11月25日は「先生ありがとうの日」。子どもたちを預かり、時にはママ・パパにアドバイスもしてくれる先生。どんな一日を過ごしているのでしょうか?ぎゅっての連載でおなじみ、新聞記者のポンちゃんが先生の一日を取材しました。

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先生ありがとうの日って?

11月25日は先生ありがとうの日。進級・卒園の時期だけでなく、先生の感謝の気持ちを日常の中で伝えられる日を作りたい!という思いで、「ぎゅって」と姉妹誌「あんふぁん」が起案。日本記念日協会に認定されています。

感謝の気持ちを込めて、先生にサプライズ!

「先生ありがとう!」メッセージブックをプレゼント

東浦和みどり保育園(埼玉県)の子どもたちとポンちゃんが先生にサプライズ。年長のみんなが描いた感謝のイラストを1冊にまとめて、担任の文佳奈先生にプレゼント。「いつの間に準備したの!?」と驚きつつページをめくる先生に、みんなで「文先生ありがとう!」とお礼を言いました。

「驚きとうれしい気持ちでいっぱいです。そして子どもたちからのメッセージを読んで涙が止まりませんでした。大好きな子どもたちのためにも、今後も頑張っていきたいとあらためて感じました」と大感動の文先生。いつもお世話になっている先生に気持ちが伝わってよかったね!

サプライズは大成功!みんなも「ありがとう」を伝えよう

みんなも伝えよう「せんせい ありがとうカード」

ぎゅって首都圏版12月号の「つくるんぱ」は「せんせいありがとうカード」です。下記からダウンロードして、ぜひ先生にメッセージを送ってね!
作り方はこちらから
「つくるんぱ」せんせいありがとうカードの
ダウンロードはこちらから

保育園の先生の1日をポンちゃんが密着取材!

保育園の先生はどんな1日を過ごしているのでしょうか?ぎゅっての連載でおなじみ、新聞記者のポンちゃんが、先生の一日を取材しました。
※園によって活動の時間・内容は異なります

取材したのは…

文佳奈先生

東浦和みどり保育園(埼玉県さいたま市緑区)
今年で保育士5年目。年長の担任。「2歳児クラス・3歳児クラスで担任した子たちなので、初めての卒園クラスとして感慨深いです」

6:45~8:45 出勤

徐々に登園する子どもたちに対応できるよう、先生の出勤時間は6:45・8:00・8:45に分かれています。合同保育の準備をして、子どもたちを受け入れます。

7:00~9:00 合同保育

登園した子は、主活動まではクラスに関係なく一緒に遊びます。担当の先生は体調の確認(検温・保護者へのヒアリング)をしてタブレットで保育管理アプリに記録。子どもたちと関わりながら気になった様子があればメモしておき、担任の先生に共有します。

ポンちゃん気付きMEMO:合同保育で関わるうちに園児全員の名前を覚えちゃうんだって
タブレットは必需品!

9:00 主活動

クラスごとに分かれ、朝の会でご挨拶と季節の歌を歌ったら主活動。クラスの子がそろっている午前中に集団での活動を行います。製作・運動・行事の練習など日によって内容を変えていて、年長になると英語やワークなど勉強の時間も追加。園児によって製作の進み具合や集中力などが違うので、ある程度の時間が経ったら散歩に行くなど別の活動をするようにしています。

ポンちゃん気付きMEMO:主活動をしながら、保護者向けに掲示する「今日の保育活動」に使うベストショットを撮影していたよ。すごいね!

11:00 給食

給食室から届いた昼食を配膳当番の子が配るのを見守ります。普段から「苦手なものは自分で伝えられるようにしようね」と先生と子どもでお約束をしていて、「今日は一口食べてみる」「ちょっとだけ減らしてほしい」と自ら相談します。とにかく褒めることが大事で、「お皿ピカピカだね」と言うと達成感を持って、翌日「先生、今日もピカピカだよ」と見せてくれます。

ポンちゃん気付きMEMO:小さいうちは「カバさんの大きいお口してみて」とまねっこでやる気を出してあげたこともあるんだって

12:00 午睡(先生は作業・休憩時間)

子どもたちが寝ている間が先生たちの作業・休憩時間。「今日の保育活動」を作ったり、タブレットで連絡帳アプリに記入したり、次の製作の準備をしたり、打ち合わせをしたり…。ほかの先生と交代で子どもたちを見守りながらマイペースで作業ができる唯一の時間です。

ポンちゃん気付きMEMO:見守りながら薄暗がりで作業する先生に感動しちゃった
運動会の衣装づくりもこの時間にコツコツと

15:00 おやつ

寝ている間にテーブルを整えておやつを並べます。子どもたちを起こしたら、布団を片付けて「いただきます!」。おやつの進み具合を見ながら、園庭に出る時間をほかのクラスの先生と調整します。

おやつをいただきます!

15:45~ 自由遊び

子どもたちの希望に合わせた遊びをします。ぬりえやブロック、絵本など2~3グループに分かれることもあれば、ほとんどの子が「外に行きたい」といえば園庭に出ることも。見守りつつ、お迎えが来たら順次引き渡します。

子どもたちの希望に合わせて自由遊び

17:00~19:00 合同保育

合同保育をしながらお迎えを待ちます。保護者が来たら連絡帳に書ききれなかったことなどを報告。全員帰ったら掃除・戸締まりをして退勤します。

19:00 退勤

もっと教えて!ママ・パパ・子どもからの質問

多くの読者が疑問に思っている先生のお仕事について、文先生に答えてもらいました。
※質問はぎゅって読者アンケート(2023年7月7日~31日実施)で募集

question先生になったきっかけは?

幼稚園の時に初めて担任をしてくださった先生に憧れて保育士を目指すようになりました。大変なこともありますが、それ以上に楽しいこと、うれしいことが多くあってやりがいを感じ、「保育士になって良かった!」と強く思います。

question子どもや保護者とのやりとりで、うれしかったことは?

保護者の方から「先生が担任の先生で本当によかった!」と言っていただいたことです。大好きな子どもたちから「先生大好き!」と毎日のように言ってもらえるのも宝物です。

question今までで一番衝撃だったエピソードは?

給食の時、子どもたちを見守りながら私はお弁当を食べるのですが、お弁当を見た女の子が「せんせいのおべんとうにはおやさいがはいっていないから、おおきくなれないね」と。思わず笑ってしまいました。子どもはよく見ていますね…(笑)。

questionオフの時に“職業病だな”と思った出来事はありますか?

出先で小さな子を見ると自然と年齢を当てようとします。また、子どもが好きそうなものを見つけると「これを園に持って行ったらウケる」とつい購入。この間もキャラクターの靴下を履いて、子どもたちが気付くまで黙っていました(笑)。


次のページでは、ママ・パパからの「先生ありがとう」メッセージも紹介しています。ぜひ見てくださいね!

※この記事は、2023年11月発行の「ぎゅって首都圏版12月号」に掲載した記事を再編集したものです