子どもの食事のときの立ち歩きで困ったことはありませんか。あまりにひどいと外食できないという家庭もあるようです。今回は6つのチェックポイントと改善方法を紹介します。

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なぜ子どもは食事中に立ち歩くの?

子どもが食事中に立ち歩いてしまい、困ったという経験はありませんか。あまりにも立ち歩きがひどいので、レストランなどで外食ができないという悩みを抱えるママも少なくありません。

「いまはごはんの時間でしょ。ちゃんと座りなさい!」「何やってるの!もうごはんあげないからね」

毎日これのくり返しでは疲れてしまいますよね。親としては食事のマナーを教えたいところですが、このように注意しても、子どもはまったく聞く耳を持ちません。それはなぜなのでしょうか。

実は、子どもが食事のときに遊んでしまったり、テーブルから離れてしまったりするのには理由があります。食事のとき、次のようになっていませんか。下記の6つのポイントについて見直してみましょう。

6つのチェックポイントと改善方法

(1)食事の時間が長い

食事には、どれくらいの時間をかけていますか。子どもの集中力は、大人ほど長くは続きません。食事の時間が長くなると、子どもは飽きてしまいます。1回の食事を20~30分くらいになるようにしてみましょう。

遊び始めてしまったら、「もういらない」「食べたくない」のサインかもしれません。そうなったときは、思い切って食事をさげてしまうのも1つの方法です。

(2)食事の量が多い

子どもが食べきれる量のごはんを用意していますか。いろいろなものをバランスよく食べてほしいと願うママは多いもの。とはいえ、量が多すぎれば食べきるのに時間がかかり、食事にも飽きてしまいます。

そうなると、イスに座り続けているのも難しくなりますよね。量を少なくして食べきることができれば、歩き回ることも少なくなっていくでしょう。

(3)食事のマナーに厳しい

「こぼさないように食べなさい」「スプーンはこう使いなさい」「好き嫌いしないでなんでも食べなさい」「ひじをついたりしないの!」など、食事のマナーについて厳しくしすぎていませんか。

あまりに口うるさくすると、食事が楽しくなくなり、子どもはその場から離れたくなったり、他のことをやりたくなってしまいます。叱る代わりに、「○○されると困る」「○○してくれると助かる」「○○だとうれしい」など、ママの気持ちをやんわりと伝えてみましょう。

(4)テーブルの周りに気になるものがたくさんある

目の前におもちゃが出しっぱなしになっていたり、テレビがついていたりしていませんか。そうなると、子どもはそれらが気になって食事どころではなくなります。食事に集中するためには、気になるものはできるだけ周りに置かないようにし、テレビも消しておくようにしましょう。

(5)家族がルールを守っていない

食事中にママやパパがスマホをしていたり、何かを取りに立ち歩いたりしていませんか。何気ない行動でも、子どもは親のことをよく見ています。「ママだって立ち歩いてるじゃない」と思われてしまうことがありますので、家族全員でルールを守るようにしましょう。

(6)子どもが食事のルールをよく理解していない

「食事中に立ち歩くのはよくないこと」というのを子どもは理解していますか。子どもが小さい場合は、まだ食事のルールをあまり理解していないかもしれません。

ママやパパが座って食べることをお手本で示しながら、子どもが守れたときには「ほめる」をくり返していくと、次も守ろうという気持ちになっていきます。

食事は毎日とらなければならないもの。それが毎回叱ってばかりでは、親も子どもも辛くなってしまいますよね。食事のときの立ち歩きで困っているなら、その原因を考えて取り除くことがポイントです。上記で当てはまるものがあれば、試してみてくださいね。

この記事を書いたライター

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佐藤麻依子さん

大学院3年生と大学2年生の男児2人の母。子育て&中学受験カウンセラー歴18年。「子育て3ステップ会話法®」を考案。著書『男の子のための魔法のこえかけ 3ステップしつけ法』。独自のコーチング講座や子育て心理学協会の「ココロ貯金®」講座を提供。イヤイヤ期・思春期・反抗期・受験期の悩みを解決します!

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