幼稚園や保育園生活が始まると、わが子にはたくさんお友だちを作ってほしいなと思うこともありますよね。でも、もしわが子がいつもポツンとひとりで遊んでいたとしたら、親としてどうすればいいでしょうか?

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子どもがひとりで遊んでいたらどうする?

新生活、初めて幼稚園や保育園に通う子や、進級する子など、新しい友だちや新しい先生、新しい環境に囲まれて、緊張してしまう子もいるでしょう。子どもにもさまざまな個性があり、性格もその子によって違います。お友だちに積極的に声をかける子もいれば、人見知りや引っ込み思案の子もいます。

もしわが子がひとりでぽつんと遊んでいたとしたら、「あれ、お友だちいないのかしら?」「もしかしてうちの子嫌われてる?」と感じてしまうかもしれませんね。ただ、幼稚園や保育園、公園などでも、ひとりで遊んでいる子は意外と多く見かけます。そんな子どもは、思い思いに自分のしたいことに集中して遊んでいます。

ひとり遊びも大切な時期

親にとっては「お友だちに声をかけたらいいのに」と感じることもありますが、実はこの「ひとり遊び」はとても大切な時間。というのは、ひとり遊びが十分にできてこそ、お友だちと上手に遊ぶことができるようになるからです。

とはいえ、子どもが成長してきたら、お友だちとなかよく遊んでほしいと思うこともあるでしょう。人と関わり合うには、お互いのコミュニケーションが欠かせません。だからこそ、わが子にも「コミュニケーションの上手な子になってほしい」と思うのは当然のことですよね。

しかし、子どもに「お友だちと一緒に遊びなさい」とか、「自分から声をかけてみなさい」と言っても、なかなかうまくできない子もいます。これは、子ども自身が、どうやって相手に声をかけたらよいのかわからないためです。では、わが子がお友だちと上手にコミュニケーションが取れるようになるためにはどうしたらいいでしょうか?

親の関わり方の3つのポイント

親が積極的にわが子とコミュニケーションを取るようする

まずは、親が子どもにたくさん話しかけ、たくさん話を聞いてあげましょう。コミュニケーション力は、放っておいても勝手に身に付くものではありません。普段から親子でよく会話をすることで、少しずつ覚えていくものなのです。そのような経験を積んでいくと、お友だちとも上手に関われるようになっていくでしょう。

親が人と話している姿を見せる

子どもは親のしていることをよく見ています。ママとパパの会話や、親と自分の兄弟との会話など、家族との会話も子どものコミュニケーション能力に大きく影響します。家族が楽しく会話をしている姿を見せることで、子どももコミュニケーションの取り方を学んでいきます。また、知り合いやご近所さんなど、家庭以外の場所でも、親が良いモデルとなって積極的にコミュニケーションを取っていくといいですね。

子どもを否定したり、無理強いしたりしない

「お友だちと一緒に遊べない子はダメ」と子どもを否定したり、「自分から声をかけなさい」と無理強いしたりすると、子どもにプレッシャーを与えてしまうことも。かえって人とコミュニケーションを取ることに苦手意識を持ってしまうかもしれません。

あまりお友だちとは遊ばずにひとりで遊ぶことが多くても、そんなに心配することはありません。まだまだひとりで好きなように遊ぶ年代でもあります。親は、その子のペースで少しずつ周りと関われるようにサポートしていけるといいですね。

この記事を書いたライター

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佐藤麻依子さん

大学院3年生と大学2年生の男児2人の母。子育て&中学受験カウンセラー歴18年。「子育て3ステップ会話法®」を考案。著書『男の子のための魔法のこえかけ 3ステップしつけ法』。独自のコーチング講座や子育て心理学協会の「ココロ貯金®」講座を提供。イヤイヤ期・思春期・反抗期・受験期の悩みを解決します!

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