/ 2019.11.19

パパと息子の男2人旅のきっかけ

出典:あんふぁんWeb

わが家のパパは出張が多い仕事のため、生まれたときからママと2人で過ごす時間が多かった息子。ほぼワンオペの毎日だったため、お風呂や寝かしつけ、出先でのトイレも「ママと一緒がいい!」が常でした。

「パパは出張だから、今日はママと二人きりだよ」と話すと、「大丈夫!僕がママのこと守るから!パパいなくてもいいよね」と言うことも。パパはそんな息子を見て、頼もしいやら、寂しいやら、複雑な気持ちだったようです。

そんな中、パパが一念発起! 息子と2人で旅に出ることに! 

息子にも私にも「自分をもっと頼ってほしい」と思ったとのこと。このとき息子は3歳11か月。初めてパパと2人だけでの旅のスタートしました。

2人旅での息子とパパの様子

出典:あんふぁんWeb

今回の旅の行程は…

・東海道線特急踊り子号に乗車

・静岡にて2泊

・大井川鉄道のトーマス号を見て、ジェームスの修理工場に行く

・日本平ロープウェイに乗る

・新幹線のぞみで帰宅

おおまかな行程はパパが決め、私がしたのはホテルの予約のみです。

そして、いざ「行ってきます」の時間。

「あれ? ママは行かないの?」と気づいた様子の息子。「みんなで行きたい! ママが行かないなら僕も行かない!」と言い出しました。パパは「先に行っていよう!」と言いながら、強制的に玄関のドアを閉めました。

泣いて出発した息子に私の不安は募りましたが、その後の連絡で、家を出て5分もたつと大好きな都営バスに乗ることができて、自然に笑顔になっていたとのこと。

以前から乗りたがっていた踊り子号に乗り、見たがっていた大井川鉄道のトーマス号を見て、大好きなイクラのお寿司を食べ、息子は終始大興奮だったようです。「ママの話、一切してなかったよ!俺でも大丈夫だな」と、パパは得意げでした。実際に、ママを思い出して泣くといったことは一度もなかったようです。

パパは、息子が喜んでいる様子を見てうれしかったそうですが、今までほとんどなかった2人きりの時間に疲れて、宿に着くころにはぐったり。たくさん動き回り、普段とは違う目線で危険はないかと気を張っていたようで、夜は8時に息子と一緒に寝てしまったそうです(笑)。

2晩とも、2人は朝までぐっすり眠ったそうで、パパが心配していた夜泣きはまったくなかったとのことでした。

子どもが生まれて初めての1人時間に私は…

一方、息子の出産後、初めてのひとり時間を手に入れた私。計画段階では、普段会えない友達と会って、ジムに行って、エステに行って…と考えていたのですが、実際は大掃除をして、断捨離をして…。あっという間に1日目が終わってしまいました。

そして2日目は、朝から晩まで予定をつめ、4年分遊びつくしました(笑)。

家族と離れた時間に寂しさをまったく感じなかったわけではありませんが、音楽を聞きながら衣替えをしたり、時間を気にせず食事をしたりといった何気ないことがとても新鮮に感じられました。

帰ってきてからの3人の心境の変化

出典:あんふぁんWeb

2人旅を通して、息子はパパの頼りがいに気づいたようです。「僕のパパってさー、かっこいいよね」と、いつも言うようになりました。

また、毎日のように「パパ、今日帰ってくる?」と聞くように。出張のときは「あと何回寝たら帰ってくる?」と、帰りを楽しみに待っています。

パパは、やはり自分にも懐いてくれるとよりかわいいのだそうです。以前にもまして息子が喜びそうなお出かけの提案や、休日に息子の習い事の送迎を積極的にしてくれるようになりました。

私はべったりだった息子がママ離れしていったようで、少し寂しくも感じました。でも、すべて「ママじゃなきゃダメ」だったのが、パパもOKになりトイレに一緒になったり、寝かしつけしてくれるようになったことで、本当に身も心もラクになりました。

子どもの成長と関係性の変化を実感できたパパと息子の2人旅。パパははりきって次回の旅を計画中です。

<文・写真:ライター ゆかダコ>