ひとりっ子、2人きょうだい、3人きょうだいでは、家庭環境が違うため悩みや問題もさまざま。今回は、それぞれのケースの子どもの対応のしかたについてお話しします。

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きょうだいがいるとトラブル多発?

きょうだいがいると、ケンカやトラブルが絶えないということはありませんか。子どもが、ひとりっ子、2人きょうだい、3人きょうだいかによっても、悩みや問題はさまざま。では、どのような違いがあるのでしょう。

ひとりっ子育てときょうだい育ての違い

ひとりっ子の場合はきょうだいがいないので、きょうだいに対してケンカややきもちを焼くということはありませんよね。でも、きょうだいがいると、平等に育てているつもりでも、「なんだかうまくいかないな」と感じることも。そんなときは、「気になる子」に普段よりちょっと目をかけてあげるのがよいでしょう。

たとえば、2人きょうだいでは上の子、3人きょうだいでは真ん中の子に手を焼き、育てにくいと感じているママが多いようです。では、きょうだいの中で「気になる子」がいる場合、どのように接していけばいいのでしょうか。

気になる子の育て方の3つのポイント

気になる子の話をよく聞く

気になる子は、とにかくきょうだいにちょっかいを出したり、ケンカをしかけたりするもの。これは、何らかの不平等さや不満を感じているサイン。「うんうん」「そっか」とグチや言い分をよく聞いてあげるだけで、気持ちが落ち着ついてきます。

また、ひとりっ子についても、話し相手が主に親という場合が多いので、話しかけてきたときはよく聞いてあげましょう。これによって、きょうだいがいない寂しさを感じることも少なくなります。

「あなたも大切」と伝える

「気になる子」というのは、実は「気にかけてほしい子」です。ママに注目してもらいたいから、ママが困るような行動をしてでも見てほしいと感じているのかもしれません。ですから、「あなたのことが大好き」「あなたも大切」と伝えていきましょう。親の愛情がしっかり伝われば、心も安定し、気になる行動も減っていきます。これは、ひとりっ子の場合も同じです。

気になる子を立ててあげる

気になる子に他のきょうだいのお世話を手伝ってもらい、それができたら「ありがとう、さすがだね。とても助かったよ」とその子を立ててあげましょう。きょうだいに対して思いやりが育つだけでなく、自分は役に立つ存在であることを実感できます。

ひとりっ子の場合も、親のお手伝いをしてもらうことで「自分にもできる」と感じることができ、自信が持てるようになります。

ひとりっ子、2人きょうだい、3人きょうだいなど、どのような場合においても、気になる子からは何らかのサインが出ています。それを見逃さず、対応してあげることで「育てにくさ」も緩やかになっていくでしょう。

この記事を書いたライター

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佐藤麻依子さん

大学院3年生と大学2年生の男児2人の母。子育て&中学受験カウンセラー歴18年。「子育て3ステップ会話法®」を考案。著書『男の子のための魔法のこえかけ 3ステップしつけ法』。独自のコーチング講座や子育て心理学協会の「ココロ貯金®」講座を提供。イヤイヤ期・思春期・反抗期・受験期の悩みを解決します!

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