/ 2020.04.23

ワーママの転職は、悩みがつきもの。ぎゅってWebでは、ワーママの転職事例を紹介していきます。

転職ママ

  • 年齢:38歳
  • 子ども:3歳、6歳
  • 前職:化学メーカー開発
  • 現職:大学の技術支援

夫婦で転勤辞令、転職を決意

「実は、この1年で2回転職しました」というリカさん(仮名)。夫と同じ化学メーカーに勤務して10年。ある日、夫と同時に転勤命令が出ます。

「会社としては、夫婦で行くならハッピーでしょ、という感じでしたが、子どものことや、持ち家であることから、夫婦で退職を決意しました。有休消化もあったので、転職活動自体は余裕を持ってできました。夫の方が先に決まったので、私はその翌月から本格的に動くことに。エージェントや転職サイトを使い、幸いすぐに正社員で内定が出たんです。収入も1.2倍になるし、いいと思ったんですが…」

通勤時間がネック、2社目を2カ月で退職

リカさんの夫はしばらく単身赴任。リカさんは、新しい職場の通勤に1時間半かかる点を甘くみていました。考えていたのは、電車の時間だけ。実際に保育園に連れていくまでのさまざまな時間を総合すると、実家の母に手伝ってもらっても、すぐ限界に。

「やりたい仕事だったし、辞めたくなかったんですが、今は家族を大事にしようと話し合いました」

結局、約2カ月で会社を去ることになりました。

1社目の取引先に即採用

そんなとき、1社目にお世話になっていた企業の人から連絡が。「1社目を辞めることを覚えていてくださり、今も探していますか?と言われました」。面接もなく、契約社員として即採用。

「大学の学生や研究員の実験のお手伝いや指導をする、やりがいのある仕事です」

入れ替わりの激しい職場で、専門知識が必要なため、リカさんのように専門知識もあり、勝手もわかっている人は重宝されたのです。しかも職場は自転車で約5分の距離。ワンオペでも、無理のない働き方ができるようになりました。

「子どもと接する時間が増えました。帰ってきてから散歩に行くこともできるように。最近は、子どもが家事の手伝いをしてくれるようになったから、楽になってきました。やりたいことができるのは、家族がいてこそと気づきました。“家族が満足できる働き方”と向き合えたことは大きかったです」

一方で「非正規雇用なので、その点は不安。下の子が小学校2年生ごろになるときは、また転職を考えるかもしれない」とも。お子さんの年齢に合わせたキャリア設計の参考になりそうですね。