わが子には「得意なことを身に付けて自信を持ってほしい」と思うのが親心。でも習い事をさせる時間がない…と感じている人も多いようです。この連載では、筑波大学教授の徳田克己さんをアドバイザーに迎え、親が子どもにできることを考えていきます。

question私のように数字に対する苦手意識を持ってほしくないのですが…。

 数学が苦手だったママは多いと思います。子どもたちはこれから、プログラミング教育など理系の授業も多くなると思うので、数字を好きになってほしいです。

advice数を数えることが、算数・数学の基礎に。お風呂やおでかけのとき、遊び感覚で実践を

教えてくれたのは

徳田克己さん

筑波大学医学医療系教授。筑波大学発ベンチャー企業子ども支援研究所所長、教育学博士、臨床心理士。東京の私立幼稚園の先生や大学内保育所の責任者の経験も

「1、2、3…」が言えるようになったら、親子で“数えるクイズ”を

数字の学習は、まずは数唱からスタートします。お風呂の中で「1、2、3…」と唱える、あれですね。ひとまず10まで、できるようになったら20、30と増やしていきましょう。100までは歌と似た感覚なので、あっという間に言えるようになると思います。

次のステップが〝数える〟こと。目の前でモノを指さしながら「1個・2個」と一緒に数える練習をしましょう。できるようになったら、「このポスターに女の子は何人?」「この駐車場に赤い車は何台?」と、クイズをしながら〝選んで数える〟〝離れたものを数える〟ようにします。

さらに、友達が飛んでいる縄跳びの回数や大きく弾ませたボールが弾んだ回数など、〝動いているものを数える〟ことができたら、10以上の数に進んで大丈夫です。