待機児童の娘と育休中の私。思い切って母娘3人で、フィリピン・セブ島での英語語学留学に行ってきました!今回は後編。子どものさまざまな変化やかかった費用、大失敗談などを綴ります。

index目次

子どもたちの変化

英語力

一番の目的でもある、娘たちの英語力について話します。なお、セブ島では子どもたちは「Kids Play」という学校に通っていました。詳しくは、前回の記事
「育休中の母娘3人がプチ留学にチャレンジ!セブ島で英語漬け【前編】」をご覧ください。

長女は2歳の頃、私とはよく英語で話をしていました。しかし、年齢が上がるにつれて、英語で話しかけても、ほぼ日本語で返事をするようになりました。英語で言っていることはわかるけど、話すことはできないという状態です。

2歳前の次女は、日本語も英語も区別なく、ようやく簡単な単語が出るようになった頃でした。そんな2人の娘ですが、プチ留学1週間めはまだまだ日本語が多く、学校内でももじもじして、歌やダンスに積極的に参加することはありませんでした。

しかし、滞在6日めに長女が、

No, this is…

と英語で寝言!元々、英語で話すポテンシャルはあったものの、最近はほぼ英語を話してくれなかったので、これには驚きました。子どもの順応、早すぎる!

先生はとても面倒見が良く、子どももすぐ慣れました

2週間、3週間…と経つうちに、友達や次女と遊ぶときも英語になり、現地のプレイグラウンドで他の子どもと仲良くなって、一緒に遊ぶように。

次女も1週間ほどで、指を差しながら「You, Me」と言うなど、最後には英語で色を聞かれて、正しい色を答えることができるようになりました。

現地のドライバーさんに懐く次女
学校最終日、修了証明書をもらう娘たち

日本に帰って1カ月弱経った今も、日本語の環境では日本語で話しますが、家で私や次女と遊ぶときは日本語と英語が半々です。これからも英語力を伸ばすには、日本でも継続的に英語を使う環境が必要です。

現在はセブ島で知り合った知人や、私がオンラインで日本に興味のある外国人を探し、一緒にビデオチャットをするなどして、英語を使う機会を設けています。長女の英語力を伸ばしつつ、次女には長女からも英語を吸収してくれたら理想的だな、と密かに期待しています。

精神面

プチ留学2週間め、夜寝るとき長女が「日本に帰りたい」や「日本の方が楽しい」と言って泣く日がありました。日中はそんなことは言わず、相変わらず楽しそうにしているのですが、自分の置かれている環境の違いを理解し始めて、若干ホームシックになっていたようです。

「どうして日本に帰りたいの?」と理由を聞いてみると、「〇〇公園(日本の自宅近くの公園)で遊びたい」とのこと。娘たちが通った学校には、スペース的にも気温的にも暑くて外遊びをする場所はなく、それがストレスになっていたようです。

そんなときは、日本にいるパパや親戚とビデオチャットをしたり、毎日のようにプールや大好きなマンゴーが楽しめることなど、日本にはないセブの魅力的な体験の話をしたりして、気分を落ち着かせました。

3週間めになるとホームシック的な発言はなくなり、「セブだーいすき!」と言うように。日本に帰った今でも、「セブ島に帰りたい」とよく言っています。短期旅行ではなく、しっかりと生活したことによって、本人の記憶に深く残ったようです。

結局いくらかかったの?

母、娘(3歳・1歳)の3人で、いくらかかったのでしょうか。かかった費用を大公開します!ここでは、滞在費はその形態(ホテル、コンドミニアムや寮など)によって、大幅に変わるので割愛します。

航空券(セブパシフィック航空、次女は膝の上) 約10万円
予防注射(A型肝炎、破傷風) 約6万円
観光ビザ延長申請 約2万2千円
学校(二人) 約7万4千円
食費、(平日子どもはお弁当、朝夕食ほぼ自炊) 約4万円
娯楽、交通費 約4万円
空港出国税 約5400円
合計 約34万2千円

意外に高かったのは「食費」です…。

とても安いイメージを勝手に持っていたのですが、子どもの口に入るものには気を付けたかったので、知人の日本人が紹介してくれた、キレイなスーパーマーケットで主に買い物をしていました。…が、輸入物も多いためか、日本より多少安いか同じくらいの感覚でした。

