時短で、賢く、楽しく子育て。働くママでも毎日たった5分からできる!知育や子どもの心と体を育てるノウハウを、SakuraEdu代表の荒井聖子さんに教えてもらいます。今回のテーマは「叱る前に考えてみてほしいこと」について。

1日のうち、子どもにどんなことで怒っていますか?

忙しい毎日の中で、子どもにかけている言葉はどれくらいあるでしょう。「叱る、怒る」、もっとハードルを下げれば「注意、指示、命令」の割合はどうですか?

親子ワークショップで料理や工作などをしていると、「あいさつして」「エプロンつけて」「座って」「早くやって」「危ない」「触らないで」「お話聞いて」など、ひっきりなしに子どもに指示を出している保護者がいます。

子どもの方はというと、いつものことなのか特に響いている様子がありません。

子どもの行動を見て反射的に発している言葉。それがとても重要でしっかり伝えたい内容だとしても、「いつもの注意、指示、命令の1つ」に埋もれていたら、子どもには響かないことがあります。

「触らないで」というひとつの注意を取ってみても、もし包丁や熱した鍋なら大きな声を出してでも制止しなければなりません、危険に直面しています。

でも何も入っていないボールと泡立て器だったら、触ってもどうということもありませんし、むしろ触ってみたい魅力的な形状をしています。

「片付けなさい!」という場面でも、危険が迫っていれば必要ですが、目をキラキラさせて次の遊びに集中していたら、中断させてまで片付けなくても良いのです。

大切なのは叱り方。ブツブツと絶え間ない注意は聞き流しますし、怒鳴り声で驚かせる方法は、子どもの心に良いとは言いにくいですね。

叱るときに気を付けてほしいこと

言葉は少なくていい

反射的にブツブツ叱り続けていると言葉が多くて真意が伝わりづらくなります。言葉を少なくして大切なことをしっかり伝えましょう。

「私はこう思う」と伝えて

「あなたは…。」でなく「私はこう思う」と伝え方をしましょう。自分への否定ではないので、耳に入りやすくなります。

視線を合わせて

子どもの視線の高さを合わせ、目を見て真剣な顔で言いましょう。いつもブツブツ…。と怒るよりずっと効果的です。さらに、手を取るなどスキンシップをして話せば愛情が伝わります。

他のことは持ち出さない

今叱っていることと別のことは持ち出さないようにしましょう。子どもはそのときに起きたこと以外のことを指摘しても混乱してしまいます。

理解できるまで繰り返す

また同じことがあれば、根気強くその都度伝えましょう。

「してはいけない」と理解して行動できるまで繰り返します。親の機嫌でジャッジが変わらないと伝える大切さもあります。

叱るよりも前に親が見本を

子どもにして欲しいことがあれば、率先して子どもの目の前でやってみましょう

「あいさつして」「ごめんなさいは?」「お行儀良くして」「靴をそろえて」など、ブツブツ文句が出そうになったら親が見本を見せます。

靴の脱ぎ履きなど、もう簡単にできるスキルだとしても、子どもは成長段階で行きつ戻りつします。

「なんでちゃんとできないの!」より、「できるように一緒にやろうね。」の心意気で。最近叱ることが多いなと感じたら、焦らず一歩ずつ進んでいきましょう。

この記事を書いたライター

ライター一覧 arrow-right
荒井聖子さん

SakuraEdu代表、コドモンテワークショップ主宰。資生堂に勤務後、目黒区民講座講師、幼児教室のコンサルティング等をしながら、通算百回以上の企画開催。日本モンテッソーリ教育綜合研究所教師、NPO日本食育インストラクター1級などの資格を生かし子育て支援活動を行う。

荒井聖子さんの記事一覧 v-right