2017.05.23
子どもの預け先が決まると職場復帰に向けてカウントダウンが始まります。復職にあたり、どんな準備をしたらいいのか不安や悩みも尽きませんね。そんなときに参考になるのが先輩ママたちの体験談。職場復帰事情に関するアンケート調査結果とともに紹介します。
いちばんの不安は、仕事・家事・育児の両立
職場復帰を控え、「早く働きたい」という気持ち以上に、「ほんとうに大丈夫だろうか」という不安も大きいはず。先輩ママに、「職場復帰にあたり、いちばん不安なことは何でしたか?」と質問したところ、「仕事・家事・育児の両立」に不安を感じると答えた人が半数近くもいました。
職場復帰にあたり、いちばん不安なことは何でしたか?
仕事・家事・育児の両立」以外に、「復帰と同時に異動となり、そこでうまくやっていけるか」「病気や園都合で休んだ時に職場の雰囲気が悪くならないか」など、職場環境にうまくなじめるかどうかも不安要素のひとつにあったようです。スムーズに職場復帰するために、先輩ママたちはどんなことをしていたのでしょう。
職場復帰前にやっておいてよかったこととは?
アンケートによると、過半数の人が「新聞やネットで仕事に役立つニュースの情報収集」「職場復帰をした働くママの話を聞く」と回答。その一方で、約30%の人が「特になし」と答えていました。
「会社と密に連絡をとり、後任の派遣社員や後輩社員からの質問に答えるなどのサポートを行った」「夫婦それぞれの会社で利用できる勤務形態(時短勤務など)の制度を調べた」「会社へ何度か足を運び、事前にあいさつをしておいた」という意見は参考になりそうですね。
また、「時短に役立つ家電を購入」「復帰してからの生活をイメージし、生活リズムを整えた」「卒乳と夫と家事分担の確認」「住んでいた場所が両親の実家に近くなかったため、夫の実家の隣に家を建てた」という人も。復帰後の生活をシュミレーションして、早めに生活を見直しておくのもおすすめです。
あいさつメールは必要?手土産のお菓子は用意した?
職場復帰の初日、職場の人にあいさつメールを送りましたか
送った | 20.1% |
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送らなかった | 79.9% |
職場復帰の初日に「職場の人にあいさつメールを送った」という先輩ママは約20%。なかなか会えない人に、メールで対応するという意見が目立ちました。
一方、「送らなかった」と答えた人の多くは、「各部署を回ってあいさつしたから」「関わりのある他部署の人へは電話であいさつした」とのこと。
一方、職場へあいさつのお菓子を持参した人は約54%も!気になる価格帯は3000円~5000円ほど。種類は、おせんべい、パウンドケーキなどの焼き菓子、クッキー、チョコレートなどでした。個別に分けられて、比較的日持ちするものを選ぶ人がほとんどのようです。
職場復帰の初日、職場へ挨拶のお菓子を持っていきましたか?
持って行った | 53.6% |
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持っていかなかった | 46.4% |
働くママの毎日は“時間との闘い”
職場復帰してみて、どう感じましたか?
想像していた以上に大変 | 35.1% |
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想像していたより何とかなる | 28.9% |
想像していた通り | 20.9% |
何ともいえない | 7.6% |
続けるのが困難なくらい辛い | 3.8% |
出産前より働きやすい | 3.6% |
「想像以上に大変!ツライ!」と答えた人は約40%。「睡眠不足・疲れ・イライラ。頼れる人は近くにいないし夫は夜遅い」「子どもの病気などで仕事を休むことが想像以上に多く、自分の仕事をうまくこなせなかった」など。中には「大変過ぎて復帰後1カ月くらいの記憶がとんでいる」という人も。
ほかにも「まわりの協力と、ハプニングがあった時の対処法をあらかじめ用意していなかったから」「朝4時に起きて朝食と夕食の準備、保育園の準備をしているので、日々睡魔との戦い。いつもクタクタ」「一年半のブランクは大きく、カラダが慣れるまできつかった」など、働くママの日常は壮絶です。
「想像していたよりなんとかなる」と答えた人は、「家事は適当でもOKとする心構えで、細かいことを気にしなければなんとかなる」「復帰する前から復帰後の生活リズムで生活していたことがよかった」など。おおらかな気持ちを身に付けることと、事前準備の大切さを改めて感じるコメントばかりでした。
また、「出産前より働きやすい」と答えた理由に「出産前に比べ、オンとオフの切替えができるようになった」「仕事は短い時間でどれだけ効率をあげられるか、子どもと一緒にどれだけ豊かな時間を過ごせるかを考え充実した日々」「上の子の時より職場にママが増えてお互い様になってきたから」とありました。
ひとりで抱え込まないで!必ず乗り越えられる!
後輩ママがいちばん聞きたいのは、先輩ママからのアドバイス。たくさんの意見が寄せられました!
・とにかく自分ひとりで抱え込まず、夫や親の協力を得ること(埼玉県40歳、現在通園中)
・保育園が決まったら、慣らし保育の期間、有給日数などを考慮して、復職日を慎重に保育園、職場と調整するといい(滋賀県38歳、現在通園中)
・社内のママ同士のつながりが、仕事や育児の励みに!ぜひ仲良くして(東京都34歳、現在通園中)
・周りが残業していても、早く帰る勇気も必要(大阪府32歳、現在通園中)
・最初に頑張り過ぎないこと。 最初に頑張ってしまうと、周りにそれが普通だと思われ後から苦しくなります。出来ないことは出来ないと言っても大丈夫だと思います(兵庫県28歳、現在通園中)
・毎日全てを完璧にしようと思わないで!おかずの1品はお惣菜とか、洗濯をたたむのは週末とか、平日はある程度手を抜いた方がしんどくないですよ(大阪府38歳、現在通園中)
・ありがとう、という感謝の言葉をたくさん使うといいと思います(宮城県35歳、現在通園中)
・仕事は最初の半年を乗り切れば何とかなる(京都府36歳、過去に通園)
・両立を目指すより自分の中の優先順位を明確にして頑張って(東京都39歳、現在通園中)
先輩ママからのアドバイス、参考になりましたか?
仕事が忙しい時、筆者は掃除や片付けには手を付けず、キッチンで料理する時間だけを確保。心にゆとりが生まれ、料理することでストレスも発散できるんです。自分が心地いいと思う方法を見つけて、家族との笑顔の時間を大切にしてくださいね。
この記事を書いたライター
ライター一覧- 石橋紀さん
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ライター。エディター。新聞社勤務を経てフリーランスに。住まい、食、健康、エンターテインメントなど幅広い分野の記事を手がける1男1女の母。