時短で、賢く、楽しく子育て。働くママでも、毎日たった5分からできる!知育や子どもの心と体を育てるノウハウを、SakuraEdu代表の荒井聖子さんに教えてもらいます。今回は「子どものかんしゃくの対処法」についてです。

index目次

どうにもならない時も…2歳のかんしゃく

1歳までの子育ては、子どもの成長に引っ張られるように無我夢中で過ごすことが多いでしょう。2歳に近づくにつれ、子どもは自立心が大きく育ち、思い通りにならない時や疲れて気持ちがざわざわする時にかんしゃくを起こすことがあります。気持ちを伝える言語力がまだ身に付いていない、また自分の休ませ方がわからない幼児期には仕方のないことだと思います。

私自身も、公園でひっくり返って25分間号泣を続けた長子にどうすることもできず呆然と見守るしかなかったという経験があります。その後、考えてみても泣いた理由はよく分かりませんでした。このようにキーキーと騒いだり泣いている時、見ている親は辛いものですが、スキンシップや声かけをしてもどうにもならない場合があります。

子どもが噛みついたり叩いたりした時の対処法

困ってしまうのは、噛みついたり叩いたりといった他人への行動です。保育園の中では先生に任せるしかないものの、親の見ている場でそれが起きた時、どのように対処しているでしょうか。

言葉で長々と説明しても、かんしゃくを起こしている子どもにはなかなか伝わらないものです。まずは相手との間に大人の身体をしっかり入れ、子どもの手を握って動きを止めます。そして目線を合わせ、真剣な顔で「いけない」と短く伝えましょう。

もしそれでやめない場合は、一旦場所を変えます。対応する大人がいつも同じ態度でやめさせるように心がけておきましょう。怒鳴ったり、大人が飛んできたり、「それはだめだよー痛いんだからー」と優しい高い声で言えば、子どもはおもしろがってしまいます。「いけない」ことをしたらつまらなくなるというのを繰り返します。幼児教室でも、部屋から逃げ出す子を優しい先生が声を上げて追いかけると、子どもは何度でも逃げ出していました。

かんしゃくを防ぐために家庭でできる2つのこと

1.生活リズムを整えることを心がけましょう

小さいうちは周りで起きることを秩序立てて身につけています。いつも違うペースで過ごしていると、とても疲れてしまいます。疲れて気持ちがざわざわして、かんしゃくを起こしてしまうこともあります。

2.言葉をたくさん教えていきましょう

忙しい時には動画やテレビに頼ってもよいのですが、言葉は「声に出す」ことがとても大切です。さまざまな物の名前、動きや形容詞、数え方など一緒に声を出して教えていきましょう。言葉の習得は時間がかかりますが、お互いの気持ちを伝えてかんしゃくを防ぐのに、きっと役立つことでしょう。

この記事を書いたライター

ライター一覧 arrow-right
荒井聖子さん

SakuraEdu代表 コドモンテワークショップ主宰 
目黒区民講座講師、幼児教室のコンサルティング、小学校受験指導をしながら、通算100回以上の企画開催。日本モンテッソーリ教育綜合研究所教師、NPO日本食育インストラクター1級などの資格を生かし子育て支援活動を行う。

荒井聖子さんの記事一覧 v-right