まだ暑さの残る9月。さっぱり食べたい時にオススメなのが、ベトナム料理「フォー」。つるっと食べられる麺料理なので子どもも食べやすいです。フォーの茹で時間を短縮して、もちもち食感をアップする方法も紹介します。

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実は便利な食材「フォー」

「フォー」とはベトナムの平たい米粉麺のこと。つるつるとした食感の麺なので、子どもも食べやすい食材です。グルテンフリーなので、アレルギー対策としてもよいですよね。

乾麺タイプで少量ずつ販売されていることが多く、リーズナブルで長期保存も可能なためストック食材としても重宝します。味に主張がなく、茹でても炒めてもOKなので、うどんの代用品として捉えると扱いやすいと思います。

茹で時間を短縮するオススメの方法

フォーのパッケージにはだいたい5~8分ほど熱湯で茹でると表記されています。けれどバリバリに硬い乾麺の塊をそのまま茹でると茹でムラができやすく、やわらかいところや固いところがあったり、麺同士がくっついてしまったり…ということがあります。

そこでおすすめなのが、茹でる前にお湯に浸けること。こうすることで均等に茹で上がり、米粉特有のモチモチとした食感が際立ちます。

浸す時間は30分ほどでOK。温度が高いともう少し早くてもよいかと思います。目安は箸で持ち上げた時くたっとした状態で1本ずつほぐれるくらい。水の場合は1時間を目安に浸けてみてくださいね。

このひと手間をすることで茹で時間はグッと短くなり、麺のもちもち食感もアップします!しかも麺を別鍋で茹でる必要がなく、出汁に加えて2~3分茹でるだけ。今回はこの方法で作るレシピを紹介します。

「豚肉のフォー」の作り方

材料(2人分)

  • フォー…100~150g
  • 薄切り豚肉(しゃぶしゃぶ用)…100g
  • もやし…50g
  • 水…400cc
  • 酒…大さじ1
  • ニンニク(スライス)…1かけ
  • ナンプラー…大さじ1
  • 塩…ひとつまみ
  • 万能ねぎ…適宜

作り方

  1. フォーを流水でさっと洗い汚れを落としバットなど大きな容器に入れ、

    ひたひたのぬるま湯を注ぎ30分程浸す(*水の場合は1時間を目安に)
  2. 鍋に水、酒を入れて火にかけ沸騰したら弱火にし、ニンニク、薄切り豚肉を入れて茹でる
  3. 豚肉に火が通ったらバットに取り出し、鍋の中のアクを取り除き(*強火にするとアクがふわっと浮いてくるので取り除きやすくなりますよ)

    もやしを好みの硬さに1~2分茹でて同様に取り出し、

    続けてフォーを入れ2~3分茹でたら、ナンプラーを加え塩で調味する
  4. フォーをうつわに盛り、豚肉を鍋に戻し軽く温めたら汁ごとうつわに盛り、もやし、万能ねぎをのせる

今回は万能ねぎをトッピングしていますが、小松菜やニラ、ほうれん草などでもおいしいです。さらにフライドオニオンを散らすと、コクと甘みがプラスされてより食べやすくなりますので、好みに合わせてアレンジしてみてくださいね。

ナンプラーが苦手な人はしょうゆでもOK!

ナンプラーはベトナムの魚醤です。広い意味でしょうゆですが、アンチョビや塩辛のような発酵した魚の風味があるので、もし子どもがナンプラーの味は苦手…という場合はしょうゆでもOK!

わが家の娘はアンチョビが苦手なのでダメかなと思いましたが、5歳になったし!と、特に説明せず食べさせてみたところ、すんなり受け入れてくれました。

ナンプラーがOKだと食べられる料理の幅も広がりますよね。新しい味は食べてみないと分からないもの。ぜひ挑戦してみてくださいね!

この記事を書いたライター

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田村佳奈子さん

フードスタイリスト、フードコーディネーター、フードアナリスト。Web、雑誌、ドラマなどのレシピ開発やスタイリング、フードコーディネーターとして活動中。

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