時短で、賢く、楽しく子育て。働くママでも、毎日たった5分からできる!知育や子どもの心と体を育てるノウハウを、SakuraEdu代表の荒井聖子さんに教えてもらいます。今回のテーマは「ことば遊び」について。

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雨の日こそ「ことば遊び」で能力アップ

何も道具がなくてもできる「ことば遊び」は、玩具や絵本と違った楽しみがあります。ことば遊びは幼児期の子どもにとって良いことづくめ。親にとっても準備の必要がなく、夕飯の準備をしながら、お皿を洗いながら、洗濯物をたたみながら、と「ながら遊び」ができて、雨の日や忙しい日の子どもとのコミュニケーションに最適です。

ことば遊びの良いところ

  • 自由な発想」…子どもらしい空想を広げます。答えを複数見つけることもできます。
  • 考える力」…持っている知識をフル稼働して、新しいことを考える力を付けます。
  • 言語力」…考えたことをまとめて、相手に伝える力を身に付けます。

ことば遊びのバリエーションは?

しりとり&あたまとり

誰でも知っているしりとりは、言葉の最後の文字をつないでいきます。上手になったら「食べられる物」「乗り物」などジャンルを区切っても面白いですね。

あたまとりは難易度の高いことば遊びです。「コップ」と言ったら「こ」で終わる言葉を見つける、例えば「ぶらんこ」と繋いだら、次は「ぶ」で終わる言葉を見つけていきます。

反対言葉遊び

これは形容詞の練習になる遊びです。「広いの反対は?」とお互いに問題を出していきましょう。

面白いのは同音異義語ですね。「あついの反対は?」と言ったら、「うすい」でも「つめたい」でも正解!いくつも探してみるのも楽しいでしょう。何度もやっている内に語彙力が高くなっていきます。

なぞなぞ

答えを求めるなぞなぞはよく知られていますが、発想力を広げたいなら「ふわふわしているものは何でしょう?」という問題などで、答えを色々探していくのも楽しいです。

いろはにこんぺいとう

「いろはにこんぺいとう、こんぺいとうは甘い、甘いは砂糖、砂糖は白い、白いはうさぎ〜」という節まわしの童謡をご存知ですか。連想ゲームと同じで、節に合わせて次々に連想するものを繋いでいきます。

新しいゲームでは「マジカルバナナ」という名称が知られているかもしれませんね。子どもと大人の発想の違いが楽しめる遊びです。

同じ音で始まる言葉

「あ」のつく言葉を集めてみよう!と、交互に言葉を言っていきます。同じ音で始まる言葉をいくつくらい見つけられるでしょうか。「む」あたりになると大人でもなかなか難しいですよ。毎日1つずつチャレンジしても良いですね。

音節遊び

手をたたいた数の文字でできている言葉を探す遊びです。たとえば2回たたいたら、「そら」や「さる」、3回たたいたら「うさぎ」や「つくえ」など。どんどん数を増やして、よく数を聞いて当てはまる言葉を覚えていきましょう。

なかま集め

八百屋さんで売っている物、動物、乗り物、保育園にある物、色など、カテゴリーを決めて交互に言っていきます。慣れてきたら文房具屋さん、楽器など範囲を広げることで、社会への理解が広がっていくでしょう。

さかさ言葉

子どもの頃、自分の名前をさかさから読んで面白がったりしませんでしたか?「ひこうき→きうこひ」など、よく知っているものがまるで知らないもののような音の響きになって、子どもたちが喜ぶ遊びです。

初めは指を使って2文字から、慣れてきたら5文字まで簡単にできると思います。発展として「とまと」「きつつき」「しんぶんし」など、どちらから読んでも同じ言葉になるものを探していきましょう。

○○が△△をする

これは文法を身につけるときに自然にやっている「誰が何をする(主語+述語)」を遊びにしています。頭の中で考えた言葉を、順番に言っていきます。

それぞれ考えたものを合わせると「鬼が料理する」などのユーモラスな文章ができます。慣れてきたら「誰と」「誰が」「どこで」「何をする」と項目を増やしていきましょう。

ことば遊びはぜひ笑顔で、子どもの自由な発想を楽しみながら盛り上がりましょう。「それは違う!もっとこうしたら?」は言葉で指摘するのではなく、大人の答えを聞かせてまねをさせてあげてくださいね!

この記事を書いたライター

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荒井聖子さん

SakuraEdu代表 コドモンテワークショップ主宰 
目黒区民講座講師、幼児教室のコンサルティング、小学校受験指導をしながら、通算100回以上の企画開催。日本モンテッソーリ教育綜合研究所教師、NPO日本食育インストラクター1級などの資格を生かし子育て支援活動を行う。

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