赤ちゃんにギャンギャン泣かれるとこちらもぐったり…ちょっと耳を塞いで逃げたくなりますよね。そうはいっても何時間もそのままではマズいのでは…?という疑問もありますよね。一体何分まで見守ってOKなのか、目安を解説します。

index目次

ギャン泣きをしている時に注意したいこと

大前提として、ギャン泣きをしている場合、緊急を要する原因がないかを確認しましょう。頭をぶつけた、指が挟まったなどどこかが痛いという状況であれば、見守らずすぐに対処してあげることが大切です。

一方で、おなかも空いていないし、おむつもきれいでどこも痛くもないし…という場合は、必ずしも大急ぎで駆けつけて対処せずとも、少し見守ってもOKです。

反対に、特に小さい赤ちゃんに絶対にしないでほしいのは、ゆさゆさ揺さぶること。これは揺さぶられっ子症候群という症状になりかねないので、避けるようにしてください。

何分くらい見守ってOK?

では見守る場合、その少し…とは具体的にどのくらいの時間を指すのでしょうか。寝かしつけ専門家としての基準は10〜15分と考えます。

たとえば、おむつもきれいでおなかも満たされているけれど、眠くて泣いているという状況で、「抱っこして寝かせて〜」「ママ、そばにいて〜」というように泣いているのであれば、10〜15分は様子を見て、自分で落ち着く練習の時間をつくってもよいでしょう。

15分以上の長い時間泣かせ続けた後に抱っこや授乳をすると、「頑張って泣いたら抱っこ(授乳)してくれた!」という理解を生みやすくなり、「次もまた一生懸命泣こう!」という学習をしてしまう可能性があるので、もしそういった対応をするのであれば、泣き始めから15分以内にするのがおすすめです。

月齢が6カ月を過ぎてねんねトレーニングを導入するとなった場合は、抱っこや授乳であやさないなどのルールに則って、もっと長い時間見守りを続けることもあります。

※泣き入りひきつけなどが起こりやすい子は、上記の時間に限らず注意が必要です

ねんね上手にさせるためには泣かせるべき?

ねんねトレーニングという言葉が昨今聞かれるようになりましたが、赤ちゃんを泣かせっぱなしにして寝られるように練習させる、というイメージが強い人も多いと思います。

一口にねんねトレーニングといっても実はさまざまな方法があり、できるだけ泣かせないようにする方法もある一方で、10〜15分に限らずそれ以上泣いても見守る方法もあります。

「そんなに長く泣かせて大丈夫なの?」と心配になってしまうこともあると思いますが、事前に生活リズムや睡眠環境を整えた上で健康な状態で実行されているのであれば、ルール通りにやる分には大丈夫です!

義務ではなく、家庭にあった方法を目指しましょう

でも、それを「しなければならない」などということはありません。世界で一番大切なわが子を泣かせてトレーニングする、という行為はそう簡単にできるものではないと思います。やりたい思いがないのに義務感だけでする必要はまったくありません。

そして、もし夜泣きに悩んでいてねんねトレーニングをする場合も、その方法は前述の通り泣かせるだけではありません。できるだけ泣かせないように抱っこも取り入れる方法や、最大10〜15分くらいの泣きの範囲でやっていく方法もありますので、義務感を感じ過ぎず、家庭にとって最もストレスが減らせるような形を目指してみてくださいね。

この記事を書いたライター

ライター一覧 arrow-right
ねんねママさん

乳幼児睡眠コンサルタント(CISA/米国IPHI資格)。個別コンサルテーションやねんね講座の他、運営する「寝かしつけ強化クラス」では月間200問以上の睡眠に関する質問回答を行っている。日本初の乳幼児睡眠を専門に学べるYouTube「寝かしつけ専門学校 ねんねママちゃんねる」を立ち上げ、運営。その他にもInstagramやVoicyなどのSNSでも寝かしつけに悩む親向けの情報を発信中

ねんねママさんの記事一覧 v-right