仕事復帰を目指すママたちにとって、保育園探しは最重要課題。ここをクリアしなければ復職できません。「保活はいつから何をするの?」「保育園は見学すべき?」など、これから保活を始めるママの疑問に、先輩ママがアドバイス!

妊娠中、入園の1年以上前に保活を開始したママは39.8%

保活とは、子どもを保育園に入れるために保護者が行う活動のこと。特に都市部では、保育園の入園希望者が定員を上回り、入園できないケースも多々あるため、今や、保活は当たり前のものになっています。では、いつからスタートするのがベストなのか先輩ママに聞いてみました。

保育園探し(保活)はいつから始めましたか?

保活を開始した時期は、妊娠中と答えた人が最も多く(21.4%)、次いで、入園1年以上前(18.4%)、入園申込書の提出の6カ月前(18%)となっています。0歳児の赤ちゃんを連れて保活するよりも、妊娠中の方が活動しやすくおすすめなのだそう。

・つわりが終了したら、散歩がてら近所の保育園見学をするのをおすすめします(東京都・0歳入園・フルタイム)

・早めに役所に行ってみてください。産休と同時に市役所で、保育園申し込みの時期と流れなどを確認すると、産後の子育てや予防接種などのバタバタで大混乱と重ならなくて済みます(兵庫県・0歳入園・そのほか)

・とにかく情報収集。区によって状況も違いますし、ネットに出ていない情報も多いです(東京都・0歳入園・パートアルバイト)

前もって保育施設を見学したというママは66%

 区(市)役所にある保育施設を担当している窓口に出向くと、認可・認可外・保育所・保育室などの情報を得ることができます。施設を見学して保育内容を確認することも大切ですが、実際に子どもを通わせているママと話ができるとよりいいですね。保育園のイベントなどに参加するのもいいでしょう。

保育園は何園くらい見学しましたか?

・あらかじめ見学に行く保育園をいくつか絞っていたため、スムーズにまわれました。 また、訪ねた保育園がすべて0歳児の受け入れに空きがあることが分かったので、間違いなく入所できると確信し、それ以上は見学しませんでした。 見学した保育園の一つから「毎年(空きがあるのは)8月がギリギリ」と教えてもらったので、子どもが1歳になるのを待たず、7月に入所しました(兵庫県・0歳入園・フルタイム)

・チェックした保育園に子どもを通わせているママを捕まえて内情を把握すると良い。外側から見ただけでは分からない入園してからの驚きが多い。その保育園がウリにしている教育方針が別料金だったり、入園前の準備や入ってからの準備が大変だったり、保護者参加が多かったり。簡単には語れないことがいろいろある(東京都・0歳児入園・フルタイム)

保育施設の見学は、いつでも大丈夫なところもあれば、事前予約が必要なところもあります。中には見学自体が予約でいっぱいというところも。いずれにしても早めに動いた方がよさそうですね。

0歳児からの入園が38.3%も!


住んでいる自治体にもよりますが、保育園の入園は0歳4月入園という枠がいちばん多いのだそう。途中入園または1歳4月入園のわずかな枠に入ることができるかどうか…という現実を目の当たりにすると、入園時期も悩みどころ。アンケートでも、0歳児から入園させたというママが4割近くいました。

・引越しをしたため保育園を探すのが大変でした。 でも認可外に入れて点数をあげたので、2ヵ月後に認証保育園へ入れました(東京都・0歳児入園・フルタイム)

・上の子のときは保育園に入りにくいので0歳児のうちに復帰。兄弟ポイントが加算されれば大丈夫だろうと思い育休を長く取ったのに、1歳児の枠は1つしかなく、冷や冷やしました。結局わが子は入れましたが、同じポイントのはずの上の子の友達の弟が入れなくなって、気まずい関係になった(愛知県・1歳児入園・フルタイム)

先輩ママが語る「保活でいちばん大変だったこと」とは?

都市部の保活は想像以上に大変。保育施設が充実している住環境に引っ越ししたくなる気持ちも理解できますよね。待機児童の解消を目指して、保育の受け皿を上積みする国のプランも進行中ですが、だれもが安心してわが子を託せる“自宅近所の保育施設”に巡り合えるよう、願わずにはいられません。

・上の子と同じ保育園に入ることができず、認可保育園の空きが出るまで無認可保育園に預けることになり、2カ所の保育園へ送り迎えするのが大変だった(宮城県・0歳児入園・フルタイム)

・認可保育園はなかなか入れない!認可外でも順番待ちでした(愛知県・1歳児入園・フルタイム)

・園の情報が少なく、見学に行ってみなければよくわからなかった。落選が恐くて、通うのが難しそうな遠い園まで見学し、すごく疲れた(東京都・0歳児入園・フルタイム)

・認証保育園はほとんどが先着順なので、産後大変な時期にすぐに保育園見学と申込みに駆けずり回って疲れた(東京都・1歳児入園・フルタイム)

・11月生まれのため、育休明けの入園はほぼ絶望的。かといって4月入園を狙う場合、生後5カ月弱で預けることになってしまうし。会社復帰のスケジュールと保育園の空き事情、自分の気持ちに折り合いをつけるのが大変でした(東京都・0歳児入園・フルタイム)

後輩ママへアドバイス!早め早めに情報を収集するべし

先輩ママからのアドバイスにもあるように、早めに動き出して(できれば妊娠中から)情報収集することがスムーズに保活を進めるカギとなりそうですね。

役所やママ友ネットワークを大いに利用して、疑問に思ったことは何でも聞きましょう! とにかく動あるのみです。

・妊娠中に認証と認可外は申し込むべき(東京都・0歳児入園・フルタイム)

・保育園によって教育方針が全く違うので、園の様子の情報収集は重要。 園見学の際、お布団のお持ち帰り、着替えの準備、おむつの処理など事前にたくさん質問しておくとよいと思います(神奈川県・1歳児入園・フルタイム)

・その地域で状況も違うし、待機ルールも違うのでそれを把握しておく必要がある(東京都・3歳児入園・フルタイム)

・公立でない保育園は絶対見学に行った方が良いと思う!それぞれ個性が強いのであうかどうか見たほうが良い(愛知県・0歳児入園・フルタイム)

・とにかく情報を得ることが大事。ママ友、役所、保育園にいろいろなことを聞きまくること。 妊娠したらすぐ保活!(大阪府・0歳児入園・フルタイム)

・まったく空きがなくあきらめかけていましたが、キャンセルがでてたまたま入れました。こまめに役所に相談すると状況を教えてもらえます(愛知県・1歳児入園・そのほか)

この記事を書いたライター

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石橋紀さん

ライター。エディター。新聞社勤務を経てフリーランスに。住まい、食、健康、エンターテインメントなど幅広い分野の記事を手がける1男1女の母。

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