2020.03.11
サンケイリビング新聞社では、転職を前提としない「キャリアのパーソナル・トレーニング」を開始しています。2か月間、専属のトレーナーと二人三脚で、自分自身のキャリアや、進むべき道を見つけていきます。
今回は、入社22年目。転職希望だったけれど、自社の魅力に気づき管理職を目指すことになった女性の例を紹介します。
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子どもとしっかり向き合えていないかも…
受講者
陽子さん(仮名)40代。大手企業のシステムエンジニア。6歳児のワーママです。
お悩み
- 業務量が多く、生活の大半が仕事
- 家事も育児も中途半端
- 子どもが必要としてくれている時期なのに、今の生活でいいの?
- 「やる気を持って取り組める仕事」ではないと気づいた
転職エージェントに登録。けれども「自分の強みは何なのか、今のようにテレワーク可能でママにやさしい企業が見つかるか?収入が維持できるのか?」と、考えて活動に踏み出せずにおられました。
お会いして話を聞けば、一番の悩みは「お子さんとのコミュニケーション不足」でした。「あまりに疲れて、子どもに本を読んでやれないことがある」とのこと。
平日に習い事に行かせていたり、通信教育のワークを習慣づけしているママ友と「できていない」自分を比べて落ち込んでしまうのだそうです。
ポジティブ思考に切り替える
そこで、ふだんお子さんとどう過ごしておられるかを聞いてみました。
- 降園時は「今日あったこと」などを話しながら徒歩で帰宅。10分
- 夕食は一緒に食べている
- 入浴時に「今日嫌だったこと」などを話す。30分
- 平日は19:00~22:00まで一緒
- 1週間のうち4~5回、希望の本を読んで寝かしつけ
- 土日には、習い事をさせている
…むしろ、働くママならしっかり「できている」方ですね。
- 「できていないこと」ではなく、「できていること」に目を向ける
- 対策の取りようがないことは、無視する
- ものごとをポジティブにとらえる癖をつける
そうアドバイスをしました。
陽子さんは自分でも「ネガティブな部分がある」と認め、「なるべくポジティブに考え、ポジティブな言葉を使うようにします。子どもにもそうなってほしいので」と考えを切り替えました。
次の週から「忙しさは変わりません」と言いながらも、陽子さんの声は少し明るくなってきました。
「自社で管理職に」見えてきた道
次に陽子さんは、転職を前提に
- 職務経歴書をはじめて書く
- 登録していたエージェントの求人に応募
の課題をスタートしました。
職務経歴書はなんとか書き終えたものの、1週間たっても10日たっても応募に進めません。それまで確実に課題をこなしてきた陽子さんが、急にストップしてしまいました。「求人はチェックしているんですけど…」と言いにくい様子。
「職務経歴書を書いて、キャリアの“たな卸し”につながりました。年齢的・スキル的に見ても、同業他社に飛び込むよりも、経験してきたこと、これから求められることは何かを考えたとき、これまで否定的に考えていた“管理職になる”という道が現実的に思えてきました」
とのことでした。
「社内でチャンスや選択肢は用意されているのに、それを自分が利用してこなかっただけでした」
陽子さんは社内の管理職試験や、プロジェクトマネジメントに関する民間の試験も視野に入れながら、転職はせず、今の会社でキャリアを歩むことに決めました。
お子さんは4月から小学生。手がかからなくなってきたこともあり、これからが“キャリアのギアの入れどき”です。
モヤモヤが消え、広い視野を持てるように
陽子さんがトレーニングを通じて得たもの
- 同じものごとでも、ポジティブにとらえられるようになった
- 「転職したいかも」というモヤモヤがなくなり、自社の魅力に気づけた
- 取材経験が豊富なトレーナーの助言から、視野が広く持てるようになった
- トレーニングのログを見返し、自分を客観的に見られるようになった
キャリアのパーソナル・トレーニングでは、オリジナルのテキストを使って、モヤモヤの原因の背景をひとつずつひもとき、未来を一緒に考えていきます。
軸さえはっきりすれば、「悩む時間」が消えうせ、納得感を持った人生を送ることができます。たった2か月の「時短」でその価値を提供します。
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