子育てに自信のあるママなんてどこにもいない!家庭教師・塾講師、東大生・早大生を育てた母であり、子育てセミナーを主催する楠本佳子さんに教わる連載コラム「能力をのばす子育て」。52回目は「子どもの前では先生の悪口は言わないで」。

先生の悪口は子どもの前で言わない

好きな先生、嫌いな先生、気の合う先生、そりの合わない先生、子どもたちも多種多様であれば、先生も様々です。

好きな先生に出合うことができたら、幼稚園や保育園、習い事に行くのが好きになり、学校であればその科目が得意になりと、いいこと尽くし。しかし、嫌な先生が担当になったらどうしましょう。

そもそも先生と親しくした方がいいかどうかというと、親でも子どもでも仲良くするに越したことはありません。でも先生に気に入られたからといって、特別扱いされるわけではありません。

けれども、廊下ですれ違ったときにちょっと声をかけてくれたりします。気にかけてくれる頻度も自然と多くなります。そうすれば、子どもが元気のないときや、子どもの小さな変化にも気付いてもらいやすくなります。

先生の言うことを聞かなくなるかも

親が先生を気に入り、子どもに話をすると自然に子どもも先生が好きになっていきます。

しかし、親が先生の悪口を子どもの前で言うと、当然ながらその先生に対して子どももいい感情をもちません。

先生の言うことを聞かなくていいやと思うようになってくるでしょう。そうなると損をするのは子どもなのです。お母さん同士で話題に上ることもあるでしょう。もしかすると何気なく子どもの前で言っているかもしれません。

親が子どもの前で先生のことを悪く言うのは控えるようにしましょう。

先生は子どもの最強の味方

先生も自分の子どもを育てたベテランの人もいれば、若くて人生経験が少ない人もいます。でもそれをグダグダ言ったところで事態が変わるわけではありません。

若い先生には若いなりの良さがあります。子どもの年齢に近いので子どもの気持ちがよくわかるかもしれません、体力があるので活発に動いてくれるかもしれません。

幼稚園や保育園、学校では、実際に子どもがどのように過ごしているか親は分かりません。知っているようでも、実はお母さんの知らないことはたくさんあります。

だからこそ、子どもの味方になってくれる先生の存在はとても心強いことです。

先生だって、短所もあれば長所もあります。できないところよりも、その先生の良い面をみてあげましょう。子どもの前では悪く言わないように!

この記事を書いたライター

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楠本佳子さん

こどもみらい塾(岡山)」塾長。自身の子育てや教育経験を活かし、ママを対象としたセミナーや個別相談も行っている。著作に「12歳までに勉強ぐせをつけるお母さんの習慣」>ホームページはこちら

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