2020.09.26
ママは37歳で第2子を出産したばかり。もう1人生んで3人とも大学に行かせたいけれど、老後も心配で…お金のプロが「今からやるべきこと」をアドバイスします。
家計簿 Check!
- 月間収入(手取り)
-
- パパ
- 400,000円
- ママ
- 150,000円
- 月間支出
-
- 住居費
- 150,000円
- 保育料・教育費
- 20,000円【注1】
- 保険料
- 11,000円
- 水道・光熱費
- 20,000円
- 食費
- 50,000円
- 日用品
- 20,000円
- 通信費
- 10,000円
- パパお小遣い
- 30,000円
- ママお小遣い
- 30,000円
- 車費
- 20,000円
- レジャー費
- 20,000円
- その他
- 20,000円
【注1】今後増える可能性大
- 月々の貯蓄
-
- 個人年金・財形貯蓄・確定拠出年金
- 114,000円【注2】
【注2】うち5万は教育費&住宅ローン用の貯蓄に(年60万円)
- ボーナス時収入(年間)
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- パパ
- 2,000,000円
- ママ
- 1,000,000円
- ボーナス時支出
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- 旅行等
- 1,400,000円
【注3】
【注3】月間支出が増えたらここを節約
- 現在の貯蓄
-
- 貯蓄
- 10,000,000円
ミニアドバイス1
次女が保育園に入ると2歳児クラスまで保育料が発生し、数年後には長女の習い事費も膨らみそう。そうなっても臨時お小遣いや雑費などを抑えて、年200万円の貯蓄ペースを守りましょう。
ミニアドバイス2
厚生年金に加え、個人年金と確定拠出年金も。退職金もあるでしょうし、しっかり準備ができていますね。教育ローンや住宅ローンが老後に食い込まないようにしておけば、安泰でしょう。
advice 1教育費がかかり始めると苦しくなる
収入も貯蓄もあり、家計管理もしているので、問題ないように見えますが、教育費がかかり始めると苦しくなります。2年後に3人目が生まれたとして、その子が就職するときママは62歳。一般的に、昇給は50歳で頭打ち、60歳以降は再雇用で、給与がそれまでの6~7割に下がります。年金は開始後よりその手前が苦しくなるのです。
また、子どもの大学は国立を想定していますが、本人の夢や学びたいことや受験結果によって、私立になる可能性も。教育費は中高で私立よりも、大学で私立を選択できるように準備しておくのがおすすめです。
advice 215年で教育費と住宅ローンのめどをつける
老後のためには、今から15年間が勝負です。教育費が膨らむ時期になると貯蓄が難しくなるので、早めに教育費と住宅ローンのめどをつけて。ママの財形貯蓄の月5万円と、ボーナスからの貯蓄を合わせて、毎年200万円ずつ貯めましょう。
まずは大学入学時の準備として1人500万円、3人分で1500万円を確保。これは7年半で貯まる計算です。その次は、住宅ローンの繰り上げ返済資金。住宅ローン控除がある10年間が終わったら、200万円×7年半=1500万円分を順次繰り上げ返済して、65歳完済まで縮めましょう
月々5万(年60万)+ボーナス140万
↓
年200万円ずつ貯める
result「貯めどき」を逃さず使いすぎに注意して
出産が遅めの夫婦の場合、20代の頃よりも収入が増えて余裕がある分、家族旅行や、子どもの習い事にお金を使ってしまう傾向が。その結果、気付かないうちに「貯めどき」を逃してしまい、「老後もローン返済で苦しむ」という人が珍しくありません。S.Kさんも、今から15年間、使いすぎないように注意して、楽しい老後に備えてくださいね。
診断してくれたのは
- 氏家祥美さん( ファイナンシャル・プランナー )
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女性のためのお金と仕事の相談室「ハートマネー」代表。個人相談やメディアを通じ女性の活躍を支援。著書に「北欧式 お金と経済がわかる本」(翔泳社)他
※この記事は、2020年9月発行の「ぎゅって10月号首都圏版」に掲載した記事を再編集したものです
illustration AKIBA Akiko