ものまね芸人として活躍する梅小鉢・高田紗千子さんのコラム第3回。0歳と4歳の子育て中の高田さん。「毎日寝落ち」という言葉も大げさではない育児生活の中で、感じたことや実践していることなどを、等身大の言葉で綴ってもらいます。

index目次

「赤ちゃん」を過剰に言わないように

今回のテーマは「2人目育児にして思うところ」。まず、妊娠中から産前産後ともに「とにかく長男の気持ちをしっかりくみ取ってあげようね!」と夫と話していました。そして長男が周りから「もうすぐ赤ちゃん生まれるんだね!お兄ちゃんだ!」と言われることが多かったため、さらに私たちがあまり「赤ちゃん、赤ちゃん」と言うとプレッシャーになるかもなぁ。。と思い、こちらからは過剰に言わないように気をつけたり。

「ぼくはどこに寝るの?」居場所に不安も…

でも長男からお腹に向かって話しかけてくれたりナデナデしてくれたりと、赤ちゃんの誕生をとても楽しみにしていた様子でした。その一方で「赤ちゃん生まれたら、このお家に住むの?」「赤ちゃん生まれたらぼくはどこに寝るの?」と自分の居場所に不安を感じる姿も見られたり。

その都度「赤ちゃんが生まれてもいつも通りここで一緒に寝るから大丈夫だよ」「赤ちゃんが生まれても、パパとママは〇〇ちゃんのことが大好きで宝物だよ」など安心する言葉をかけていました。

ただやはり、今まで通り立って抱っこしたり、自転車でお出かけなどはできなかったので、全ての気持ちをくみ取るのは難しく、たくさん我慢もさせたかと思いますが、少しでも長男が納得のいく方法や声かけを考え、心のケアを大切にした妊娠期間でした。

次男が泣いている理由を一緒に考える、褒める!

そして無事に次男が誕生。誕生してから長男と接する上で気をつけたことは、例えば次男が泣いたら、なぜ泣いているのかを一緒に考える→答えてくれたことをやっていいか確認する→泣き止んだ時に「わぁ!やっぱり〇〇ちゃんの言う通りだったねー!ありがとう!」とたくさん褒める。

あと、今まで自分でできていた事を「やって!」と言われたら「自分で出来るでしょ!」ではなく、やってあげるなど「長男にもしっかり目を向けているからね!」ということを感じてくれたらと思い心がけています。

きちんと伝わっているのか、特に赤ちゃん返りすることなく、朝起きたらまず次男のほっぺをすりすりするくらい、かわいがってくれる毎日です。

赤ちゃん返り?! 自分の行動も見直しながら…

…と思ってましたが、ある時「ママ見てー」と言いながら、ハイハイしたり赤ちゃんのときに使っていた言葉で話したりと、はじめは赤ちゃんごっこをしていると思っていたのですが
「いや、待てよ。もしかしてこれって赤ちゃん返り?」と、ふと感じた事がありました。

またある時は飲んでいた水をふざけて口から出し、大笑いしていたので、注意した後に「いや、待てよ。気を引こうとしてやってるのかも!?」と思った瞬間があったり。いろいろと「心がけています!」なんて書いたけど、慌ただしい毎日の中でどうしても心がけていた事が出来ておらず、寂しい思いをさせていたのかもしれません。

それらに気づいてから、普段と少しでも違う行動があったら、まず私自身の行動を見直さなければ!と長男を見ていて痛感しました。今はこんな感じで成り立っていますが、これから次男の自我がどんどん芽生えてきたら、2人に対してのバランス問題もまた変わってくるんでしょうね!その時は続編を書きたいと思います!笑

Profile

高田紗千子(たかださちこ)

1981年生まれ。京都府出身。2000年に小森麻由さんとお笑いコンビを結成。コント、ものまねなどで活躍中。2017年結婚。2019年に第1子、2023年に第2子を出産。夫は「なすなかにし」の中西茂樹さん。
ブログ「まぁ お茶漬けでもどうぞ〜」X(旧Twitter)