/ 2017.09.18

9/18は敬老の日。さまざまな知恵を授けてくれるおじいちゃん・おばあちゃん。子どもにとって、両親以外の大人や社会との関わりを学ぶ大切な機会です。日ごろの感謝の気持ちをこめて、ステキなおじいちゃん・おばあちゃんが描かれた絵本を紹介します。

教えてくれたのは

東條知美さん

絵本コーディネーター・学校司書・ライター・〈絵本の百年と未来研究会〉主宰。活動のモットーは「子どもに絵本を。大人にこそ絵本を。」
-Blog「僕らの絵本」-Web「絵本の100年と未来研究会

あと、いくつ?

ひろかわさえこ 作
(アリス館、2015年)
★表紙をクリックして中面のぞき見!

大好きなおばあちゃんに会えるまで、あと何日?くるみちゃんは、おばあちゃんに素敵な贈り物をしようと思いつきますが… ちいさな子どもの、おばあちゃんに会える日を指折り数える気持ちが、なんともけなげ。離れて暮らすおばあちゃんを思い出す絵本です。

いいからいいから

長谷川義史 作
(絵本館、2006年)
★表紙をクリックして中面のぞき見!

ある日突然現れた雷の親子。「いいから、いいから」が口ぐせのおじいちゃんは、ご飯を食べさせたり、お風呂に入れて背中を流したりと、遠慮する雷の親子をもてなしますが…。「いいから、いいから」が、なにしろ素敵。イライラしてしまいそうなとき、この言葉を思い出してみませんか。

おばあちゃんとバスにのって

マット・デ・ラ・ベーニャ 作、クリスチャン・ロビンソン 絵、石津ちひろ 訳
(鈴木出版、2016年)

日曜日、おばあちゃんとボランティア食堂に向かうジェイ。「どうしておばあちゃんは、ぼくよりも さきにすてきな ものを みつけちゃうんだろう?」思いやり、想像することの大切さをお子さんとお話しするきっかけにしてみてもいいですね。

ぼくのおじいちゃん

カタリーナ・ソブラル 作、松浦弥太郎 訳
(アノニマ・スタジオ、2017年)
★表紙をクリックして中面のぞき見!

左右のページで、(隣に住む)ビジネスマンのせわしない日々と、「おじいちゃん」の心豊かな日々を対象的に描き出します。「おじいちゃんの いちにちは とっても たのしそうだ。ぼくは おじいちゃんが だいすき。」世界11言語に翻訳されたポルトガル発の絵本。

マールとおばあちゃん

ティーナ・モリティール 作、カーティエ・フェルメール 絵、江國香織 訳
(ブロンズ新社、2013年)
★表紙をクリックして中面のぞき見!

マールとおばあちゃんは大の仲良し。合い言葉は「クッキー!」ところがある日、おばあちゃんは倒れて言葉を失ってしまいます。でも、マールにだけはおばあちゃんの心がわかるのでした…。祖母と孫の心の交流を描いた、美しい「愛の絵本」。