2020.02.15 / 2020.03.03
小さな子どもが2人いるのに、年下夫の浪費グセが治らない! 使いすぎてしまう家計はどうすればいいのか、お金のプロが解説します。
家計簿 Check!
- 月間収入(手取り)
-
- パパ
- 250,000円
- ママ
- 280,000円
- 月間支出
-
- 住居費
- 150,000円
- 保育料・教育費
- 38,000円
- 保険料
- 20,000円
- 水道光熱費
- 30,000円
- 通信費
- 41,000円
- パパお小遣い
- 50,000円
- ママお小遣い
- 20,000円
- 食費・日用品
- 120,000円
- レジャー費
- 30,000円
- その他(子ども衣類など)
- 30,000円
- ボーナス時収入(年間)
-
- パパ
- 400,000円
- ママ
- 450,000円
- ボーナス時支出(年間)
-
- 支出
- 640,000円
- ボーナス時貯蓄
-
- 貯蓄
- 200,000円
- 現在の貯蓄
-
- 貯蓄
- 4,000,000円
ミニアドバイス1:「通信費」/「パパお小遣い」/「レジャー費」/「その他(子ども衣類など)」
格安スマホにすれば1万円は浮くはず。手続きの手間は、飛び越えるべきハードルです。パパのお小遣い、レジャー費、その他(子どもの衣類など)も高め。合計11万円を8万円以内に減らしましょう。
ミニアドバイス2:「食費・日用品」
子どものためとはいえ、食費と日用品で12万円は使いすぎです。食費は手取り月収の15%以下が目安なので、この家庭なら8万円。日用品を合わせて10万円以内でやりくりしましょう。
advice 1ママがリードして パパに家計への責任感を持たせる
年下のパパが、しっかり者のママに甘えている構図ですね。ママも自分には厳しく、家族には甘いようです。今の水準は全体的に使いすぎ。引き締めた家計に慣れる必要があります。
まず、パパに「家計への責任感」を持たせましょう。小遣いが携帯代と別に5万円、さらにボーナス時20万円とは多すぎます。ママが月の予算や家計管理のルールを作り、貯蓄目標を共有して。そして家計簿アプリを活用し、毎月夫婦で支出を確認してください。パパがムダ遣いしたときも叱るのではなく、自分で削れる部分に気付いてもらうことがポイントです。
advice 2先取り貯蓄を仕組み化して 残りで生活する
確実に貯蓄するには「仕組み化」が有効です。月6万円を先取り貯蓄にして、残金でやりくりできるようになりましょう。
毎月6万円のうち、5万円は教育費に。浪費しがちなら、満期まで使うことができない学資保険がおすすめです。元本割れしない商品を選び、下の子が18歳になるまで続けると、2人分で約1020万円の教育資金が作れます。残りの月1万円と、ボーナスのうち30万円は、万が一のときの余裕資金として定期預金へ。これで毎年約100万円の貯蓄ができる計算です。世帯年収が720万円なので難しくはないはずですよ。
捻出した6万円は 5万を教育費、1万を定期預金に
支出 | Before | After |
---|---|---|
通信費 パパお小遣い 食費・日用品 レジャー費 その他(子ども衣類など) |
41,400円 50,000円 120,000円 30,000円 30,000円 |
31,000円 40,000円 100,000円 20,000円 20,000円 |
result本当に必要なときに備え 今から引き締めて貯蓄を
この家計は住宅ローンの残債が少ない、パパが若いので子どもが巣立ってから老後資金を貯める期間がある、という2つが強み。老後不安は少ないので、今は教育資金をしっかり貯めましょう。
食費や習い事費、学費など、子どもに掛かるお金は成長に連れて増えていくので、将来本当に必要なときに不足しないよう、浪費体質を改善して貯蓄しましょうね。
診断してくれたのは
- 氏家祥美さん( ファイナンシャル・プランナー )
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女性のためのお金と仕事の相談室「ハートマネー」代表。個人相談やメディアを通じ女性の活躍を支援。著書に「北欧式 お金と経済がわかる本」(翔泳社)他
※この記事は、2020年2月発行の「ぎゅってspring号」に掲載した記事を再編集したものです
illustration AKIBA Akiko