今さら聞けない！ナチュラルクリーニング方法。クエン酸・重曹を適材適所で使おう

ナチュラルクリーニングとは？

ここ数年で普及したナチュラルクリーニング。合成洗剤を使わず身近にある自然由来の成分でお掃除ができるため、使う人の手肌に優しく、赤ちゃんやペットがいる家庭にもぴったり、そして環境にも優しい一石二鳥の洗剤です。

今回はなかでも特にメジャーなクエン酸、重曹、セスキ炭酸ソーダ、過炭酸ナトリウムに絞って、最適な掃除方法を紹介します。

酸性のクエン酸は水周りのお掃除に

お風呂や洗面所の水アカ、トイレなど水周りの汚れに効くのはクエン酸です。水アカに含まれている炭酸カルシウムはアルカリ性なので、酸性のクエン酸が中和し汚れを落としてくれます。掃除に使うときはスプレーにして使うと掃除がしやすいですよ。

クエン酸スプレー

• 水…200ml
• クエン酸…小さじ1目安

クエン酸スプレーを吹きかけスポンジやタオルで掃除すると、こびりついた水アカもトイレの汚れもスッキリお掃除できます。汚れがひどい場合は上からラップで密閉し30分ほどパックすると良いです。クエン酸には消臭効果もあるので気になるニオイにも対策できます。

重曹が得意なのは磨くことと消臭

重曹、セスキ炭酸ソーダ、過炭酸ナトリウムは全てアルカリ性です。同じアルカリ性ですが強さに違いがあります。

重曹→セスキ炭酸ソーダ→過炭酸ナトリウムの順にアルカリ性が強くなっているので、汚れに合わせて使い分けると良いかと思います。

重曹はクレンザーのような研磨効果が期待できるので、茶しぶや鍋の焦げ落としに重宝します。お湯を含ませたスポンジに重曹を直接振りかけて擦ると、茶しぶが綺麗になりグラスなども新品のような輝きを取り戻します。

焦げ落としも同じ要領で行いますが、なかなか取れない場合は、焦げ落としをしたい物に40度以上のお湯を張り1Lのお湯に対し大さじ3の重曹を入れて浸け置きをしています。1時間ごとに様子を見つつスポンジで擦ると簡単に焦げ落としができますよ。

消臭に

以前の記事で紹介したことがあるのですが、重曹を瓶などに入れて消臭剤として使うこともできます。使わなくなった靴下に重曹を入れて一晩靴に入れておくだけでも、ニオイがすっきりなくなります。

以前の記事はこちら→部屋干しのイヤ～な生乾き臭とサヨナラ！重曹の意外な使い方

油汚れや皮脂汚れはセスキ炭酸ソーダ

重曹よりも強いアルカリ性のセスキ炭酸ソーダはキッチン周りの油汚れや、手垢がつきやすいドアノブやスイッチプレートの掃除に向いています。重曹のような研磨効果はありませんが、反対に水に溶けやすい性質を持っているので、セスキ炭酸ソーダ水でお掃除することができます。

セスキ炭酸ソーダスプレー

• 水…500ml
• セスキ炭酸ソーダ…小さじ1～2

お掃除したい箇所にセスキ炭酸ソーダ水をスプレーして水拭きをし、最後に乾拭きをします。ベトついた換気扇なども簡単にお掃除することができます。また、生ゴミの消臭やソファなどのファブリック類の消臭にもセスキ炭酸ソーダスプレーが効果的です。スプレー後水を含んだ柔らかい布で拭き取ることを忘れずに。

最後の砦！過炭酸ナトリウム

アルカリ性が1番強い過炭酸ナトリウムは黄ばみを落とす効果や漂白することが得意です。なので毎日のお洗濯や洗濯槽の掃除などに使用することができます。

お洗濯の場合は水50Lに対し大さじ3～4杯の過炭酸ナトリウムを入れそのまま通常モードで洗濯機を回します。酸性の汚れはこれで十分落ちるので、すすぎの際に小さじ1～2杯のクエン酸を柔軟剤代わりに入れるとアルカリ性の汚れも落とせます（洗剤や柔軟剤との併用はしないようにご注意ください）。

洗濯槽のお掃除の場合は40～50度のお湯を洗濯槽の高水位まで入れ、お湯50Lに対し500gの過炭酸ナトリウムを投入します。そのまま5分間ほど洗濯機を回し5時間放置。汚れやニオイがひどい場合は一晩放置します。

浸け置きが完了したら再度5分間ほど洗濯機を回し浮いてきた汚れをゴミ取りネットなどで拾います。その後すすぎと脱水を2.3回繰り返せば洗濯槽のお掃除が完了です。わが家は月に1度過炭酸ナトリウムで洗濯槽の掃除をしていますが、毎回浮いてきた汚れに驚愕します…。

それぞれ用途の違うナチュラルクリーニングですが、家中のお掃除とお洗濯が4種類の洗剤で賄えてしまうのでとっても便利ですよね。人にも環境にも優しいナチュラルクリーニング、ぜひお試しください。