これから寒くなってくると食べたくなる焼き芋。いろんなつくり方があるけど、どう違うの?焼き芋好き農家がやっているおすすめのつくり方と味の違いをご紹介します。

突然ですが、わが家は農家です。メインでつくっている作物はパクチーなのですが、家族全員、焼き芋が大好き。毎年、芋が掘れる時期にはいろんな方法で焼き芋をつくっています。つくり方が違うと同じ芋でも味が違うの?今回はわが家でよくやる3つの方法で比較してみます。

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気軽にチャレンジ、オーブンレンジでじっくり焼こう

まずは気軽につくられるオーブンレンジ。ちなみにわが家のオーブンレンジは「ヘルシオ」などの水が入れられたりする洒落たものではなく、10年以上前に購入した普通の電子レンジです。洗った芋をタオルなどで軽く拭いて、ホイルで包みます。ここまではどのやり方も共通です。

220度予熱ありで35分(機種により焼き時間に違いアリ)

一度に焼くのはこれぐらい。子どもが包んだので、ぴっちり包めていませんが大丈夫。220度予熱あり。オーブンが温まったら、時間を35分に設定してスタート!さあ、これでじっくり火を通します。どんな焼き芋になるでしょうか。

やっぱりはずせない、時短のエース!圧力鍋

続いてワーママの強い味方、圧力鍋。すぐに「焼き芋食べたい!!」って時はこの方法をつかいます。圧力鍋に芋を入れて、水位を最大量まで入れます。

圧力鍋で合計15分。余熱で蒸らしたら完成(圧力鍋の使用方法・所要時間は取扱説明書で確認を)

最初は強火で5分、ロックピンが持ち上がって蒸気が出て、カタカタという音とシュッシュッシュッという音がしてきたら、中火で5分。

子どもたちは、この音がなると「蒸気機関車が来たー!」とテンションがマックスに。さらにとろ火で5分。火を止めて予熱で蒸らせば完成。さすが、圧力鍋。仕事が早い。

最近はこんなのもある!石焼き芋専用の焼き芋鍋

焼き芋が好きすぎて、昨年購入した石焼き芋専用鍋。わが家では鉄鍋タイプのものを使用しています。こちらは残念ながら廃盤となっているのですが、ネットで「焼き芋鍋」と検索すると鉄鍋やホーロータイプなどたくさん出てきます。

40~55分で完成

まず、石を入れて10分から15分、石を温めます。石が70度ぐらいになったら、石を半分ほど外に出し(やけど注意!お玉などですくって)芋を並べます。そして再度、石を上にかぶせるように入れて蓋をし、弱火で30から40分。芋に箸が通るぐらいやわらかくなったら少し蒸らします。

いざ実食!調理法による味の違いは?

さあ、出来上がりました。これだけ一度に焼き芋をつくると、部屋中に美味しい香りが。部屋の温度もほっこり温まっています。さあ、どう違うのでしょうか。

左から2つずつ「焼き芋鍋、圧力鍋、オーブンレンジ」

見た目も少しずつ違いますね。いざ、実食!

まずはオーブンレンジから。うーん、ほっくり、甘とろ~。スィートポテトのような味です。時間をかけて中心から火を通したので、スイーツぽい食感です。

続いて、圧力鍋。こちらはみっちりしていて、水分多め。どちらかというと煮物の芋に近い感じ。水を入れて調理したので、優しいお味に仕上がってます。

ラスト焼き芋鍋。むむむ、皮が焦げているだけあって、香ばしく、ほくほくした印象。皮のパリパリ感と芋のほっくりした感じで味の変化も楽しめます。個人的にはこちらが売っている焼き芋に一番近い感じ。

ほっくり、あまとろ系のオーブンレンジ。みっちり、しっとり圧力鍋。ほくほく香ばしい焼き芋鍋

わが家では、主人が焼き芋鍋、私は圧力鍋、息子たちはオーブンレンジと見事に好みが分かれました。

品種×つくり方=無限大の組み合わせ


今回比較した芋の品種は、柔らかい甘みとホクホクした粉質の肉質が持ち味の「なると金時」。とろとろ系の「安納芋」だと、ねっとりして、これまた違う感じになります。

品種によって焼き芋にしても違いが出てくるので、品種×つくり方で、これは無限大の組み合わせ!

新聞紙にくるんで、ダンボールに入れて保存を

芋掘りに行って掘りたての芋を持って帰った来たら、すぐには食べず、10日から14日ほど寝かせると味が落ち着いて美味しくなります。泥付きのまま新聞紙にくるみ、ダンボール等に入れて涼しいところに置いておくといいですよ。

長期保存する場合は、サツマイモは寒いところが苦手なので、冷蔵庫はおすすめしません。ひとつひとつ、新聞紙に包んでダンボールや発泡スチロール等に入れます。隙間にも丸めた新聞紙を詰め、冷蔵庫の上など10度以下にならないところ(15度ほどが理想)で保存するのがおすすめです。

買ってくる焼き芋も美味しいですが、この冬はぜひ、いろんな品種や食べ方で、あなた好みの焼き芋をみつけてみてください。

この記事を書いたライター

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nagisaさん

パクチー農家のヨメ。農業からライターまで幅広く活動中。2人の男児のママ。ネイチャー系男子たち(夫も含む)との日々は虫嫌い&文化系ママにはいつも未知との遭遇です。

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