子どもを叱るとき、ガミガミ・ネチネチ・クドクド叱っていませんか?これでは親の思いはなかなか伝わりません。今回は上手な叱り方のコツを紹介します。

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親の思いが伝わらない叱り方とは?

子どもを叱るとき、あなたはどのような声かけをしていますか?ガミガミ・ネチネチ・クドクド叱ってはいませんか。実は、「ガミガミ」「ネチネチ」「クドクド」は、NGな叱り方の3拍子。親の思いが伝わりにくい言い方です。

言っていることが伝わらないと、結局子どもはまたその行動をくり返すことに。これらの言い方が伝わりにくいのには理由があります。

まずは、「話が長すぎる」ということ。ネチネチ・クドクド叱ると、たいてい話が長くなります。これは、子どもの年齢が小さければ小さいほど、理解しにくくなります。「怒られた」という事実だけは覚えていても、「なぜ怒られたのか」はあまり理解できていないことが多いのです。

また、ガミガミ叱っているときは責めるような口調になったり、声が大きくなってしまうこともありますよね。そうすると、子どもは「恐い」という気持ちでいっぱいになってしまい、内容を理解するどころではなくなります。では、子どもに伝わりやすい叱り方とはどのような声かけなのでしょうか。

子どもに伝わりやすい叱り方

叱るときは、とかく話が長くなりがちです。子どもに理解してもらうには、短い言葉でビシっと伝えるのがコツです。

人格ではなく行為を叱る

危険なことをしたり、人に迷惑をかけるようなことをしたときは、何が良くないことなのかを短い言葉で言うと、より伝わりやすくなります。このとき、人格ではなく、行為を叱るのがコツ。「道路に飛び出すことが良くないのよ」「お友だちを叩くことが良くないのよ」と真剣な態度で伝えましょう。

「○○しようね」と方法を教える

「○○しちゃダメ!」と言うより、「○○しようね」と声をかけてみましょう。「○○しちゃダメ!」は、してはいけないことは伝わりますが、代わりにどうすればいいのか子どもにはピンときません。「お友だちのおもちゃをとってはダメ!」ではなく、「貸してねって言ってみようね」と方法を教えてあげましょう

「○○してくれるとうれしいな」とお願いする

「○○しなさい!」と命令口調で言うと、子どもは余計に言うことを聞かなくなることがありますよね。そんなときは、「おもちゃを片づけてくれるとうれしいな」「お着がえしてくれると助かるな」と笑顔でお願いしてみましょう。子どもは本心では親の役に立ちたいと思っているもの。案外すんなりと行動してくれます。

分かりやすい言葉で伝える

子どもに静かにしてほしい場合、「静かにして!」と言うより、「こびとみたいに小さな声で話そうね」と言うほうがイメージしやすいですよね。子どもに分かる言葉で具体的に教えてあげると理解してもらいやすくなります。

ガミガミ・ネチネチ・クドクドは親の思いが伝わらず、あまり効果はありません。

叱るときは、子どもが理解できるような短い言葉でわかりやすく伝えましょう。

この記事を書いたライター

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佐藤麻依子さん

大学院3年生と大学2年生の男児2人の母。子育て&中学受験カウンセラー歴18年。「子育て3ステップ会話法®」を考案。著書『男の子のための魔法のこえかけ 3ステップしつけ法』。独自のコーチング講座や子育て心理学協会の「ココロ貯金®」講座を提供。イヤイヤ期・思春期・反抗期・受験期の悩みを解決します!

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