保育園の送り出しで意外な真理を発見

「もうママ行かなきゃ遅刻しちゃう!離して!!」会社に行くママをどうしても引き止める子どもの姿。もう間に合わない!焦るママさん。朝の保育園では、よく見かける光景です。でも正直、毎朝これでは困ってしまいますよね。では、どうして子どもたちはママを引き止めているのでしょうか。

ママが大好きだからずっと一緒にいたい、今日は保育園って気分じゃない!、ちょっと気持ちを大きく出したくなっただけ、自分を見て欲しい…などなど、理由はさまざまだと思います。ですが、私が見かけた“朝のせめぎ合い”の姿で、とても印象的だったエピソードがあります。

とある1歳児の男の子が「ママ行かないで!一緒にお茶のもう!一緒にお庭いこう!一緒に遊ぼうよ!!」と力強く仕事に向かうママを引き止めていました。お母さんは「もう行かなきゃ仕事に遅れちゃう!」と、アセアセ。その光景を見ていて、私はピン!ときました。

もしかして…「もしかして、ママに保育参加して欲しいの?」と声をかけました。すると、男の子は動きを止めて、静かにコクリとうなづいています。

実は、この前日にクラスの別の子のお母さんが保育参加(参観ではなく、一緒に過ごしてもらう“保育参加”をしている園でした)をしていました。彼は昨日の経験から、自分のママにも保育参加して欲しい!と思い、ママを引き止めていたようです。

これにはお母さんもびっくり!なるほどね、と。「今日は保育参加できないけど、いつできるか考えてみるね。」この言葉を聞いて安心したようで、彼はお母さんから離れて遊び始めました。

一見強引に見える姿ですが、実はちゃんと理由があったんだね。彼の本当の気持ちに気づけてよかった~!っと、私もほっとしたエピソードです。

この記事を書いたライター

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ほのかさん
絵日記・漫画家

子どもたちが魅せてくれる、ステキな世界にどっぷりハマっています!おえかきと写真が大好きな元保育士。週2でカレーを食べています。

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