2017.09.08 / 2017.09.19
なかなか家計を見直せなくてマネープランが心配。そんな働くママの家計簿をファイナンシャルプランナーの氏家さんが診断! 今回は食費がかさんで子どもの教育費が心配なY.Mさんのケースです。
家計簿 Check!
- 月間収入(手取り)
-
- パパ
- 400,000円
- ママ
- 70,000円
- 月間支出
-
- 住居費(ローン返済)
- 70,000円
- 食費(外食費含む)
- 100,000円
- 水道・光熱費
- 20,000円
- 保育費
- 41,000円
- 教育費(習いごとなど) *1
- 0円
- 通信費(インターネット・携帯電話)
- 19,000円
保険料
- パパの医療保険
- 10,000円
- ママの医療保険
- 10,000円
- 子どもの医療保険
- 7,000円
- パパの年金保険
- 15,000円
- パパのお小遣い
- 50,000円
- ママのお小遣い
- 10,000円
- 趣味・レジャー費
- 25,000円
- 貯蓄
- 50,000円
- その他 *2
- 43,000円
- ボーナス時収入
-
- 収入(手取り)
- 1,120,000円
- ボーナス時支出
-
- 毎月の赤字の補てん
- 720,000円
- 貯蓄
- 400,000円
- 現在の資産
-
- 貯蓄
- 2,000,000円
*1 ミニアドバイス「教育費」
習いごとはしばらくしない方針で、小学3年生から入塾予定とのことなので、それまでは貯蓄へ。教育方針は今のうちからパパとママでで話し合って、将来食い違いがないようにしたいですね。
*2 ミニアドバイス「その他費用」
内訳は、一人では手が回らないときに週1、2回1~2時間程度利用するベビーシッターなど。膨らみがちな「その他」ですが、こまめに家計簿で詳細を把握して増え過ぎないように注意しましょう。
advice 1食費を賢く抑えながら保険も見直して
うまく工夫されている家計簿ですが、問題は食費。家族5人で10万円はかかりすぎです。
週に1~2回ほど外食を楽しむとのことですが、外食を減らして5~6万円に抑えるように工夫しないと、子どもが食べ盛りになったときに大変です。お米などはふるさと納税を行えばお得にもらえてお薦めです。
また、保険料も見直したいところ。東京都在住なら、子どもの医療保険は基本的には必要なさそうです。
5万6000円見直し!
支出 | Before | After |
---|---|---|
食費(外食費含む) | 100,000円 | → 60,000円 |
パパの医療保険 | 10,000円 | → 5,000円 |
ママの医療保険 | 10,000円 | → 6,000円 |
子どもの医療保険 | 7,000円 | → 0円 |
advice 2現在の貯蓄を子ども3人の教育資金に
現在、教育資金が0円で学資保険にも加入されていないので、今後の教育費が気になるところ。しかし、貯蓄をきちんと月々5万円ほどされているので、継続すればそれぞれの子に300万円ずつ大学(国公立)の資金を貯められそうです。
子どもが塾に通うまでの数年間が貯金を殖やすチャンス。今回の見直しで浮いたお金を自動積立にして確実に貯めていけば、広い家への引っ越しも夢ではありません。
result食費と医療保険を見直し、住み替えの頭金に
家計簿をつけ、お小遣いは無駄のないように管理されていて素晴らしいですが、食費とともに医療保険も気になります。東京都は中学生まで医療費が無料なので、子どもの医療保険は思いきってカットしてください。
入るなら、他の保険に特約として付けられる月々数百円の個人賠償責任保険がお薦め。子どもが自転車に乗るようになっても保障されるので安心です。浮いたお金は住み替えの頭金に。
診断してくれたのは
- 氏家祥美さん( ファイナンシャルプランナー )
-
女性のためのお金と仕事の相談室「ハートマネー」代表。個人相談やメディアを通じ女性の活躍を支援。著書に「子どもの年代別大学に行かせるお金の貯め方」(PHP研究所)他。
※この記事は、2017年8月発行の「ぎゅって 盛夏号」に掲載した記事を再編集したものです
illustration AKIBA Akiko