靴を履いたままソファに寝転ぶ男の子

ある休日、1歳8カ月の娘と近所のショッピングセンターに出かけたときのこと。

通路に設置してある休憩用のソファで、6歳くらいの男の子が靴の裏を座面にベタッと着け、寝転がりながらスマートフォンで動画を見ていたのでした。親はどこか離れたところにいる様子。

(げげっ、行儀わる~い。やっていいことと悪いこと、わかる年齢でしょ?こんなヨソの子ほっとこほっとこ。素通り素通り)

なんて思ったのに、娘はそのソファに座りたがります。しかも動画が気になるのか、男の子の方へグイグイ突進していくではありませんか。

完全に彼のテリトリー内に入り込んでいく娘。やむなく、「ご、ごめんね~。一緒に見てもいいかなー?」と声をかけてみました。

すると、明るく返ってきた「いーよ」の声。

お、意外と気のいいヤツ!

ふむ。勝手に(注意したってムダだろうな)なんて思ってたけれど、話せばわかるヤツかも…。

勇気を出して言ってみました。「ねえねえ、寝転がるんじゃなくてさ、こんな風に足を下ろして座った方がゼッタイかっこいいよ!」

男の子はこちらを見ることもしなければ返事もしません。でも…。

黙って足を下ろしてくれた!

意外と素直に言うことを聞いてくれた男の子。その後は特に言葉を交わすことなく娘と2人でスマートフォンの画面に見入っていましたが、別れ際に手を振ると笑顔で手を振り返してくれました。

そういえば子どもの頃、親の目が届かないところで羽目を外してはしゃいでいると、通りがかった近所のおばちゃんがたしなめてくれたなあ。

私が声をかけた彼がまたいつか公共の場でベンチやソファで休憩するときに、「あ、そういえばこの間どこかのおばちゃんに何か言われたな。足、下ろして座ろ」って思い出してくれたらうれしいと思います。

そしてこれは、現在「人と関わりたいグイグイ期」真っ盛りの娘が彼に近づいてくれたからできたコミュニケーション。

子どもが親を成長させてくれるって、こういうパターンもあるんですね。

この記事を書いたライター

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けろまい まいこさん
絵日記・漫画家

なんとなく適当に生きている主婦。特技はゴロゴロすること。苦手なものは家事全般。同い年の夫&1歳の娘との日常をゆるゆるお届け。転勤族の妻。

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