突然ですが、最近泣いていますか?仕事に家事に育児に、ストレスはそれなりにたまっているはずなのに「そういや意外と泣いてない…。」なんて人多いんじゃないでしょうか。たまには思い切り泣いて心のデトックスしてみませんか?

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「涙活」とは

実業家で涙活プロデューサーの寺井広樹さんが提唱している「泣く」ことでストレスを解消しようという活動です。テレビでも取り上げられ、聞いたことある!という人も多いのではないでしょうか。

1カ月に2~3分でも涙を流すことを推奨しているそうで、寺井氏によると“涙一滴で1週間分のストレス解消効果がある”とも。

仕事に家事に育児に、何かとストレスフルな日々を送る身としては、試してみない手はない!ということで早速試してみました。

意外と難しい作品選び

手っ取り早いのは何かしらの物語を読んだり見たりして泣くこと。でも意外と難しいんですよね。

働く母はそんなに時間があるわけでもないし、さらにはややひねくれた性格をしているせいか、泣かせよう泣かせようとしてくる作品には抵抗を感じてしまう。

「泣ける」ツボは人それぞれだしなぁ…。と思いながら検索すること1週間。ついに作品が決まりました!

泣ける要素はたんまりあるけどどこかカラッとしている作品

確実に泣きたい、でも「あ、ここで泣かせようとしてるな」とは感じたくないという人におすすめの作品はこちらです。

「湯を沸かすほどの熱い愛」

公開:2016年 出演:宮沢りえほか

主人公は余命2カ月を宣告された高校生の娘を持つ母。宣告を受けたその日から「絶対にやっておくべきこと」を決めて実行していきます。

  • 家出した夫を連れ帰り家業の銭湯を再開させる
  • 気が優しすぎる娘を独り立ちさせる
  • 娘をある人に会わせる

余命数カ月の母と家族の物語、というと「お涙頂戴もの?」と思ってしまうかもしれませんが、ところどころユーモアもありますし、宮沢りえさん演じる主人公がとても凛としていて強くて優しい。

「こんな母親になれたら」という憧れを抱いてしまう、泣けるけどどこかスカッともする映画です。ぜひとも見てほしいので詳しいことは書けませんが、ひとつだけ印象的な場面を。

病院の帰り、セカンドオピニオンをすすめる夫(オダギリジョー)に主人公がはっきりと言い放つ言葉、

ほんのちょっとの延命のために、自分が生きる意味を見失いたくない。

病気が分かる前から、きちんと“生きる意味”を感じて生きていた人なんだなぁと感銘を受けました。自分ならこんな風にきっぱりと決断できるだろうか。

娘がいじめられたら、学校に行きたくないと泣かれたら。私はどんな言葉をかけられるだろう。

嗚咽を漏らすこと数回、鼻をかむこと5回以上。ストーリーにのめりこみ、何度も涙を流すうちに、仕事のことや家庭のこと、いろいろなモヤモヤが頭から抜け落ちていったような…。

そして、いつも余裕がなくて怒ってばかりの子どもたちを、思い切り抱きしめたくなりました。

涙活のその後

相変わらず、仕事に家事に育児に、息つく暇もない日々を送っています。ふとした瞬間に宮沢りえさんの演じた「母ちゃん」の姿が頭をよぎり、少し背筋が伸びるような。

思い切り泣いたことで何かがリセットされた感覚もあります。ほんのひと時でも、自分の生きる現実以外の世界にどっぷり入り込むことが、心に効くのかなぁ…。そんな風に思っています。

寒い夜、あったかいココアでも飲みながら、時には思いっ切り泣いてみませんか。

この記事を書いたライター

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あら井さん

2歳差姉妹を命からがら育てています。逃避手段は読書とジャニーズ。今春から京都に引っ越すので、京都子連れ情報も発信したいと思っています。

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