2019.11.17
読者アンケートで寄せられたお悩みについて、子どもの食に詳しい管理栄養士の中村美穂さんに聞きました!
question栄養バランスが悪いのはダメ?
3日~1週間でバランスをチェック
朝食で欠かせないのは、活動のエネルギーになる「炭水化物」。さらに体をつくる「タンパク質」、体の調子を整える「ビタミン・ミネラル」も大切です。
乳幼児期は1食に食べられる量が少ないので、摂取できる栄養も少なめ。効率よく摂取するには、毎食バランスを整えるのが理想的です。とはいえ、現実的に難しければ3日~1週間で見て、栄養が偏っていなければ大丈夫ですよ。
question毎朝、菓子パンじゃダメ…?
ヨーグルトや野菜ジュースも一緒に
時々シンプルなスティックパンを食べる程度ならOKですが、栄養を補うためにヨーグルトや野菜ジュースなどもプラスしましょう。デニッシュや甘い菓子パンは、糖分や油分をとりすぎるので避けてくださいね。ビタミンやミネラルがとれるバナナの方がおすすめです。
questionメニューがワンパターンです…
ワンパターンでOK!
毎朝同じメニューでも、栄養バランスがとれていればOK!ワンパターンでも、旬の野菜や果物を取り入れれば、味も見た目も変わりますよね。ただし、栄養バランスが悪いメニューでのワンパターンは避けましょう。
questionできるだけラクに作りたい!
ストック活用&子どもも戦力に
市販品や作り置き、冷凍ストックを遠慮なく活用して。夕食を多めに作って、翌日の朝食にするのもおすすめです。
3歳頃からは、食器や飲み物の用意などを手伝ってもらいましょう。食育にもなって一石二鳥です。パンと具だけ用意して、子ども自身でサンドイッチを作るようにすれば食も進みますよ。
question朝はあまり食べてくれません…
食べられない原因を考えてみて
メニューによって食欲が変わるのなら問題ありませんが、いつも食べないなら原因と改善策を考えてみましょう。
- 夕食の時間が遅いかも?夕食を食べすぎているかも?
前日の生活は翌朝に影響します。朝までに消化機能が回復しないと食欲が出ないので、生活リズムを見直してみましょう。 - 親が一緒に食べないせいかも?
一緒に座って食べることはとても大事なこと。調理時間は極力短くして、できるだけ一緒に食べる時間を確保しましょう。 - エンジンがかかるのが遅いのかも?
朝が弱い子もいます。早めに寝かせて早めに起こし、心身が活発に動き出してから朝食にしましょう。
教えてくれたのは
- 管理栄養士 中村美穂さん
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保育園栄養士として乳幼児の食事作りや食育活動、地域の子育て支援事業に携わる。2009年より料理教室を開催。2児の母。『はじめてママとパパでもかんたん 1歳半~5歳 子どもと食べたい作りおきおかず』ほか、著書多数。
※この記事は、2019年11月発行の「ぎゅって首都圏版」に掲載した記事を再編集したものです