時短で、賢く、楽しく子育て。働くママでも、毎日たった5分からできる!知育や子どもの心と体を育てるノウハウを、SakuraEdu代表の荒井聖子さんに教えてもらいます。今回は、子育て中のモヤモヤした気持ちを整理する方法についてです。

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子育てがテーマの「付箋ワーク」

仕事と子育てに毎日忙しい人も、年が明けて新たな目標などを立てている頃かもしれません。子育ては楽しいことや嬉しいことがたくさんある反面、大変なことや心配なこともあります。

以前、子育て中の人向けにワークショップを行っていたので、親の数だけ悩みがあって、さらに時間と共に変化していくことを実感しています。ワークショップで参加者にやってもらっていたのは、新しいアイデアを話し合う時によく使われる「付箋ワーク」でした。

子育てがテーマなので、その回によって書くテーマは「困っていること」「叱ることと褒めること」「子育ての目標」などさまざま。思いつくまま1枚に一言をどんどん書いていきます。ほんの10分間で机の上は付箋だらけで、参加者も書き終わると「思っていたことを書き出せた!」とすっきりした様子が見られます。

書いたものを改めて見回してみると、同じような内容を何度も書いていたり、本当は子どもへのイライラでなくパートナーへの不満だったり、冷静になれば案外気にならないことだったり、子どもへの愛を再確認したり…。初めて会う参加者同士が、全く同じことを書いているケースもありました。

書くことで気持ちを整理して対処できる

このようにして子育て中の気持ちを整理する時、無理にでも「書く」ことの効果は大きいと思います。自分の感情から切り離し、起きている事象だけを紙へ移すことで、客観視しやすくなるのではないでしょうか。

例えば、「ごはんの手づかみ→怒って疲れる」と付箋に書いたとして、もしそれが他の人が書いたものだとしたらどうでしょう?「大人になって手づかみで食べている人はいないから大丈夫」「手づかみで食べるごはんにしちゃえば」「親が上手にフォークを使うところを見せれば」など、毎回怒るほどのことでもないかな?という気分になってきませんか。

自分のことだけなら紙よりスマホのメモ機能がおすすめです。1日の終わりに日記を書くのは負担ですが、簡単にその日あった事象だけを入れておく。毎日続けているうちに、どんな時にモヤモヤするのか、気楽に向き合えることはあるか、回避する方法はなにか、誰かに助けてもらえないか、専門的に相談に行くべきかなど、気持ちを整理して対処できると思います。

今年の目標にいかがでしょう。嬉しかったこともメモしてくださいね、見返すとモヤモヤした時の反動力になります。

この記事を書いたライター

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荒井聖子さん

SakuraEdu代表 コドモンテワークショップ主宰 
目黒区民講座講師、幼児教室のコンサルティング、小学校受験指導をしながら、通算100回以上の企画開催。日本モンテッソーリ教育綜合研究所教師、NPO日本食育インストラクター1級などの資格を生かし子育て支援活動を行う。

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