まさか!の大失敗談…

今回、代理店を通さずにすべて自身で手配したこともあり、渡航不可能になりそうな重大なミスをしでかしました。しかも、気付いたのは出発当日の朝。本当に冷や汗が止まりませんでした。結果的には、予定通り渡航できたのですが、いろいろな人に心配をかけてしまいました…。

ビザ関係は手続きが複雑で、不手際があれば出国不可能や不法滞在になりかねないので、代理店を通すメリットを痛感しました。

観光ビザでの滞在可能期間

普段、短期の海外旅行の際は旅行代理店を利用せず、自分で航空券やホテルを予約しているので、同じ感覚で37日間の滞在予定で、変更不可の航空券を購入してしまっていました。実際、日本人は観光ビザでは、フィリピンには30日間しか滞在できません。

出発当日に「ビザはどうしたのか」と知人に聞かれ、初めてビザの存在に気付き、慌てふためきました。幸い、現地のイミグレーションで料金を払って、簡単に期間延長手続きができることがすぐにわかり、結果オーライでしたが、自分の軽率さを反省しました。

※今回、娘の学校は正式な学校ではなく、就学ビザが不要のところだったので、観光ビザのみで渡航しました

セブシティのイミグレーションオフィス

未成年者同行のルール

超初歩的なミスですが、私のパスポートの名義が旧姓のままだったのです。それなのに、結婚後の姓で航空券を予約してしまっていたのです。あ~、おバカすぎる~!

パスポートの名義変更は完全に間に合わないため、慌てて航空券の名義を旧姓に訂正してもらうため、航空会社に連絡しました。すると…、別の問題が発覚。

母である私と同行者の子どもの姓が異なるので、母と子どもとの親子関係が証明ができる書類(戸籍謄本など)を用意する必要があったのです。出発日は日曜日で役所は閉まっており、親子関係を証明できる書類はありません。

もう今日の渡航は無理だ…。航空券10万円…諦めよう。

と一度腹をくくりましたが、手元に旧姓名義と新姓名義のクレジットカードがあったので、イチかバチか、空港の航空会社のチェックインカウンターで、直接相談してみることにしました。

チェックインカウンターでは運転免許証、旧姓と新姓名義のクレジットカード、母子手帳、健康保険証など、ありとあらゆる書類を提出し、涙ながらに説明したところ、日本人のマネージャーは事情を理解してくれました。

私の航空券名義を旧姓に変更し、セブ空港のイミグレーションにも事前に事情を説明してくれたことで、無事日本を出国、フィリピンにも入国できました。

ありがとう!セブパシフィック航空!!!

無事出国でき、出発を待つ娘

今回は航空会社の柔軟な対応に、本当に助けられました。通常は「書類不備で搭乗拒否」という状況になります。結果オーライとはいえ、こんな思いは二度としたくないので、パスポートの名義はしっかりと変更する予定です。

旅行の締めくくりは…

最後の1週間は夫と合流し、市街の拠点からビーチ沿いのホテルに移動して、サファリパークに行ったりビーチで遊んだりと、家族全員で夏休みを満喫しました。山も海もあるセブ島。いろいろなアクティビティを楽しめました!

思いつきと勢いで決めたセブ島留学、失敗もありましたが、親子で海外に長期滞在するという体験は、私にとっては育休中の今しかできないことで、何もかも新鮮で本当に貴重でした。

私がセブ滞在を決めてから、「私も子どもと留学したい!」と考えているママが結構身近にいることを知りました。

もちろん、長期滞在にはまとまった時間とお金、さらに家族の理解が必要ですが、「あとは勇気だけ…」となかなか一歩を踏み出せないママがいたら、この記事が背中を押してくれることを祈っています。

この記事を書いたライター

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ほみるんさん

洋楽を完コピしてお風呂で歌うことが趣味の2児の母。海外移住の夢を果たせなかった代わりに、英語育児を実践!子供向け英語サークルを主催する傍ら、ヘアサロンモデルとしても活動中。

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