コロナ禍でおうちで過ごすことが多くなり、子どものYouTubeやゲームをする時間が増えてはいませんか。でも、いつまでもやめずにやり放題というわけにはいきませんよね。こんなとき、どうしたらいいのでしょうか。

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YouTubeやゲームがやめられないのにはワケがある

子どもがいつまでもYouTubeやゲームをやり続けていると、いつになったらやめるのかとっても気になりますよね。なかなかやめない子どもを見ると、イラっとして「早くやめなさい!」と叱ってしまうことも。

しかし、子どもがゲームを短い時間で切り上げるのは至難のワザと言えます。なぜなら、ゲームは子どもが夢中になってやり続けるように作られているからです。

たとえば、「ここをクリアしないと保存できない」「アイテムを見つけるまで次に進めない」「勝ち進んでいくと爽快感を味わえる」など、そう簡単にはやめられないようにできています。また、YouTubeも、次から次へと際限なく見てしまうおもしろさがありますよね。

そうなると、たとえ「30分ね」と約束していても、子どもはその時間ぴったりにやめることができません。約束が守れないのは、子どもだけのせいではないのかもしれません。それでも、子どもがやり続けていると、どうにかしてそれをやめさせようと、次のような対応をしてしまうことはありませんか。

ついしてしまいがちな対応

きつく叱ってやめさせる

親は、「早くやめなさい!」「いつまでやっているの!」「何回言ってもわからないダメな子ね」などと、子どもをきつく叱ってやめさせようとすることがあります。子どもを非難したり、侮辱したりするような言葉は、子どもの心を深く傷つけてしまうことがあります。

やめないと取り上げる

「今すぐやめないと、一週間禁止にするわよ」と取り上げることがあります。これは、子どもが小さいうちは効き目があるかもしれません。しかし、そのうちに返してもらうまで、「やりたい」としつこく言い続けたり、反発して暴言を吐いたり、暴力的な行動を取ることがあります。

では、子どもがYouTubeやゲームをやりすぎないようにするにはどうしたらいいのでしょうか。

やりすぎを防ぐには

(1)ルールを決めてやってもらう

「1日に○○分まで」というように、すでにルールを決めてやっている家庭は多いことでしょう。もちろん、ルールを決めて守ってもらうのは大切なことです。ただ、先ほども言ったように、毎回きちんとその時間を守るのは、その性質上とても難しいのです。

頻繁にルールを破るようになったら、それを見直す必要があります。「5分前になったら教えるからやめる準備をしてね」「○○分が守れるようにタイマーを使うようにしよう」など、子どもが実行しやすいように、ルールをより具体的にしてみましょう。

それでもなかなか守れないときは、次のように親子で相談してルールを決めるのがよいでしょう。

(2)親の意見を押し付けずに親子で話し合って決める

上記(1)のようなルールは、だいたいが親が決めたものを守ってもらうことが多いのではないでしょうか。これだと子どもの意見や考えが取り入れられていないので、なかなか守ってもらえなかったりします。ですので、一度親子で話し合って決めてみましょう。

「何か良い方法はないかな?」と切り出し、いろいろなアイデアを出し合ってみます。最終的に、その中からお互いが賛成するアイデアを選んで、実行していきます。

自分も話し合いに参加し、自分が選んだルールであれば、子どもにも守ってもらいやすくなります。何てことはない方法のように見えますが、子どもが自発的に行動するようになるには、「子どもの意見や考えを聞く」ということがとても重要です。また、話し合いは、親も子も落ちついていて、穏やかな状態のときにするのがポイントです。

(3)他に興味を持てるものを見つける

子どもは、YouTubeやゲーム以外に遊ぶものがないからそれに熱中するということも考えられます。何か他に興味を持てるものを見つけるのも1つの方法です。

子どもがなかなかYouTubeやゲームをやめられないというのは、多くの親が持つ悩みです。無理やりやめさせるよりも、何か良い方法はないか子どもの意見も聞いてみることで、子ども自身が納得して実行してくれるようになるでしょう。

この記事を書いたライター

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佐藤麻依子さん

大学院3年生と大学2年生の男児2人の母。子育て&中学受験カウンセラー歴18年。「子育て3ステップ会話法®」を考案。著書『男の子のための魔法のこえかけ 3ステップしつけ法』。独自のコーチング講座や子育て心理学協会の「ココロ貯金®」講座を提供。イヤイヤ期・思春期・反抗期・受験期の悩みを解決します!

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