夫婦間で子育て観が違いすぎて、どうすればいいのか悩んだことはありませんか?今回はそんなときの対応法を紹介します。

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夫婦で子育て観が違いすぎる!

子どもの育て方やしつけについて、パパとは考え方が違うなと思ったことはありませんか。子育て観の違いに悩むママは多いのではないでしょうか。また、パパの意見を一方的に押し付けられて、それが夫婦ゲンカの原因になってしまうことも。こんなとき、どうすればいいのでしょうか。

物の考え方や価値観はひとりひとり異なる

人は、ひとりひとり育ってきた環境や性格、考え方が異なります。ですから、夫婦とはいえ、価値観がまったく同じということはありません。特に影響を受けるのが、自分の親から学んで受け継いできた価値観です。これが自分の価値観の基となっています。

持っている価値観が違うのに、自分の子どもに対する育て方やしつけについて、パパもママも同じでなければならないという考え方には、もともと無理があるのです。

たとえば、家族で食事をしていて、子どもがおしゃべりをしながら食べ物をボロボロこぼしていたとします。ママは「食事は楽しく食べたいので、多少のことは大目にみてあげたい」と思っています。一方、パパは「食事のマナーはきちんと守ってほしいので、厳しくしつけたい」と考えています。

このとき、どちらかがもう一方の子育て観に無理して合わせたらどうなるでしょうか。仮に、パパがママに合わせたとします。無理して合わせたパパは、自分に正直ではなくなります。つまり、食事のマナーを守ってもらいたいと思っているのに、おしゃべりや食べこぼしを容認することになります。そうすると、パパの顔の表情や声の調子、態度に「本当はよく思っていない」ことが表れてしまいます。

子どもは、大人が思っている以上に敏感。パパの様子をよく感じとっています。ですから、実際に叱られなくても、笑顔のない怒った表情をしたパパを見て、本当にこれでいいのかわからなくなり、とても混乱してしまいます。

無理に子育て観を合わせたときの影響

この例のように、夫婦で無理に子育て観を合わせようとすると、次のような影響があります。

  • 子育て観を合わせる側が我慢を強いられストレスを感じる
  • 子どもに混乱を与える

ですから、夫婦の子育て観は違っていて当たり前と思っておくのがよいでしょう。では、夫婦で子育て観が違う場合、どのように対応すればいいのでしょうか。

夫婦で子育て観が違うときの対応法

夫婦でよく話し合う

これが一番の解決方法ですが、ここで大切なのは「自分の考えはこうですよ」と相手に自分の子育て観を知ってもらうこと。そして、相手の子育て観もよく聞いて、「わたしの考えはこうだけど、パパの考えはこうなのね」と理解してあげることです。無理してすり合わせる必要はありませんが、お互いよく話し合えば、めざす目的は見えてくるものです。

より一歩進んだ話し合い

お互いに相手の子育て観を知ることができれば、さらに一歩進めるチャンスです。「どうすればいいと思う?」「どんなことが子どもにとって一番いい方針だと思う?」と切り出してみましょう。これによって、より深く話を進めていくことができるかもしれません。一方の考えを押し付けるのではなく、お互いの考えの中から最善の方法を見つけていけるといいですね。

最後は子どもの選択に任せる

十分に話し合ったとしても、どうしても折り合いのつかないときもあります。そんなときは、子どもの選択に任せてみましょう。両親の子育て観が違っていても、子どもは正しいと感じたほうを選択してくれるはずです。

子育て観については、パパやママだけでなく、パパやママの両親や、その他の親戚間でも違うことがあります。そのような場合も、上記の3つのポイントを参考にしながら対応してみてくださいね。

この記事を書いたライター

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佐藤麻依子さん

大学院3年生と大学2年生の男児2人の母。子育て&中学受験カウンセラー歴18年。「子育て3ステップ会話法®」を考案。著書『男の子のための魔法のこえかけ 3ステップしつけ法』。独自のコーチング講座や子育て心理学協会の「ココロ貯金®」講座を提供。イヤイヤ期・思春期・反抗期・受験期の悩みを解決します!

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