気に入らないことがあると、すぐにイライラし、怒り出すわが子。しまいには大声で泣き叫び、周りに迷惑をかけて困ってしまうことも。子どものイライラの原因を理解し、それに合った対応をすることで少しずつイライラが少なくなっていきますよ。

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気に入らないことがあるとイライラするわが子

「うちの子、気に入らないことがあるとすぐにイライラするんです」。そんなことはありませんか?

何かイヤなことがあって子どもからイライラをぶつけられると、こちらもついカッとなってしまったり、「もういいかげんにして!」と突き放してしまうこともありますよね。

大人もそうですが、人はストレスを抱えると、イライラしてしまうことが多いもの。子どもがイライラしたときは、一般に次のような行動がみられます。

子どもがイライラしたときの行動

  • 大声や奇声を発する
  • 親に口ごたえや反抗をする
  • 過剰に興奮する
  • 物にあたる
  • 人をたたく

子どもは感情のコントロールが難しく、高ぶった感情を上手に抑えることができない場合があります。イライラしたときは、それを何らかの形で表に出しているのです。

一番の対応法は、子どもがイライラする原因を見つけて、それを取り除いてあげること。それぞれの原因に合わせて対応してあげましょう。

子どもがイライラする原因

親に甘えたい

親に甘えたいのに、十分に甘えられないと感じると、子どもは不満を抱えます。だっこなどのスキンシップや、会話などのコミュニケーションが不足すると、親からの愛情が足りないと感じ、不安になったり、イライラしてしまうのです。

このような場合は、普段からできるだけ話しかけるようにしたり、スキンシップを取るようにしたりすると、子どもの気持ちが落ち着いてきます。

親の期待が大きい

「何でも自分でできる子になってほしい」「自立してほしい」という思いから、親が子どもに過剰に期待してしまうことがあります。食事、着がえ、歯みがき、片づけなど、上手にできなくて叱られたりすると、子どもにとってそれがストレスとなることがあります。

親の期待に応えられずイライラしてしまう場合は、親が期待しすぎていないかどうか振り返ってみましょう。「ここまでできたらOK!」というように、目標を見直してみるのもいいですね。

食生活の乱れ

子どもは、おなかがすいていると怒りっぽくなることがあります。また、おかしやカップ麺を食べすぎてしまうと、カルシウムが不足してイライラしやすくなります。

子どもは甘いものが好きですが、これも取りすぎてしまうとインシュリンが過剰に分泌されて低血糖を招き、落ち着きがなくなることがあります。食事の量を適切にして、栄養バランスの良いものをとるようにしましょう。

不規則な生活

夜ふかしをして睡眠不足になると、眠くてイライラすることがあります。早寝早起きを心がけ、規則正しい生活を送るようにしましょう。十分な睡眠は、子どもの健やかな成長を促します。また、適度な運動で体を動かしたり、日の光を浴びたりすると、心も体もリフレッシュできますね。

子どもがイライラしたときは、SOSのサインです。「なんでイライラするの!」と思わずに、それは「親に何かを伝えたいサイン」であると捉えて、子どもの気持ちを受け止めてあげましょう。

「○○がイヤなんだね」「△△にイライラするんだね」と共感してみると、子どもの気持ちも落ち着いてきますよ。

この記事を書いたライター

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佐藤麻依子さん

大学院3年生と大学2年生の男児2人の母。子育て&中学受験カウンセラー歴18年。「子育て3ステップ会話法®」を考案。著書『男の子のための魔法のこえかけ 3ステップしつけ法』。独自のコーチング講座や子育て心理学協会の「ココロ貯金®」講座を提供。イヤイヤ期・思春期・反抗期・受験期の悩みを解決します!

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