時短で、賢く、楽しく子育て。働くママでも、毎日たった5分からできる!知育や子どもの心と体を育てるノウハウを、SakuraEdu代表の荒井聖子さんに教えてもらいます。今回は、「ママ友やパパ友とのつきあい方」について。

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同時期に子育てをしていく大切な仲間

春、子ども達の新しい生活がスタートする時期です。4月は親子とも環境に慣れることに忙しく、ようやくゴールデンウィーク明け頃から落ち着いてくるでしょう。

そんな中で出会うママ友やパパ友は、同時期に子育てをしていく大切な仲間です。上の子や下の子のいる人に子育ての悩みを相談したり、園での過ごし方を聞いてみたり、一緒に行事の手伝いをするなど、上手につきあっていけばお互いの子育てにとって力強いものです。

では、おつきあいをしていく時、どんなことに気をつければよいのでしょうか。

保護者同士のつきあいではじめに心がけておきたいこと

はじめに心がけておきたいことは、「自分の友達ではない」という認識です。つまり「保護者同士」という関係から始まるので、そこには少し注意が必要です。

気が合いそうで急激に距離を縮めたらプライバシーに踏み込まれてしまった、子ども同士がまったく仲良くならず一緒に遊べなかった、子どもや園の気になることを話したら他の人に伝わってしまった、などはたまにある身近なケースです。さらには、ネットワークビジネスを勧められた、貸したおもちゃが返却されない、金銭トラブルなどというケースがないわけではありません。

保護者同士だからこそ、子どもをしっかり守りながらほどよい距離感でつきあっていくのが大切です。もちろん、仲良く過ごして気づいてみたら、「自分の友達」になっていることは多々あります。子どもが小さい時のことを、何年経っても一緒に懐かしむ相手はすばらしい友達だと思います。

ママ友やパパ友に対するマナーも社会生活と同様

ママ友やパパ友も、人間関係のマナーは社会生活と同様だと思います。ただし子どもが絡む事柄になると、つい冷静さを失うことがありますから、まずは基本に戻って「子どもが関係なかったら?」「自分の子でなかったら?」などと考えてみましょう。

さらに加えるなら、互いの子育てを尊重すること、もし違う場合には謙虚に伝えられることができる関係が望まれます。例えば、虫歯予防への考え方、おかしの食べさせ方、タブレット(動画やゲーム)の与え方、ケンカの仲裁の仕方などは十人十色で、それぞれの家庭で考えが違います。

私の経験ですが、子ども同士の口ゲンカは社会経験だと思い、黙って見守っていたところ、相手の親は厳しく叱って止めていて、私も「なぜ止めないの?」と注意を受けてしまいました。良い悪いの問題ではなく、「家庭によって子育ての考え方が違う」と思い知らされた一件でした。

大きなトラブルの場合は、必ず園の先生など第三者に相談して一緒に対処してもらう必要があると思いますが、まずはママ友・パパ友づきあいは、このようなことを心がけながらスタートしてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いたライター

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荒井聖子さん

SakuraEdu代表 コドモンテワークショップ主宰 
目黒区民講座講師、幼児教室のコンサルティング、小学校受験指導をしながら、通算100回以上の企画開催。日本モンテッソーリ教育綜合研究所教師、NPO日本食育インストラクター1級などの資格を生かし子育て支援活動を行う。

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