけど?)何が売ってたん?
シュークリームとー、メロンパンとー、ふわふわしたやつとー。あ、メロンパン欲しかったのに買うの忘れてたー。
買った人はゲームできるねん。ボタン押して、コックさんのところが光ったらアタリ、上の赤いのが光ったら大アタリ。

アタリと大アタリは何が違うん?
アタリの人はシールもらえて、大アタリの人は小さいクッキーみたいなやつもらってた。

雰囲気、伝わりましたでしょうか?子どもから聞き出した情報です。多少、事実と違うこともあるかもしれません。

未来製作所内では、パティシエがその場で作る、できたてスイーツも販売しているみたいで「買ったらすぐ食べたい!」ってなりますよね?敷地内のあちこちに休憩ベンチが設けられているので、その場でパクっといけちゃいます。

「未来製作所」に込められた思いとは?

子どもが「ミテミテ!キイテ!」と呼びかければ、「ナニナニ?ドンナノ?」と大人たちが聞き返す

小山シェフが幼少期の日常風景。伝えたい子どもと、それを聞いてくれる大人たちの存在が、将来の表現力・創造力につながっている。

昔に比べて、地域社会のつながりが希薄になり、自分を表現する機会が少なくなってしまった、現代の若者のコミュニケーション力の乏しさに危機感を覚えた、小山シェフが考え付いたのが「未来製作所」。

子どもたちが「ミテミテ!キイテ!」と伝えたくなる場所。大人たちが「キキタイ!シリタイ!」と思える場所。それが未来製作所の本当の狙いなんです。

2016年「第10回キッズ賞デザイン」で、未来製作所がコミュニケーション分野において、「キッズデザイン協議会会長賞」を受賞されました。

エスコヤマ自慢のショップたちを紹介

パティスリー「パティシエ エス コヤマ」

エスコヤマのメインとなる本店であり、生ケーキ・バウムクーヘン・焼き菓子などを購入できます。

三田市の風景・土地・空気に魅了され、近隣地域で採れた恵を商品に活かすなど、三田市との共存の道を歩むエスコヤマには支店がありません。そのため、全国各地からエスコヤマスイーツを求めて、毎日多くのお客さんが買いに来られています。

全国的にも有名な洋菓子店が多い神戸に住んでいるにも関わらず、有料道路を使ってでも買いに行きたい!エスコヤマは別格なんです
焼き菓子は友だちへのプチギフトや、子どもに内緒でこっそり食べるおやつ(笑)として、よく買っています

特別な日や、家族・友だちがたくさん集う日などに、エスコヤマのデコレーションケーキはいかがですか?2017年11月に、新しくデコレーションケーキ専門店「夢先案内会社FANTASY DIRECTOR(ファンタジー・ディレクター)」が誕生しました!

予算・デザインなど、お客さんの希望をたくさん詰め込んで、完成されるスペシャルケーキ

ちょうど、子どもの誕生日を祝う家族がケーキを受け取りに来店されました。オーダーしたケーキが運ばれてきた瞬間の歓声に、たまたま居合わせただけの私でさえ、ほっこりした気分になりました。

「この後、ケーキを楽しみにしている子どもにお披露目するんだろうな~。きっと最高の1日を過ごすんだろうな~。」想像するとワクワクしますね、すごく良い!

ショコラ専門店「Rozilla」(ロジラ)

「カカオ」という自然のイメージと、「人とショコラとの時の流れ」を表現した店内

毎年、パリで開催される「サロン・デュ・ショコラ」において、「C.C.C.」の コンクールで7年連続となる、最高位の「ゴールドタブレット」を獲得(2017年時点)する等、ショコラティエとして世界トップクラスの小山シェフ。

店内に足を踏み入れると、ショコラの香りがふわっと漂い、一つひとつ全てが主役である、最高級のショコラたちが出迎えてくれます。独特な雰囲気を持つ店内は、誰にも教えたくない秘密の場所を見つけたときのような、ワクワク感を与えてくれます。

小山シェフの探求心から生まれた美しすぎる「ボンボンショコラ」と、「C.C.C.」コンクールで出品された最新作ショコラ

パン工房「eS Boulangerie」(エス ブーランジェリー)

私が大好きなパン屋さんです。人気すぎて、新しく焼き上がったパンもすぐに売り切れてしまうんです。いつもは昼過ぎに立ち寄ることが多いので、あまり種類が残ってないのですが、今回は開店時間に訪れたので、陳列棚にぎっしり並んでいるパンを見られて感動!

