イヤイヤ期の対応に困っていませんか?子どもがなかなか言うことを聞いてくれないと、親もヘトヘトになっちゃいますよね。今回は、簡単にできる対応のしかたを紹介します。

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イヤイヤ期ってなに?

「うちの子、近ごろなんでもイヤイヤ言うので困っちゃう!」ということはありませんか。子どもがなんでもイヤイヤと言ってくる「イヤイヤ期」。イヤイヤ期に突入した子どもは、親の言うことに何でも「イヤ!」と返します。いままでかわいかったわが子が、突然イヤイヤ星人に変身してしまうのです。

でも、あまり「イヤイヤ」ばかり言われると、親だってイラっとしてしまいますよね。どうしてこんなにイヤイヤ言うようになるのでしょうか。

「イヤイヤ期」とは、子どもが2歳から4歳くらいの間にやってくる第一次反抗期のこと。近年では、魔の2歳、悪魔の3歳、天使の4歳とも言われ、特に2歳から3歳は、自我がめばえ始めて自己主張が強くなり、親を悩ませる世代でもあります。

イヤイヤ言うのはなぜ?

子どもがイヤイヤ行動をするのには、次のような理由があります。

  • 自分の気持ちをわかってもらえないから
  • 自分の思ったとおりにならないから
  • やりたくないのにやらされるから
  • やり続けたいのにやめさせられるから
  • 言葉でうまく伝えられないから
  • 痛い、疲れた、熱があるなど体調が悪いから
  • 食べたい、寝たいなどの生理的欲求が満たされないから
  • 甘えたい、注意を引きたいから

たとえば、子どもはまだ遊び続けたいのに、ママから「もうおしまい」とやめさせられたとします。このとき、子どもは悲しい、怒り、がっかりなどの感情を持ちます。また、体調が悪いときは、つらい、不安、心配などの感情を持つでしょう。

ただ、知っている言葉の数が少ない小さな子は、それをうまく表現できません。なので、知っている言葉として「イヤイヤ」を選んで、一生懸命自分の気持ちを表現しているのです。これが親にとっては、「言うことをきかない」「イラっとする」行動に見えるのかもしれませんね。

ではこのイヤイヤにはどう対応したらいいのでしょうか。イヤイヤと言って感情が高ぶっている子どもには、「共感」をすると気持ちが落ち着いてきます。ただ、共感と言っても、そんなに難しく考える必要はありません。今回は、簡単にできる2つの共感の方法を紹介しますね。

簡単にできる「共感」の声かけ

あいづち

子どもが言ったことについて、「うんうん」「へぇ」「そっかそっか」とあいづちを打ちます。あいづちは、共感の中でもとても簡単にできる声かけです。「え、そんなことでいいの?」と思われるかもしれませんが、実はとっても効果があるのです。

くり返す

子どもが言った言葉をそのままくり返します。おうむ返しとも言います。たとえば、子どもが「ねんねイヤ!」と言ったら、「ねんねがイヤなんだね」と返します。「お着がえイヤ!」と言ったら、「お着がえがイヤなんだね」と声をかけます。

自分の言ったことを否定されず、「あいづち」や「くり返す」で受け止めてもらえると、子どもは自分の気持ちがわかってもらえたと思って心が落ち着いてきます。イヤイヤをやめさせようと、「やめなさい!」「何言っているの!」「いいかげんにしなさい!」と命令しても、余計に感情が高ぶってしまい逆効果なんですね。

子どもがイヤイヤ行動をしたときは、その気持ちに共感することで、その行動がだんだんと減っていきます。まずは、「あいづち」や「くり返す」の簡単な声かけから始めてみましょう。

この記事を書いたライター

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佐藤麻依子さん

大学院3年生と大学2年生の男児2人の母。子育て&中学受験カウンセラー歴18年。「子育て3ステップ会話法®」を考案。著書『男の子のための魔法のこえかけ 3ステップしつけ法』。独自のコーチング講座や子育て心理学協会の「ココロ貯金®」講座を提供。イヤイヤ期・思春期・反抗期・受験期の悩みを解決します!

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