読者アンケートで寄せられたお悩みについて、子どもの食に詳しい管理栄養士の中村美穂さんに聞きました!

question栄養バランスが悪いのはダメ?

3日~1週間でバランスをチェック

朝食で欠かせないのは、活動のエネルギーになる「炭水化物」。さらに体をつくる「タンパク質」、体の調子を整える「ビタミン・ミネラル」も大切です。

乳幼児期は1食に食べられる量が少ないので、摂取できる栄養も少なめ。効率よく摂取するには、毎食バランスを整えるのが理想的です。とはいえ、現実的に難しければ3日~1週間で見て、栄養が偏っていなければ大丈夫ですよ。

question毎朝、菓子パンじゃダメ…?

ヨーグルトや野菜ジュースも一緒に

時々シンプルなスティックパンを食べる程度ならOKですが、栄養を補うためにヨーグルトや野菜ジュースなどもプラスしましょう。デニッシュや甘い菓子パンは、糖分や油分をとりすぎるので避けてくださいね。ビタミンやミネラルがとれるバナナの方がおすすめです。

questionメニューがワンパターンです…

ワンパターンでOK!

毎朝同じメニューでも、栄養バランスがとれていればOK!ワンパターンでも、旬の野菜や果物を取り入れれば、味も見た目も変わりますよね。ただし、栄養バランスが悪いメニューでのワンパターンは避けましょう。

questionできるだけラクに作りたい!

ストック活用&子どもも戦力に

市販品や作り置き、冷凍ストックを遠慮なく活用して。夕食を多めに作って、翌日の朝食にするのもおすすめです。

3歳頃からは、食器や飲み物の用意などを手伝ってもらいましょう。食育にもなって一石二鳥です。パンと具だけ用意して、子ども自身でサンドイッチを作るようにすれば食も進みますよ。

「栄養ぎゅってキューブ(作り方は後述)」冷蔵保存で2~3日もちます

question朝はあまり食べてくれません…

食べられない原因を考えてみて

メニューによって食欲が変わるのなら問題ありませんが、いつも食べないなら原因と改善策を考えてみましょう。

  • 夕食の時間が遅いかも?夕食を食べすぎているかも?
    前日の生活は翌朝に影響します。朝までに消化機能が回復しないと食欲が出ないので、生活リズムを見直してみましょう。
  • 親が一緒に食べないせいかも?
    一緒に座って食べることはとても大事なこと。調理時間は極力短くして、できるだけ一緒に食べる時間を確保しましょう。
  • エンジンがかかるのが遅いのかも?
    朝が弱い子もいます。早めに寝かせて早めに起こし、心身が活発に動き出してから朝食にしましょう。

教えてくれたのは

管理栄養士 中村美穂さん

保育園栄養士として乳幼児の食事作りや食育活動、地域の子育て支援事業に携わる。2009年より料理教室を開催。2児の母。『はじめてママとパパでもかんたん 1歳半~5歳 子どもと食べたい作りおきおかず』ほか、著書多数。

※この記事は、2019年11月発行の「ぎゅって首都圏版」に掲載した記事を再編集したものです