おすすめはクロワッサンだそうです。フランスパンはなんと、専属のフランス人パン職人が焼いています!
こんなにも購入してしまいました。全部おいしかった!

その他、和菓子と洋菓子を融合したような、どこか懐かしい味わいの商品を取り扱っている「小山菓子店」、スイーツだけでなくパティシエが作る食事も堪能できる「hanare(ハナレ)」など、テーマパークに来たような1日中楽しめる洋菓子店なんです。

人気商品「小山ロール」を並ばず、確実にゲットできる方法

パティシエ エス コヤマの代名詞ともいえる「小山ロール」。“いつでもできたてを食べてほしい”との思いから賞味期限が「当日」になっており、エスコヤマのオンラインショップでは販売されておらず、店舗でしか手に入れられない貴重なロールケーキなんです。

ゴールデンウィークや夏休み期間などの混雑日は、並び始めてから購入まで1時間以上かかることもある人気商品。「小山ロールが食べたい!でも、行列に並ぶ自信がない…。」そんなときは事前予約が◎!

オンラインショップでは販売されない、小山ロールも店頭受け渡しなら予約が可能なんです。その他、(一部商品を除く)ほとんどの商品が予約可能なので、行列に並ぶことなく気になるエスコヤマスイーツをゲットできます。毎回、購入するお気に入りの組み合わせ。小山ロール(1404円)と小山ぷりん(324円)。

小山ロールはとにかくふわっふわ!そーっと優しくふれないと、指跡がついてしまうほど繊細なスポンジ生地は、スポンジというよりコットンみたい。ロールケーキの中には、カスタードを混ぜ込んだ生クリームとカスタードクリーム、そして栗のコンポートのみ。

素材の味が最高潮に引き出され、まさに「シンプル イズ ザ ベスト」という言葉がとってもよく似合うロールケーキなんです。

一緒に予約した「小山ぷりん」は私のお気に入り。スプーンですくえるか、すくえないかのトロトロ加減が絶妙で、私の好みにドストライク!なめらかな口どけも、まろやかな風味も絶品。子どもたちが寝静まった後に、こっそりゆっくり味わうために1つだけ購入しました(笑)。

実はまだ未完成。弱点を原動力に進化し続ける

創業から約15年、お客さんからの声を無下にすることなく、お店の弱点をどんどん魅力に変えていくパティシエ エス コヤマ。今では、たくさんの分家(専門ショップ)が立ち並び、お菓子のテーマパークのようにワクワクが詰まった洋菓子店に成長したエスコヤマですが、まだまだここで終わりじゃないんです。

少し先になりますが、創業から手を加えていなかったエスコヤマ本店パティスリーも、ガラリと変わる計画があるのだとか。小山シェフの斬新なアイデアでどう生まれ変わるのか、これからも楽しみです♪

施設情報(アクセス・サービスなど)

名称 未来製作所(「パティシエ エス コヤマ」敷地内)
公式サイト http://www.es-koyama.com/
※最新の情報はこちらでご確認を
おすすめ年齢 3歳~小学6年生
料金 入場無料 / 160円~200円のお菓子を約10種類ほど販売
営業日時 10:00~17:00(水曜定休日)
アクセス 兵庫県三田市ゆりのき台5丁目32-1
駐車場 有り(無料)
サービス おむつ替えスペースあり

この記事を書いたライター

ライター一覧 arrow-right
さいかなさん

フルタイムで働くママ。仕事もバリバリこなしたい!でも家庭も大事にしたい!何を優先すべきか日々模索中。

さいかなさんの記事一覧 v-right