2018.12.31
シングルマザーで派遣社員。転職も視野に入れているけれど、これから教育費にいくらかかるかも分からず不安…。そんなお悩みにファイナンシャルプランナーが答えます。
家計簿 Check!
- 月間収入(手取り)
-
- ママ
- 210,000円
- その他(養育費)
- 35,000円
- 月間支出
-
- 住居費
- 40,000円
- 食費
- 40,000円
- 水道・光熱費
- 10,000円
- 保育・教育費
- 6,000円
- 通信費(インターネット・携帯電話)
- 5,000円
保険料
- ママの保険(がん保険・医療保険)
- 5,000円
- 子どもの保険(学資保険+医療特約)
- 13,000円
- ママのお小遣い(ランチ・洋服代など)
- 50,000円
- レジャー費
- 20,000円
- その他(子どもの洋服・臨時出費など)
- 39,000円
- 貯蓄
- 17,000円
- ボーナス時収入
-
- 手取り・年間
- 0円
- 現在の資産
-
- 貯蓄
- 400,000円
ミニアドバイス1「保育・教育費」
お子さんがダンスを習いたいとのこと。月謝は1万円程度、入会金やウェア、シューズ、発表会費などもかかりそうです。今後、ママが正社員になるなどして収入がアップしたら始めることにしてはいかがでしょうか。
ミニアドバイス2「保険料」
ママの保険はがん保険と医療保険。入院1日1万円の保障を5000円に減額して、その分で死亡保障を付けましょう。子どもは中学生まで医療費無料とのことなので、現在契約している医療費特約は外しましょう。
advice 1大学平均費用と学資保険の差額を貯蓄の目標に
今の制度なら公立高校は授業料無償。私立も都道府県ごとに補助金制度があります(所得制限あり)。大学4年間の費用は、私立大学なら平均で550万円。準備している学資保険は、小・中学、高校の入学時にそれぞれ10万円・20万円・30万円のお祝い金が出て、18歳満期で200万円を受け取るもの。
お祝い金も貯蓄しておくと18歳までに260万円をためられます。差額の290万円を学資保険以外で貯蓄できると安心です。
advice 2予備の生活費100万円をまずは貯蓄する
Y・Hさんの現在の貯蓄額は40万円。これは親子の2カ月の生活費にも満たない額です。派遣社員は不安定な立場だからこそ、万が一のための予備資金として、まずは100万円を早急にためましょう。養育費3万5000円を毎月確実に貯蓄すれば、17カ月で達成できます。
そのためにも現在の支出のうち、食費・ママのお小遣い・その他の費用の合計約13万円を、11万円程度に抑えられるよう見直ししましょう。
マイナス1万8000円で貯蓄を3万5000円に
支出 | Before | After |
---|---|---|
食費 | 40,000円 | 35,000円 |
保険料 子どもの保険(学資保険+医療特約) |
13,000円 | 12,500円 |
ママのお小遣い(ランチ・洋服代など) | 50,000円 | 45,000円 |
その他(子どもの洋服・臨時出費など) | 39,000円 | 35,000円 |
貯蓄 | 17,000円 | 35,000円 |
resultまずは貯蓄が最優先。正社員採用を目指して
将来ネイリストとして独立することも考えているそうですが、まずは生活を安定させて、教育費の貯蓄を優先して。子どもが小学校に入ったら正社員への転職の検討を。現在の営業職なら転職しやすいはずです。独立は、お金をためてネイリストの経験を積んでから考えましょう。
診断してくれたのは
- 氏家祥美さん( ファイナンシャル・プランナー )
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女性のためのお金と仕事の相談室「ハートマネー」代表。個人相談やメディアを通じ女性の活躍を支援。著書に「子どもの年代別大学に行かせるお金の貯め方」(PHP研究所)他。
※この記事は、2018年11月発行の「ぎゅって首都圏版12月号」に掲載した記事を再編集したものです
illustration AKIBA Akiko