時短で、賢く、楽しく子育て。働くママでも、毎日たった5分からできる!知育や子どもの心と体を育てるノウハウを、SakuraEdu代表の荒井聖子さんに教えてもらいます。今回は1歳から2歳くらいにオススメの「手作り触感ブック」を紹介します。

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手や指先の感覚を鍛える時期

触って楽しむ絵本、小さい子ども向けに数多くありますね。手や指先の感覚を早くから鍛えることは、脳への刺激になると言われています。子どもは乳児の頃からとにかくいろいろなものを触りたがります。

ハイハイの時には床に落ちている小さな埃をつまもうとしたり、カーテンを引っ張ったり、玩具を見つけて握るのも大好きです。こぼれた水はパチャパチャと触りますし、少し大きくなって通園時やスーパーなどでは、草花、樹皮、砂利、肉のパック、店の飾り、アイス売り場の霜など、本当によく触っています。

肉のパックに指を入れて破っている子は、わが子だけでなく何度見かけたことでしょうか。手は「飛び出た脳」と言われるように手や指をたくさん動かして得た情報を積み上げていく、幼児はそのような時期なのです。

そこで今回は、1歳から2歳くらいにオススメの「手作り触感ブック」を紹介します。

「手作り触感ブック」の作り方

リング留めのスケッチブックを準備します(いろいろなサイズがあっても良いでしょう)。そして次のような分類などで、1枚ごとに誤飲しないようしっかりと貼っていきます(丈夫なセロハンテープや両面テープで貼るのがおすすめです)。1枚に貼る数は年齢に合わせて、初めは触りやすいよう少なめに、段々に増やしていくのも楽しいでしょう。

分類

ゴム 輪ゴム、輪ゴムを繋げたもの、手芸用ゴム、髪留めゴム
凧糸、ビーズを通した凧糸、毛糸、リボン、素材の違う紐
シール 立体シール、ビニールテープ、スパンコールを入れたセロハンテープ、マスキングテープ
図形 図形の形に切った色画用紙
結ぶ練習 リボンまたは綴じ紐2本
変わった感触 マジックテープ、スポンジを薄く切ったもの
穴あけパンチで穴を開ける、目打ちで細かい穴を開ける
形の変化 モールで形を作ったもの(※針金に注意)、ストローで形を作ったもの
違いを知る(1) 紙やすり(細かいものと少し粗いもの)
違いを知る(2) 布の端切れ(さまざまな手触りのもの)

触感を楽しめるようになったら言葉も一緒に

わが家では、マジックテープのページがとても人気がありました。飽きたら少し入れ替えてまた作れるのが手作りの良さだと思います。そして触感を繰り返して楽しめるようになったら、あわせて言語習得も進めていきましょう。

ざらざら、つるつる、すべすべ、ふわふわ、ちくちく、びよんびよん、くねくねなど、感触や形態を表す言葉は触りながら繰り返し言ってみます。色画用紙で図形を貼ったところは指先で辺をなぞりながら、図形の名前を一緒に覚えてもよいですね。

※さまざまな材料を使用しますので、小さい子どもと楽しむ時はそばについて見守っていただくようお願いします

この記事を書いたライター

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荒井聖子さん

SakuraEdu代表 コドモンテワークショップ主宰 
目黒区民講座講師、幼児教室のコンサルティング、小学校受験指導をしながら、通算100回以上の企画開催。日本モンテッソーリ教育綜合研究所教師、NPO日本食育インストラクター1級などの資格を生かし子育て支援活動を行う。

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