2017.08.02
もともと他人同士の夫婦の関係。家事に育児に忙しいママは、価値観の違いなどでパパにイラッとすることも多いですよね。そんなときのために、イラッをニコッに変える、パパとママの話し合い方3カ条を伝授してもらいました。
お話を聞いたのは
- おおたとしまささん(育児・教育ジャーナリスト)
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男性の育児、教育、子育て夫婦のパートナーシップについて、執筆・講演活動を行う。著書に「忙しいビジネスマンのための3分間育児」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など多数。14歳の男の子と11歳の女の子のパパ。
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夫婦で「イラッ」とするのは当たり前
夫婦に不満はあって当たり前です。
だって、もともと赤の他人同士。育ってきた環境も育ち方も違うのですから、相手に「自分の思い通りに動いてほしい」と思うのがそもそもの間違い。「イラッ」として当然なんだ、と考えると気も楽になりませんか?
その上で、どうしたら折り合いをつけ、お互いが納得して生活できるかを考えましょう。すれ違い生活のままに甘んじ、夫婦間のコミュニケーションを怠っていると不満は増幅。良い結果は生まれません。
冷静な話し合いが誤解や不満を解決へ導きます。
イラッをニコッに変える「パパとママの話し合い3か条」
その1 ぶつかり合うことを恐れない!
夫婦ゲンカはいけないことだと思い込んでいませんか? ぶつかり合うことを恐れて話し合いを避けていると、夫婦関係はますます冷え込み、本格的に腐ってしまう要因に。
時には感情的になってしまう場合もあるかもしれませんが、お互いを理解するための一歩として捉えましょう。
ちなみに、話し合いはお互いの本音をさらけ出せれば、結論がなくてもOK。結果として歩み寄れるきっかけになれば、それがベストです。
その2 話し合いに勝ち負けはなし
「相手がこう思っているに違いない」という思い込みは、円滑なコミュニケーションを阻害します。相手の気持ちに対してはニュートラルでいるようにしましょう。
また、話し合いの勝ち負けにこだわってはいけません。言い負かしたり、感情的になったりするのではなく、お互いの気持ちを知ることが目的。
「なぜ今この話し合いをするのか、話し合ってどうなりたいのか」をよく考え、相手に対しての思いやりは忘れないようにしましょう。
その3 自分の気持ちを冷静に伝える
話しても反応が薄かったり、うまく伝わらなかったりでイライラすることがあっても、冷静に!
「なんでこうしてくれないのッ!?」ではなく、「私はこう思うけど、どう思う?」「私はこうしてくれるとうれしい」と、相手を責めるのではなく、自分の気持ちを冷静に伝えましょう。
粘り強く話していくことで、パパも「部分的に認めざるを得ないこと」や「自分が直すべき点」などが少しずつ見え、響いてくるかもしれません。
夫婦でイラッとしてしまう根本の原因は「男女の行動傾向の違い」
女性と男性では行動傾向に違いがあることも知っておくといいでしょう。女性は共感をベースに察知して行動できるのに対して、男性はどちらかというと指示命令によって動く傾向にあります。
理屈では納得いかなくてもお互いの特徴を理解し、男性には分かりやすく役割を示してあげると案外うまくいきますよ。
パパの行動を変える秘けつは「うれしいリアクション」
パパに100%の要望を聞いてもらうのは無理でも、30%聞いてもらえたら「ありがとう」と伝えることも必要。
行動に良い変化が生まれたら、オーバーなくらいうれしいリアクションを。これが、パパの行動を変容させる一番の秘けつかも!
※この記事は、2017年7月発行の「ぎゅって8月号」に掲載した記事を再編集したものです