将来のためにもう少し貯蓄を増やしたいけれど、毎月ギリギリで、どこを見直したらいいか分からない。そんなお悩みにファイナンシャルプランナーが答えます。

家計簿 Check!

月間収入(手取り)
パパ*1
200,000円
ママ
200,000円
月間支出
住居費
66,000円
食費
55,000円
水道・光熱費
15,000円
保育・教育費
55,598円
通信費(インターネット・携帯電話)
25,000円
車費
20,000円

保険料

パパの保険
16,319円
ママの保険
18,000円
子どもの保険
2,000円
パパのお小遣い(ランチ代・お酒代など)
50,000円
ママのお小遣い
20,000円
レジャー費
20,000円
子ども用品
10,000円
貯蓄
20,000円
ボーナス時収入
手取り・年間
560,000円
ボーナス時支出
保険料(個人年金・がん保険)*2
160,000円
車両保険
100,000円
貯蓄(ママの確定拠出年金)
30,000円
現在の資産
貯蓄
1,000,000円

*1 ミニアドバイス「パパの収入」

自営業の場合、税金対策も貯蓄を増やす重要なポイント。「小規模企業共済」や「個人向け確定拠出年金」は、掛け金を経費扱いにできるので、節税になりお得です。老後資金の貯蓄の方法として検討を。

*2 ミニアドバイス「保険料(個人年金・がん保険)」

パパ、ママともに60歳から年20万円を10年間受け取れる個人年金を契約。でも老後資金には不十分。ママも60歳以降も働くプランを考えて。転職支援会社などに相談をして、自分の市場価値をリサーチしてみては。

advice 1きょうだいの教育資金は同額を準備

準備している将来のための教育費は、子ども手当で支払っている学資保険で、長男が満期130万円、長女が満期300万円。きょうだい間で格差があると、先々、不満の要因になるので、長男には170万円を追加で準備したいですね。長男が小学生になったら、不要になった保育料分を積立に回して、小学生の間に確実に170万円をためましょう。

習い事は1人1万円までと上限を決めておくと、教育費の膨張を防げます。

advice 2通信・保険は予算を意識しプランを検討

貯蓄を増やすなら固定費を抑えるのが一番。H家の場合、通信費は、格安スマホの利用で1万円ほど減らせます。他社への乗り換えが難しいなら現在の会社へプラン変更の相談をしてみて。

保険料は、収入の5%、2万円以下に抑えたいですね。保険のプランナーに予算を伝えて見直しを。通信費と保険料で減らした約2.6万円を貯蓄すれば、5年間で150万円以上に。これをリフォーム資金にしてはいかがですか?

固定費を見直してプラス2万6319円貯蓄へ

支出 Before After
通信費(インターネット・携帯電話) 25,000円 15,000円
保険料
 パパの保険…16,319円
 ママの保険…18,000円
 子どもの保険…2,000円
36,319円 20,000円

result手厚すぎる保険料を抑え教育費などの貯蓄へ

保険や年金などとても勉強して、手厚く準備されています。ただ、将来かかる教育費や、実家のリフォームを含めたご夫婦の老後資金を考えると、貯蓄が少なくて心配です。保険を減らして確実にためましょう。貯蓄があれば、いざというときにも備えられます。

診断してくれたのは

氏家祥美さん( ファイナンシャル・プランナー )

女性のためのお金と仕事の相談室「ハートマネー」代表。個人相談やメディアを通じ女性の活躍を支援。著書に「子どもの年代別大学に行かせるお金の貯め方」(PHP研究所)他。

※この記事は、2018年10月発行の「ぎゅって首都圏版特別号 Autumn」に掲載した記事を再編集したものです

illustration AKIBA Akiko