2021.06.21
5年後の住宅購入を希望していますが、そのときパパは47歳、ママは42歳。住宅ローンを組んで大丈夫? お金のプロがアドバイスします
家計簿 Check!
- 月間収入(手取り)
-
- ママ
- 250,000円
- パパ
- 230,000円
- 児童手当
- 15,000円
- 月間支出
-
- 住居費
- 93,000円
- 保育料・教育費
- 40,000円
- 保険料
- 65,000円
- 水道・光熱費
- 20,000円
- 通信費
- 10,000円
- ママのお小遣い
- 40,000円
- パパのお小遣い
- 60,000円
- 食費
- 80,000円
- レジャー費
- 20,000円
- 日用品
- 20,000円
- 奨学金返済
- 13,000円
- 月々の貯蓄
-
- 現金、つみたてNISA
- 34,000円
- ボーナス時収入(年間)
-
- ママ
- 800,000円
- パパ
- 400,000円
- ボーナス時支出
-
- 旅行など
- 300,000円
- ボーナス時貯蓄
-
- 貯蓄
- 900,000円
- 現在の貯蓄
-
- 貯蓄
- 2,000,000円
ミニアドバイス
保険は貯蓄性重視とのこと。ただ掛け捨て部分は見直しの余地があります。削減して住宅の頭金に回し、住宅購入後は貯蓄で備えるほうがいいでしょう。医療保険やガン保険は会社員なら入院日額5000円でOK。またパパの死亡保障が200万円しかないので、就業不能保障保険を収入保障保険に変更しましょう。これらの見直しで月5000円ほど削減できるはずです。
advice 1物件価格の2割の頭金と諸費用を5年で貯めて
5年後に4500万円の住宅購入ならば、頭金2割・900万と諸費用100万で1000万円を貯めたいところ。それには家計の引き締めが必須です。
削減したいのは、保険料、お小遣い、食費、日用品。奨学金の返済が今年の秋に終了したら、その1万3000円も貯蓄へ。上記のように削減すると、月5万3000円、ボーナス時の90万円と合わせて5年で768万円に。さらに3歳から保育料3万円が浮くので3年で108万円、現状の貯蓄現金2万5000円を継続すると5年で150万円。これらの合計で1026万円になります。
advice 2住宅購入後は積極的な繰り上げ返済を
頭金を900万円入れて、3600万円を30年返済、金利1.5%で借り入れるとすると、月の返済は12万4000円。パパが47歳でローンを組むと完済は77歳なので、積極的な繰り上げ返済が不可欠です。
ただ、一人娘となると、ことさらに習い事や教育費もかけたくなるもの。パパの保険で大学資金の400万円を確保していますが、私立大学ではもっとかかります。子どもにお金をかけて繰り上げ返済が進まず、老後に残債が多く残ってしまうと、ママ・パパが60歳以降も頑張って働いたとしても、家計は苦しい状況になります。
削減分を5年間貯め住宅購入資金に
支出 | Before | After |
---|---|---|
保育料・教育費 | 40,000円 | 10,000円(3歳~) |
保険料 | 65,000円 | 60,000円 |
パパのお小遣い | 60,000円 | 50,000円 |
食費 | 80,000円 | 60,000円 |
日用品 | 20,000円 | 15,000円 |
奨学金返済 | 13,000円 | 0円 |
result教育費をかけたければ希望物件の再検討を
家計を引き締めることによって、希望する住宅が購入できる算段はつきましたが、教育費や老後資金には不安が残っています。ライフプランで優先順位を考えて、「子どもにお金をかけたい」となった場合には、物件価格を抑えるように、希望物件やエリアについて再検討してみましょう。
診断してくれたのは
- 氏家祥美さん( ファイナンシャル・プランナー )
-
-
FP事務所「ハートマネー」代表。ファイナンシャルプランナー、セカンドキャリアアドバイザー。子育て世代からリタイアメント層まで、家族のお金とキャリアの相談が得意。オンライン相談も実施中。
※この記事は、2021年6月発行の「ぎゅって首都圏版7月号」に掲載した記事を再編集したものです
illustration AKIBA Akiko