4月から子どもの新生活が開始。しかし、「毎朝バタバタで準備がうまくいかない」「子どもが自分から動いてくれない」…。そんなときは、タイムスケジュール表を活用してみましょう。楽しく笑顔で準備に取り組めるようになるかもしれませんよ。

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親子でドキドキ!初めての新生活

わが家の2歳11カ月と0歳8カ月の兄妹は、この4月から保育園へ通い始めました。正直、保育園は未知の世界。「子どもたちは泣かずに楽しめるのか?」「仕事と家事育児の両立はうまくできるのか?」など、不安だらけ。

特に懸念していたのが、毎朝の登園準備です。息子は朝が弱い上に、放っておけば10時間以上は、軽く寝ている始末。いずれ慣れるとはいえ、ちゃんと時間通りに起きて、準備をして登園できるように、なにか対策を立てなければ…。そう思ったときに、ふと昔読んだ、あるブログの内容を思い出しました。

イラストレーター案のタイムスケジュール表

今から4年ほど前、イラストレーターのナコさんが書いている「ナコとムスメらあとダンナ」というブログで、「こどものタイムスケジュール表」という記事を見かけました。

そのとき、「かわいい絵だな、わたしも子どもが幼稚園に入るときに作ってあげたいな」と思ったのでした。そして、わたしが想像していたよりも早くに、その出番がやってきたのです!

無料ダウンロードでアレンジいろいろ!

ナコさんは多くの読者さんに使ってもらいたいと、タイムスケジュール表のイラストを、個人で使用する場合に限り、無料で提供しており、ブログから自由にダウンロードできます。

使い方のアドバイスや、読者の実用例もブログで紹介しているので、「わが家ではどういう風に利用すればいいか?」という想像がとてもしやすいのも魅力。また、小学生がいる家庭向けのイラストもあって、より多く・より長く使えるように、工夫されています。

さっそく作成してみます。

今回は「表・白背景」と「項目文字アリ」を使用

【1】まずはダウンロード

まず、ナコさんのブログの「【DL配布】NEW!タイムスケジュール表(追記アリ)」で、好きな画像を選択して保存。自宅かコンビニなどのコピー機を使って、必要枚数を印刷してください。今は大手コンビニチェーンで使える、プリント予約用のアプリなどもあります。

イラストや時計のみのシンプルなものもあるので、好みや用途、スペースなどに合わせて選びましょう。

【2】好きな画像を印刷・拡大

子どもが見やすいように拡大

時計はできるだけ大きくしてあげると、遠くからでも子どもが確認しやすいです。手間にはなりますが、拡大しましょう。逆に、「テーブルなど手元に置きながら使いたい」という人は、原寸大の方がちょうどいいかもしれません。

今回は、題字と時計2個が書かれた画像を、A4サイズで印刷。その後、切り離して、時計1つがA4サイズいっぱいに印刷されるよう拡大しました(倍率約150%)。

【3】色ぬり・加筆・切り取りでオリジナリティを

子どもに合わせて、題字を入れるとわかりやすい
色ぬり後、それぞれ適度な大きさにカット

そのままでも十分かわいらしいのですが、よく目につくように、子どもが好きそうな色で塗りました。

あら不思議♪ とっても素敵に仕上がってきました!

わたしみたいに「自分でかわいいイラストは描けないけど、せっかくだからオシャレに仕上げたい!」という人には、手軽でとても助かりますね。

マグネットで子どもが喜ぶ仕掛け作り

さて、せっかく頑張って作ったタイムスケジュール表が、ただのポスターと化すことを避けるため、子どもが積極的に利用したくなる仕掛けを取り入れることにしました。

マグネットで取り外し可能に
せっかくなので、裏面にもイラストを

マグネットを利用すれば、項目を自由に貼り付けられて、ちょっとした遊び道具に変身!しかも、裏返すと「できた!」と、ウサギさんが喜んだ表情に。ちょっとした遊び心を入れるだけで、子どもってすぐに食いつきます。楽しみながら支度をしてくれたら、親としては万々歳!

