サンケイリビング新聞社では、転職を前提としないキャリアのパーソナル・トレーニングを開始しています。2か月間、専属のトレーナーと二人三脚で、自分自身のキャリアや、進むべき道を見つけていきます。今回は、受講後3週間で希望企業の「内定」を勝ち取った30代女性の例を紹介します。

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15年後をイメージしてみる

受講者

千尋さん(仮名)30代。アパレル企業勤務。1歳児のワーママです。

お悩み 

  1. 商品企画に携わりたいが社内では難しい
  2. 子どもが小さいので転職しても迷惑をかけてしまうかも…

複数のエージェントに登録したものの、面接はおろか、エントリーもせず立ち往生している状態でした。

今の職場は人間関係も良く、在宅ワークが活用できるという点では満足。しかし「このブランドに行きたい」「この人についていきたい」と思える存在がないという点も悩みでした。

トレーニングで、5年後、10年後、15年後、どうなっていたいか?と話し合ったときに、「起業」という言葉が出てきました。そのために「今」何をすべきか?と逆算して考えたとき、「今の会社で管理職になるイメージがない」「うじうじと悩み続けるのは違う」と気づきました。

好きなブランドに0秒で「内定」!

彼女の取った行動は早かったです。自分が前から好きだと感じていたブランドの興味あるポジションに偶然求人が出ていたこともあり「履歴書を送りました!」と報告してくれました。

千尋さんには、面接に向けて、自分のやりたいこと・できることを明示した「企画書」を持っていっては?とアドバイスをしました。それも単なるアイデア止まりではなく、自分の実績を交えて実現可能な内容を示したものです。

その企画書を持っていった面接では、面接官と対等に話すことができ、すぐに社長面接へ。社長面接では、扉を開けたとたん「内定」の意向を示されたといいます。

契約社員スタートでも転職を決意

好きなブランドの、しかも希望の職種で内定を得た千尋さん。しかし、時短勤務だと正社員としての雇用は難しく、1年間は契約社員であることがわかりました。

現職では、仕事の裁量が増えてきて、以前よりおもしろさを感じられるようになってきました。大企業の正社員から小規模企業・契約社員への転身…。そんなとき、お子さんの夜泣きもひどくなり、転職に対する気持ちが揺らいできました。

千尋さんは大いに悩み、トレーナーと毎日やりとりを重ねました。トレーナーとして、以下のようにアドバイスしました。

「何のために転職するのか、に今一度立ち返り、落ち着いて考えましょう。自分のキャリアか育児か? キャリアの場合、優先してでも行きたい会社、やりたい仕事か。育児の場合、内定という結果を出したわけですから、もう転職の準備や進め方は頭に入っているので、次のチャンスを狙ってもいいと思います」

彼女は、以前に転職し理想の働き方をしている元先輩を訪ねたり、パートナーとも話し合い、1歳のお子さんにもきちんと話してOKサインをもらい、結局「転職」を決めました。

優先順位の整理でモヤモヤ解決

転職は、面接を受けてみて初めて立ちはだかる壁に気づいたり、自分の中の優先順位が整理されてくることもあります。

トレーニングでは、企業選びの「優先順位」と「その理由」ついて考えていきます。軸がはっきりすれば、モヤモヤがなくなり「悩む時間」がなくなります。

トレーニングを振り返って、千尋さんは

  • 10年単位でものごとを考えられるようになった
  • 「自分の失敗のクセ」を認識できるようになった
  • ネットワークを広げようと思えるようになった
  • 往復2時間の通勤時間を「情報収集」にあてられるようになった
  • 自分自身をブランディングしていくことまで考えられるようになった

と振り返ります。

人生の中での価値ある2か月に

彼女は決して特別な経歴やスキルを持っているわけではありませんでした。ただ、トレーナーと毎日チャットツールを使ってやりとりし、子どもを寝かしつけた後の時間を使って、スピーディーに課題に取り組みました。

「ぼんやりと転職したいとは思っていましたが、何から手を付けていいのかわかりませんでした。トレーニングで、テキストのワークを通じて自分の強みがわかったり、キャリアのこれからを真剣に考えられました。また、トレーナーから子育てとの両立のアドバイスももらえ、同じワーママとしても刺激を受け、人生の中で濃密な2か月間でした」

転職をするにしても、現職にとどまるにしても、人生の中で、モヤモヤする時間は短い方がいいに決まっています。キャリアのパーソナル・トレーニングでは、たった2か月でその「時短」の価値を提供します。

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