食材を裏ごししたり、昆布だしをとったり、離乳食づくりはとても大変。市販のベビーフードを使えばラクだと分かっていても、頻繁に使うのはなんだか手抜きしているような罪悪感がありませんか?

出典:あんふぁんWeb

私も第1子の娘のときは離乳食を手づくりすることにこだわっていたので、苦労しました。

さらに、おかゆに慣れさせてから野菜を試したり、おかゆの固さを徐々に変えるといったステップアップも守っていたため、思うように進まずにヤキモキしていました。

しかし、第2子の息子を育てている今、前回ほどのこだわりは持っていません。市販のベビーフードを活用し、気楽に離乳食のステップを進めています。

そう考えられるようになったのは、海外の離乳食事情を知ったからでした。

そもそも10倍がゆを作るのが大変!

日本では、まずは10倍がゆから始めて、慣れてきたら野菜の裏ごしを試すのが一般的です。ですが、息子は少しでも米粒の食感が残っていると食べてくれず、離乳食の初歩からつまずきました。

ヨーグルト状になるまで一生懸命すり潰しても拒否され、がっかりしたこともあります。

私の夫はルーマニア人なのですが、彼によるとルーマニアではジャガイモのピュレから離乳食をスタートするそうです。

離乳食のために作るというよりも、野菜スープなど大人の食事から取り出して、フォークで潰して赤ちゃんに与えるということでした。

調べてみたところ、フランスやドイツ、イタリアといったヨーロッパの国も、ニンジンやジャガイモのような野菜や、リンゴなどのフルーツピュレから離乳食を始めていました。開始時期は生後4~6か月なので、日本とほぼ変わりません。

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ルーマニアの離乳食では、ママリガ(トウモロコシ粉)とセモリナ粉(パスタの原料)も定番。お湯で溶かすだけで使えます

そこで、わが家では「離乳食は10倍がゆから」という日本のスタンダードにこだわるのを止めました。

わが子は米よりも野菜のほうが好きだったので、ニンジンのピュレを与えることに。茹でてフォークで潰すだけなので、10倍がゆを作るよりもずっとラクに感じました。

初めての食材は慎重に与えなければいけませんが、慣れれば大人の野菜スープを作る過程で取り出して、何種類もの野菜ピュレを作ることができるので、時短にもなります。

息子は8か月になった今でも米が苦手ですが、他の食材に慣れていく中でいつか食べられるようになってくれればいいと、気楽にかまえています。

アメリカでは手づくりしない?

アメリカの離乳食には、ライスシリアルやオートミールシリアルと呼ばれるベビー用のシリアルがよく使われています。

ミルクを混ぜて溶かすだけで食べられるので、手間がかかりません。市販のベビーフードも積極的に活用されており、離乳食を手づくりしない人が多いのも特徴です。

手づくりの離乳食が主流の日本と比べて、アメリカでは離乳食がもっと手軽なものとしてとらえられているようです。

アメリカのライスシリアルのような商品は日本であまり見かけませんが、粉末タイプのベビーフードならあります。お湯で溶いておかゆを作ることができる商品もあるので、活用すればかなり離乳食づくりがラクになりますね。

がんばりすぎず、細かすぎず

ちなみに、フィリピンでは離乳食がハイスピードで進み、生後10か月にはほとんど大人と同じものを食べるようになるというから驚き!

他にも海外には「BLW」=Baby Led(赤ちゃんに任せる、自ら行う)Weaning(離乳)と呼ばれる離乳食方法があり、ピューレのステップを飛ばして、生後6か月でいきなり手づかみ食べさせる国も。

国が違えば離乳食事情も違っていて当然ですが、日本ほど細かいステップアップのある国は少ないようです。海外の離乳食は日本よりもずっとラフだと言えるでしょう。

それを考えると、日本のママはがんばりすぎかもしれません。ベビーフードをうまく活用すれば、離乳食がもっとラクになるはず。

安全さえ保てていれば、育児書どおりのステップアップは「参考にする」という考え方でいいような気がします。

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私はベビーフードの他に、トウモロコシやカボチャ、ニンジンなどの野菜の裏ごし商品をよく使っています。

電子レンジで解凍してミルクを混ぜれば、簡単にポタージュを作ることができるのでおすすめです。これからも、あまり神経質にならず、気楽に離乳食を進めていこうと思います。

<文・写真:ライター ゆうき>

/ 2020.03.25