「これができたら、ウサギさんを裏返そうね」という魔法の言葉は、イヤイヤ期真っ最中の息子にも、効果テキメンです。ちなみに、「できた!」のイラストは、「じゆうじかん」の項目のイラストを切り取って作りました。

材料は100均でそろえよう

ダイソー「マグネットシート(1枚)」108円
セリア「超強力マグネット(4個)」108円

取り付けるマグネットは2種類。台紙に貼り付けるためのシートタイプのものと、項目に貼り付けるボタンタイプのもの。両方とも100均で購入しました。

かさばりそうだからと、両方ともシートタイプにすると、お互いの磁力が弱くて、うまくくっつきませんでした。仕方なく、片方は磁気が強力なボタンタイプのものにしたのですが、できあがってみると、四隅が薄くなってつかみやすく、子どもが扱いやすそう。結果オーライでした。

ちなみに、今回は“より薄手のものを”という考えで、マグネットシートを選びましたが、シートタイプのマグネットなら何でもOKです。

【1】台紙の裏にマグネットシートを貼り付ける

磁石部分が表に向くように注意して貼り付け

マグネットシートは、磁気を持つ部分が裏面のみなので、黒い面が表に接するよう、両面テープで貼り付けます。ちなみに、両面テープも100均で買ったものですが、最近では「貼ってはがせる両面テープ」も売られていて、こうした細かい工作のときに役立ちます。

【2】項目のイラストに、マグネットを2個取り付ける

中央に寄せて並べるのがポイント

今回は、強度と安定性を強くしたかったので、ボタンタイプのマグネットを2個取り付けました。2つはお互いに引きつけあってくれるので、写真のように2つ横にぴったりと並べると、ズレることもありません。

マグネットの上だけでなく、少し両幅に余裕を持たせて両面テープを貼ると、マグネット自体が剥がれにくくなりますよ。

【3】裏面のイラストを貼り付けて、好みの形にカット

子どもが取り扱うため、角に丸みをつけて、余分なところをカットしましょう。ついでに、上から透明なテープで養生すると補強される上、汚れがつきにくくなります。余白部分も気になるようなら、内側を両面テープで貼っておくと、隙間を見つけた子どもに、ベリベリと剥がされません。

【4】台紙に貼り付けて、完成!

色付きの模造紙を台紙にするとより華やか

100均で買った模造紙を、適度な大きさにカットして、先程作った台紙を両面テープで貼り付けました。

ちなみに、わが家の時計の時刻は「◯時までに終わらせる」を基準に設定。朝食などは食べ始める時間より、食べ終わる時間を伝える方が子どもはわかりやすく、「それまでに食べ終わらなかったら、食事を切り上げる」というルールを覚えることで、自然と時間を気にして、行動できるようになるそうです。

とはいえ、最初から無理なスケジュールを組むと、子どもも自信を失いますし、ママもハラハラ&イライラしてしまうので、毎日の行動パターンを思い返して、余裕を持って設定するように心がけました。

「見やすさ」「使いやすさ」が一番大事

タイムスケジュール表を存分に活用するためにも、部屋の時計の横や下に貼って、実際の時間と見比べられるといいのですが、わが家はスペースの問題で、時計のすぐ近くには置けませんでした。代わりに、子どもが登園準備をしている最中に何度も前を通る、収納棚の扉に貼り付けることにしました。

模造紙はマスキングテープで貼り付ければ、剥がすときに扉を傷つけずに済みますし、わが家の場合は、そのまま扉を開け閉めしても、ずり落ちることはありませんでした。

ただし、デメリットが1つ。1日が終わったあと、次の朝までに項目のマグネットを1つずつ表に戻さなければいけない、という手間が発生すること。「夜寝る前に項目を戻しておくこと」の必要性を、子どもが理解できるようになるまでは、私が頑張って戻すしかないかな、と思っています…トホホ。

毎日の登園準備で、一石五鳥!?

このタイムスケジュールを作った最初の目的は、「朝スムーズに準備をして、時間通りに登園すること」。つまり、「登園準備の効率化」でしたが、利用してみると、それ以上の効果が得られることに気がつきました。

それは、指先で細かい作業をすることで得られる、「脳の活性化」「時計の読み方」「ひらがなの読み方」の練習。それから「自分で考えて行動する力」

毎朝、必要なことを繰り返すだけで、これらが自然と身につくなんて、なんてお得!子どもの吸収力はとてつもないので、興味さえ持ってくれれば、あっという間に習得してくれるのではないでしょうか。

この記事を書いたライター

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わたなべさとみさん

2児の母であり、転勤族のヨメ。息子は1歳にして立派な子鉄(鉄道好きの子ども)となり、一緒に各地へお出かけしています。 日課は育児マンガを読むこと。

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