保育園で着る服はどんなものがいいか迷いますよね。登園したら「その服はNGです」と言われたらショックです。そこで今回は現役保育士にNGの服や選ぶ際の注意点、入園式におすすめの服まで聞いてみました。これを読めば保育園の服選びはばっちりです!

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保育園の服装はコスパ重視。その理由と人気ブランド紹介

保育園ママにとって子どもの服選びは大事なタスクです。「こどもりびんぐシルミル研究所」(2022年調べ)によると、未就学児のうち半数以上の子どもが私服で登園していることが分かりました。
私服の園に入園すると着替えの持参をお願いされますが、それはなぜでしょうか? また、子ども達はどのようなタイミングで着替えをするのかを現役保育士みや先生に聞きました。

着替えが必要な理由

  1. よだれ、汗、食べこぼしによる汚れ
  2. 土や泥、ペンなどによる汚れ
  3. トイレトレーニングやおもらし

園生活では服を汚してしまうきっかけがたくさんあります。年齢が低いほど着替えの回数も増えます。

子ども達が着替えをするタイミング

  • 外遊びのあと
  • 絵具や色水遊びのあと
  • 給食やおやつのあと
  • お昼寝のあと

園の方針にもよりますが、お昼寝の際にパジャマに着替える園もあるようです。

1日あたり着替える回数

  • 0〜2歳児:1〜2回
  • 3〜5歳児:1回

特に夏は汗をかくため着替えの回数が増えます。

1日あたり必要な着替えの枚数

保育士みや先生によると0〜2歳児は上衣・下衣・下着を1セットとして合計3セット、幼児クラスになると1セットを用意することが多いのだとか。思った以上に多くの枚数が必要になります。

保育園の服、みんなどこで買っている?

先輩ママはどこで服を買っているのでしょうか。同シルミル調べの人気ランキングではコスパの良いブランドやファストファッションが人気です。
汚れやサイズアウトによる買い替えも発生するため、ママたちが求めているのはコスパが良くて着回し力のある服です。

参考までにファストファッション部門利用率(男女総合)のトップ3は次のブランドでした。

  1. ユニクロ
  2. 西松屋
  3. しまむら

他にもH&MやGUも根強い人気があります。『リーズナブル・実用的・かわいい』服を選ぶママが多いようですね。
詳しくはこちら:コスパ重視、普段着買うなら【こどもリサーチ】#35子どもの洋服2022

また、「パンツはユニクロ一択!」というママも多いですよ。西松屋、しまむらのアイテムを上手に組み合わせているようです。
詳しくはこちら:ズボンはコレ一択!保育士ママが考えたわが子の保育園着ルール

なお、制服登園の場合でも着替えは必要です。保育士みや先生の保育園では3歳以上は制服着用ですが、肌着・半袖Tシャツor半袖ポロシャツを毎日持参するようになっているそうです。

園でNG服とその理由は?ポイントは「動きやすさ、着替え、安全性」

保育園の服選びは何でもOKというわけではありません。選び方の基本は3つ。

  1. 伸縮性があって動きやすい
  2. 着替え(おむつ替え)がしやすい
  3. 安全

とくにサイズはジャストサイズを心がけて。保育士みや先生によると、おさがりなどを着せる際、サイズが合っているか確認をする必要があります。大きすぎると引っかかって危険ですし、小さいと活動しにくいためです。

NGの服とその理由

  • ロンパース・オーバーオール…着替え(おむつ替え)の時間がかかる
  • フードやヒモ付き…首をしめる
  • スカート…おむつや下着が見える。虫刺されや怪我の危険
  • ボタンやスパンコール…パーツが外れて誤飲の危険
  • チュール素材の服…破れやすい
  • スキニーなどタイトなパンツ…トイレや着替えで脱ぎ履きが難しい
  • ニット…体温調節が難しい
  • タンクトップやキャミソール…体温調節が難しい。日焼けしやすい
  • 保温下着や裏起毛…体温調節が難しい。のぼせやすい

子どもの体は体温調整機能が未熟です。乳幼児の場合、夏は平熱でも37.5度近くになることも! 保育園ではつねに空調を効かせて快適な環境を整えていますので、園の指示に合った服装を心がけてください。

実際に先輩ママたちからも「1年じゅう薄着でOK」、「保育室は思った以上に温かい」という意見が多いです。
詳しくはこちら:保育士ママがしまむらで選ぶ娘の保育園着。ポイントは〇〇でないこと
詳しくはこちら:保育園でやりがちな冬のNG服4選。子どもに適した服装は?

また、保育園では外の気温を見ながら適切な服装をするよう保護者へ呼びかけています。だいたい5月中旬には半袖を、10月上旬には長袖を用意することが多いようです。

子どもが「この服をどうしても着て行きたい!」という時は?

子どもが気に入った服が園ではNGの場合、どのように対応するのでしょうか。保育士みや先生によるとコツがあるそうです。保育に適していない服の場合、活動の前に着替えをさせますが子ども本人に着替えを選ばせて満足感を感じさせたり、「このお洋服は汚してしまうと悲しいからお出かけのときに着るようにしようね」など、子どもの気持を否定しないことが大事だと言います。

入園式、卒園式の服装を年齢別に解説

入園して一番最初の行事が入園式です。0歳、1歳児クラスは何を着せたらいいか悩みますよね。実際にどんな服装が多のか、保育士みや先生に聞いてみました。

0歳、1歳児の入園式。動きやすい服を選んで

重視するポイントは動きやすさです。みや先生の園では、シンプルなデザインのTシャツ、ウエストがゴムのズボンをおすすめしているそうです。オーバーオールや身体にフィットする服は動きにくく、おむつ替えも時間がかかってしまいます。素材は綿など通気性の良いものがいいでしょう。

2歳児以上の入園式。清潔感のある服を選んで

男の子はシャツにベストやカーディガン、ズボン。女の子はワンピースなど。2歳以上になるときちんと感のある服装で参加する子どもが多くなります。

卒園式の服装は何を着たらいい?

  • 制服の場合:汚れを落とし、清潔なソックスを履きます。髪型を整えると式典らしさもアップ。
  • 私服の場合:入学式用に準備した服でOK。男の子ならシャツにVネックのセーターを合わせたり、女の子ならワンピースにボレロを羽織ると上品にまとまります。

卒園式は「式典」です。そのためキャラクター物や華美なデザインの服は避けましょう。また、いずれの行事でも必ず肌着は着せます。汗を吸い取ることで肌荒れや不快感を減らすことができるためです。

園生活に慣れると適した服を選べるようになる

「入園して1年ほど経つと保護者も園生活への理解が深まり、服選びがしやすくなる」と保育士みや先生は言います。

もう1点、みや先生が服装以外で気になるのが靴の選び方。ブランド志向や機能性を求めて凝った靴を選びがちですが、実は、子どもが自分で履くのが難しいというデメリットがあるものも。「園では自分で靴を履くよう指導をしますが、かたい素材、面ファスナーで閉じるタイプの靴は扱いが難しいです」。保育園では履きやすさを重視した靴を選ぶことで、子どもがストレスなく活動に取り組めます。ステキなブランド靴は自宅用にするといいですね。

まとめ

園生活をスムーズに送るためにも服装のNGポイントを理解して服を購入したいですね。保育園は子どもにとって1日の大半を過ごす場所だからこそ、身動きがしやすくて快適な服装を心がけましょう。可能であれば、子どもと一緒に服を選ぶことで達成感につながると思います。

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