「子どもが登園をイヤがって大泣き!」という経験はありませんか?忙しい朝にグズグズ言われると、本当に困っちゃいますよね。先生に引きはがされて、泣きながら登園するわが子の姿を見るのはとても辛いもの。今回は登園しぶりの対応法について紹介します。

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子どもがまさかの登園しぶり!

忙しい朝の時間。登園のしたくをしていると、子どもが突然「行きたくない!」と言って大泣き!どんなになだめてもダメ。こんなとき、本当に困っちゃいますよね。

子どもが幼稚園や保育園に「行きたくない」と言い出すのは、どんなときなのでしょうか。

登園したくないのには理由がある

子どもが幼稚園や保育園に「行きたくない!」と言うと、ただのわがままと思うこともあるでしょう。でも、園に行きたくないのは、子どもなりの理由があるのです。

  • 環境の変化
  • 下の子が生まれる
  • ママやパパと離れたくない
  • 友だちや先生との間でなにかイヤなことがある
  • 給食、昼寝など、園生活で苦手なことがある
  • 体調が悪い
  • 連休明け

「初めて園に通う」「学年が変わって先生やお友だちが変わる」などは、子どもにとって大きな環境の変化。これが子どもに不安を与える原因となります。

また、弟や妹が生まれたことによるやきもちや、ママやパパと離れたら寂しいという理由で登園をしぶるケースもあります。

そして、登園しぶりが多くなるのが「連休明け」。ゴールデンウィークや夏休みなどの長い休みの後は、今まで問題なく登園していた子でも「行きたくない」と言い出すことがあります。

この他にも気をつけたいのが、「体調が悪いとき」。子どもは思ったことをうまく話せないので、だるい、頭が痛い、熱っぽいなどの症状を伝えられないことも。

「ただ行きたくないとグズっているだけ」と思い込んでしまうと、問題を抱えている子どものサインを見逃すことになってしまいます。

では、子どもが登園をしぶるときは、どのように対応したらよいでしょうか。

登園をしぶるときの対応法

「10秒スキンシップ」で気持ちを安定させる

子どもを登園させるために、親は言葉で説得しようとしがちです。でも、どんな言葉よりも子どもの心を解きほぐす方法が、「10秒スキンシップ」。

10秒間、子どもをぎゅ~っと抱きしめてあげましょう。これで不安な気持ちが少しずつ安定していきます。特に、朝登園する前に行うのがおすすめです。

子どもの話をじっくり聞いてあげる

行きしぶっていることを叱るのではなく、「幼稚園に行きたくないんだね」「なにかイヤなことがあるみたいだね」と子どもの気持ちに寄り添ってあげましょう。

「うんうん」「そうなんだ」「そんなことがあったんだね」とじっくり話を聞いてあげれば、子どもは安心して悩みを吐き出すことができます。

勇気付けアイテムで不安を解消してあげる

スキンシップや言葉がけだけでは子どもの不安を解消できないときは、子どもを勇気付けるアイテムの力を借りてみましょう。

たとえば、お守りになるようなものを持たせます。お気に入りのハンカチやキーホルダー、本物のお守りでもOK。「保育園にいる間、ずっと○○ちゃんを守ってくれるよ」と子どもが安心できるものを持たせて、子どもを勇気付けてあげましょう。

先生に相談する

ママが手を尽くしても登園しぶりが続く場合は、先生に相談してみましょう。家庭での子どもの状態を詳しく説明し、不安に思うことを相談すれば、きっと力になってくれるはずです。

思い切って休ませる

「休ませると休みグセがついてしまうかも」と心配になるママもいるでしょう。また、親が仕事をしている場合は、休ませることが難しいこともありますよね。でも、無理やり登園させることで、かえって子どもの状態が悪くなってしまうことも。

もし親の都合がつくときがあれば、思い切って休ませることも検討します。親子で触れ合う時間を取り、ゆっくり休ませて身も心も回復すれば、案外すんなりと登園してくれることもあります。

子どもは、子どもなりにさまざまな悩みを抱えているもの。子どもが元気に登園するには、ママの心と体のサポートが不可欠です。そして登園できたときには、「がんばったね!」「助かったよ」「ありがとう」などとねぎらってあげてくださいね。

この記事を書いたライター

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佐藤麻依子さん

大学院3年生と大学2年生の男児2人の母。子育て&中学受験カウンセラー歴18年。「子育て3ステップ会話法®」を考案。著書『男の子のための魔法のこえかけ 3ステップしつけ法』。独自のコーチング講座や子育て心理学協会の「ココロ貯金®」講座を提供。イヤイヤ期・思春期・反抗期・受験期の悩みを解決します!

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