2021.09.28
3人目を出産し、育休明けに正社員からパートに切り替えたママ。今後の働き方や資産運用について、お金のプロがアドバイスします。
家計簿 Check!
- 月間収入(手取り)
-
- パパ
- 250,000円
- ママ
- 120,000円
- 児童手当
- 35,000円
- 月間支出
-
- 住居費
- 47,000円
- 保育料・教育費
- 12,000円
- 終身保険(学資用)
- 72,000円
- その他保険料(医療、収入保障など)
- 14,000円
- 水道・光熱費
- 23,000円
- 通信費
- 13,000円
- 車費
- 8,500円
- パパのお小遣い
- 30,000円
- 食費
- 80,000円
- その他
- 50,000円
- 月々の貯蓄
-
- 貯蓄
- 55,500円
- ボーナス時収入(年間)
-
- パパ
- 350,000円
- ボーナス時支出
-
- 支出
- 100,000円
- ボーナス時貯蓄
-
- 貯蓄
- 250,000円
- 現在の貯蓄
-
- 貯蓄
- 6,400,000円
ミニアドバイス1
住宅ローンは1650万の借り入れで、金利1.04%、11年目から1.34%。借り換えも検討したいとのことですが、注意したいのは手数料です。総額では借り換えよりも繰り上げ返済のほうが得なことも。綿密なシミュレーションを。
ミニアドバイス2
学資として終身保険で月7万2000円を貯めていますが、3人分なのでプラスαが欲しいところ。つみたてNISAで貯めた分を学資にしてもよいでしょう。
advice 1住宅ローン返済は急がずOK。投資スタートを
この家計は支出全般が抑えられている上に、住宅ローンの返済額が月4万7000円と少なめ。この年齢で学費と別に640万円の預貯金があるのは素晴らしいですね。
預貯金を200万円ほど残して、繰り上げ返済をしてもよいのですが、住宅ローン控除がある10年間は急がなくてもよいでしょう。とはいえ、預貯金だけではほぼ増えないので、投資も検討を。投資ビギナーには投資信託で運用する「つみたてNISA」がおすすめです。月々の貯蓄のうち3万円、年間36万円で資産運用に慣れるところから始めてみましょう。
advice 2数年後には正社員に戻るほうが安心
ママはパートですが、月120時間以上働いているとのこと。パパの扶養に収まる時間に抑えて社会保険料がなくなれば、手取り額は今とほぼ変わらないかもしれませんね(将来もらえる年金額は減ります)。
ただ、家計的には3年~数年後を目処に、正社員に戻るほうが安心。今はお金がかからない時期なので家計が絞れていますが、3人の子どもが成長するにつれて食費や習い事費などがかさんで厳しくなります。もしも今、勤務時間を減らすことで、先々に正社員に戻りにくくなるのであれば、現状を維持したほうがよいでしょう。
貯蓄のうちの3万をつみたてNISAで運用
result子育てのピークは数年間。その先を見据えて準備を
子育てのピーク時期に仕事のペースをゆるめても、家計のためには「なる早で正社員に戻る」が正解です。人生100年時代に、子育てで大変なのはわずか数年間。子どもの成長につれて手間はかからなくなり、お金がかかるようになります。ママは周囲に「◯年後には正社員に戻りたい」と宣言して、準備を進めていくことをおすすめします。
診断してくれたのは
- 氏家祥美さん( ファイナンシャル・プランナー )
-
FP事務所「ハートマネー」代表。ファイナンシャルプランナー、セカンドキャリアアドバイザー。子育て世代からリタイアメント層まで、家族のお金とキャリアの相談が得意。オンライン相談も実施中。
※この記事は、2021年9月発行の「ぎゅって首都圏版10月号」に掲載した記事を再編集したものです
illustration AKIBA Akiko