ついビールや子どものお菓子を買ってしまう、週に一度は外食をしてしまう…。お金の遣い方や、自分の働き方に悩むママに、お金のプロから意外なアドバイスです。

家計簿 Check!

月間収入(手取り)
パパ
260,000円
ママ
200,000円
児童手当
30,000円
月間支出
住居費
68,000円
保育料・教育費
38,000円
保険料
52,000円
水道・光熱費
25,000円
食費
60,000円
レジャー費
42,000円
日用品
20,000円
通信費
10,000円
パパお小遣い
30,000円
ママお小遣い
10,000円
車費
5,000円
月々の貯蓄(児童手当を含む)
貯蓄
130,000円
ボーナス時収入(年間)
パパ
1,000,000円
ママ
900,000円
ボーナス時支出(年間)
支出
900,000円
ボーナス時貯蓄
貯蓄
900,000円
現在の貯蓄
貯蓄
4,000,000円

ミニアドバイス1

子どもの保険は不要な可能性大。子どもは医療費がかからない自治体が多いですし、誰かにケガをさせたときの賠償は、火災保険などの「個人賠償責任特約」でまかなえることも。保障を確認してみて。

ミニアドバイス2

家飲みのビールや子どものお菓子、週に一度の外食などの出費を反省しているようですが、家計バランス的には問題ないレベルです。あまり切り詰めすぎずに、家族の楽しいひとときもぜひ大切に。

advice 1パートになった場合の年収を計算してみる

相談のコメントから、息切れしている様子が伝わってきました。家計にはほぼムダがなくて素晴らしいのですが、反動で「節約疲れ」が大きいようですね。

では、パートになったらラクになれるかというと、仮に時給1000円で平日5日、1日5時間働くと月収は10万円。結構働くわりに現在よりも210万円の年収減になって、「生活はできるが、貯蓄はできない」という状況です。こうなると今以上に節約が必要ですし、貯蓄もなかなか増えなくて精神的にもきつくなるはず。正社員を続けることをおすすめします。

advice 2今の家計は頑張りすぎ。もっとゆるめて

実は、この家計で月13万も貯めているのは「頑張りすぎ」。正社員の共働きなら、もっとゆるめて大丈夫です。月の貯蓄は手取りの20% を目安として、9万8000円に。子どもの共済保険をやめて3000円を貯蓄に回すと、あと9万5000円を貯めればよくなります。

使えるお金が3万5000円増えるので、ママのお小遣いを増やしたり、家事代行サービスを利用したり、正社員を続けるために活用してください。三女の保育料がかからなくなったり、収入が増えたりしたら、また貯蓄額を増やせますよ。

3.5万円はママのために使って心にゆとりを!

支出 Before After
保険料 52,000円 49,000円
日用品 20,000円 35,000円
ママお小遣い 10,000円 30,000円
月々の貯蓄 Before After
貯蓄 130,000円 98,000円

resultお金をうまく使いながら、ゆるく正社員を続けて

一見、問題なく見える家計ですが、ママがちょっと頑張りすぎているようです。今は3人の子どもが小さくて、何かと大変なとき。貯蓄のペースをゆるめても、上の子が18歳になるまでまだ12年もあるので、3人分の学費は貯められますよ。

ママのリフレッシュや家族の楽しみにもお金を使いながら、ゆるく長く正社員を続けてくださいね。

診断してくれたのは

氏家祥美さん( ファイナンシャル・プランナー )

女性のためのお金と仕事の相談室「ハートマネー」代表。個人相談やメディアを通じ女性の活躍を支援。著書に「北欧式 お金と経済がわかる本」(翔泳社)他

※この記事は、2020年5月発行の「ぎゅって6月号首都圏版」に掲載した記事を再編集したものです

illustration AKIBA Akiko