2019.02.12
寒さが増すこの時期、冷たい風を防ぎ、首元を温かく包んでくれるスヌードの作り方を紹介します。リバーシブルで使えておしゃれ!数カ所縫うだけなので、とても簡単に作れますよ。
index目次
レディースサイズのスヌード
ウール生地で作ってみよう
- 22cm(縦)×65cm(横幅)の布を2枚用意する ※今回は「クリーム色の無地」と「茶色のチェック柄」のウール生地を使用(肌触りが良く、暖かみのある生地が適しています)
- 2枚の生地を中表になるように重ね合わせ、65cmの2辺を縫い代1cmで縫う。このとき、1辺は7cmほどを返し口として、縫い残しておく(下図赤線が縫い線)
65cmの2辺を縫い、筒状になった状態 7cm縫い残してある - 開いている22cmの辺の一方から手を入れ、反対側の端をつかんで引き寄せて重ねる(返し口として縫い残しているところに近い側の辺から、手を入れて引き寄せると、その後の作業がやりやすい)
- 22cmの辺の口を開き、筒状の布が内側と外側で、2枚重なる状態にする
- 内側の布(下図でクリップで留めている部分)をぐるっと180°回して、クリーム色の生地とチェック柄の生地が入れ替わった状態にする
- 入れ替えた内側の布の口を再度開き、外側の生地と重ねてまち針で留め、縫い代1cmでぐるっと一周縫う(下図赤線が縫い線)
縫うとき、2枚の生地を縫い合わせている部分がぴったり合うようにし、縫い代は左右に分けて倒す
ミシンの補助テーブル部を外して、フリーアームにすると縫いやすい
縫えた状態 - 縫い残しておいた「返し口」から手を入れ、中の布を引き出してひっくり返し、外表の状態にする
ひっくり返して生地が外表になった状態 2枚の生地を縫い合わせている部分 - 返し口として縫い残しておいた部分を、ラダーステッチで縫い閉じる
ラダーステッチは、無地とチェックの布地を、交互にすくって縫う
- 完成!(リバーシブルで使えます)
キッズサイズを作ってみよう
キッズサイズは、布のサイズを小さくするだけで、作り方はレディースサイズの工程と同じです。8歳児(頭囲54cmくらい)用に、「20cm(縦)×60cm(横幅)」の布で作ってみました。

用意する布の横幅は、着用する子どもの頭囲プラス5cm~7cmほど(縫い代込みで)を目安に。
ボア生地やフリース生地など、伸縮性が高い生地の場合は、頭囲にプラスする長さが短くてもOKですが、伸びない生地を使用する場合は、少しゆとりを持たせた長さにしておかないと、きつくてかぶれなかったり着脱しにくくなったりしてしまいます。
ただし、あまりゆとりを持たせすぎると、首元へのフィット感がなくなり、防寒性が低くなるので注意!
布の縦の長さが、首の立ち上がりになります。首元から顎下辺りをすっぽり覆いたいときは、縦の長さを長めにするといいですよ。
ボア生地で作るときのポイント
ボア生地でもウール生地での作り方と、基本的には同じです。100円ショップ(ダイソー)の、はぎれのボア生地を使用して作ることもできます。
ボア生地など伸縮性が高い生地の場合、伸縮しやすい方向に横幅をとるようにします。生地をはぎれで購入した場合などは、布向きがわかりにくいため、布を上下と左右に引っ張ってみて、よく伸びる方向に横幅をとります。
毛並みの向きがあるものは、2枚の生地を中表に重ねる際、ボアの毛並みの方向がそろうようにすると、仕上がりがキレイになります(毛並みは生地の表面を手でなでることで、確認できます)。


ボア生地は伸縮性が高いため、縫う際は少し布をひっぱって、伸ばしながら縫うようにします(または、ニット用の糸を使う)。そうすることで、生地の伸縮がスムーズになり、スヌードの着脱を妨げません。また、生地の伸縮に縫い糸が伴わずに、糸が切れてしまうことも防げます。
ボア生地をミシンで縫う際は、毛が引き込まれたり、布送りがスムーズにできずにズレたりしてしまうことがあります。ミシンの速度はゆっくりめに設定して、少しずつ縫い進めるとキレイに仕上げることができます。
上記のポイントを踏まえ、ウール生地と同じ工程で作業を進め、フワフワとした肌触りが心地いい、ボア生地のスヌードが完成!

着用してみました
【レディースサイズ】ウールスヌード


【キッズサイズ】ボアスヌード


縦の布を広げ、首元から顎下までを覆うと、防寒対策ばっちり。
縦の布にギャザーを寄せて、顎元をスッキリと着用してもOK。
同じボアスヌードを、5歳児(頭囲51cmくらい)が着用してみました。8歳児用に作ったのですが、5歳児でも違和感なく着用できます。
おすすめポイント
2枚の異なる布を使うことで、リバーシブルで使用でき、その日の装いや気分に応じて使い分けOK。
また、ストレートなループ状ではなく、ひねりを加えたループ状に仕上げることで、着用時に外側の面だけでなく、反対側の面の布も見せられるデザインとなっています。布の出し方やギャザーの寄せ方などは、着用時に手で調整して手軽にアレンジできるので、さまざまなパターンを楽しむことができます。
結んだり巻き付けることで着用するマフラーは、幼い子どもには扱いにくいこともありますが、スヌードなら頭からスポッとかぶるだけで、簡単に着用できます。着用中に緩んだり外れてしまう心配もなく、首元をしっかりと温めてくれます。
防寒対策としてはもちろん、おしゃれアイテムとしても重宝するスヌード。親子でおそろいにしても素敵ですね!
この記事を書いたライター
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又多 実千恵さん
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手芸などのハンドメイドが大好きです。手軽・短時間・ローコストをモットーに、「手抜きアイデア」を模索しながら、物づくりを楽しんでいます。