なかなか家計を見直せなくてマネープランが心配。そんな働くママの家計簿をファイナンシャルプランナーの氏家さんが診断! 今回はシングルマザーで3人の子どもがいて、さらに4人目を出産予定のY.Mさんからの相談です。

家計簿 Check!

月間収入(手取り)
ママ
260,000円
その他(養育費、児童手当など)
150,500円

月間支出
住居費(ローン返済)
76,000円
食費(外食費含む)
20,000円
水道・光熱費
6,000円
保育費
39,000円
教育費(習いごとなど)
0円
通信費(インターネット・携帯電話)*1
1,000円
車費
25,000円

保険料

ママの生命保険*2
106,000円
ママのお小遣い
8,000円
趣味・レジャー費
10,000円
貯蓄
119,500円

ボーナス時収入(手取り/年間)
ママ
1,000,000円

ボーナス時支出(年間)
貯蓄
1,000,000円

現在の資産
貯蓄
30,000,000円

*1 ミニアドバイス「通信費」

スマホとガラケーの2台持ちで、スマホが月額500~1000円、ガラケーは会社乗り換えで2年間は毎月ユニバーサル料のみとのこと。2年後も乗り換えなどでうまく節約できるといいですね。

*2 ミニアドバイス「保険料(ママの生命保険)」

一見高額な生命保険料ですが、貯蓄性の死亡保障ばかりで医療保障がありません。ママの健康が第一。一度病気になったら入りにくいので、医療保険の加入を検討して。子どもの保険はまだ必要ありません。

advice 1子ども3人で食費が2万円。少し緩めてOK

かなり頑張って節約をしている様子が見えます。お母さんと子ども計4人で食費2万円は、かなり努力をしているのでは。6歳の子だってもう結構食べるはず。あまり頑張りすぎると、お母さんの心と体がちょっと心配です。

節約は大事ですが、正社員で働き、現在妊婦さんでもあるので、少し気を緩めてもいいかもしれません。息抜きのためにお総菜を買うこともできるように、食費にもう1万円ぐらいプラスしてもいいでしょう。

advice 2車費がかさんでも今は現状維持で大丈夫!

車の費用が気になるとのことですが、毎日保育園送迎をする今は現状維持で。カーシェアリングの場合、A社では15分206円。朝30分、夕方30分の送迎を月に20日として10,480円。週末の買い物時などは、おでかけ6時間パック利用で4020円、週4回で16,080円。計32,560円となり、今の車費より高額に。

車を買い替える、住み替えで駐車場代が上がる、送迎がなくなるといったタイミングで再検討しては。

合格!(でもちょっと頑張り過ぎかも)

支出 Before After
食費(外食費含む) 20,000円 → 30,000円
ママのお小遣い 8,000円 → 20,000円

result貯蓄を住宅購入の頭金に教育費は今、貯めておく

節約が素晴らしいですね。現在の貯蓄のうち、1人500万円×4人を教育費と考えれば学費のめどが立ちます。中古住宅を購入するなら、この2000万円を頭金にして少額のローンを組み購入も可能。その場合も今のまま貯金をすれば教育費は後から貯められます。

ただ、子どもが育つにつれて支出は年々3~5%ずつ上がるのに児童手当や児童育成手当がなくなるので、家計は徐々に厳しくなるでしょう。

診断してくれたのは

氏家祥美さん( ファイナンシャルプランナー )

女性のためのお金と仕事の相談室「ハートマネー」代表。個人相談やメディアを通じ女性の活躍を支援。著書に「子どもの年代別大学に行かせるお金の貯め方」(PHP研究所)他。

※この記事は、2017年9月発行の「ぎゅって 10月号」に掲載した記事を再編集したものです

illustration AKIBA Akiko